ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

はちかつぎひめ

2014-02-24 20:38:40 | 低学年読み聞かせ

 そろそろひな祭りが近づいてきました。
ストレートにひな祭りのお話を読むには
まだ少し早いような気がしたので
取りあえず「ひめ」の名のつくお話を探してみたら
「はちかつぎひめ」の紙芝居があったので読みました。

 丁度、昨年の今頃当時の6年生にコミック「月光条例」を
紹介してもらい、その時初めて「はちかつぎ」のお話をきちんと
知ったのでした。

 結構、有名な昔話でも、知らなかったり忘れてしまっているものも
あるんですね。勉強になります。

 突然、身に降りかかった災難?(本人はあまり苦にしていなかった)を
最後は解消し幸せになるというストーリーはできすぎ感がありますが
めでたし、めでたしは昔話の王道。
こういう話も今の子どもたちに、話しておきたいと思います。







くさいろのマフラー

2014-02-23 20:03:11 | 低学年読み聞かせ
 後藤竜二さんといえば、数年前に亡くなられてたしかその
半年くらい前に講演会を伺っていたのでとても残念に思った記憶があります。
 
 丁度、私が子どもの頃からご活躍で、図書の仕事に就いてから
その出版されている本の多さに驚いたものです。

 北海道で生まれ育った後藤さんが作った「くさいろのマフラー」は
たしか息子の国語の教科書に掲載されていた記憶があります。
息子の音読を聞きながら、出稼ぎに出た父母を待つ少年の心情が
春を待つ気持ちと重なった名作だと思いました。

 大雪が降ったあとの、2年生のクラスの読み聞かせに
この本を選びました。
東京に住む私たちが、しばれる厳しい冬を同じように
体感出来る訳ではありませんが、子どもたちは静かに聞いてくれました。

 この一週間は、校庭の使用が出来ませんでした。
図書室に来る子は多くてうれしいのですが、何だか可哀想でした。
早く春の日差しで、雪を溶かしてくれたら良いですね。






おいしいぼうし

2014-02-19 21:22:29 | 低学年読み聞かせ
 朝の読み聞かせをして下さるお母さんから、1年生におすすめの
本探しを頼まれました。

 楽しい本がたくさん出ているシゲタサヤカさんの「きゃべつがたべたいのです」
が図書室にあるのでお貸ししました。

 楽しく読み聞かせして頂いたので、私も1年生のクラスで「おいしいぼうし」を
読みました。

 おじいさんとおばあさんが見つけて食べたぼうしは何とプリンの「カラメル」。
それを探しに来たプリンのために砂糖と水で「カラメル」を作ってあげます。

 食べ物がテーマのお話が多いシゲタさんの絵本ですが、今回はぼうしというので
違うのかなと思ったら、やはり食べ物でした(笑)
これからも、楽しいお話に期待です。 







モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本

2014-02-13 21:12:14 | 低学年読み聞かせ
 ここ何年か、本や図書館を題材にした絵本が増えているなと
つくづく感じているのですが、この本もその一冊です。
もともと短編アニメーション映画として世に出たものを
絵本にした作品で、絵もクリアで読み聞かせに向いていると
思いました。

 今回は、2年生のクラスで読みました。
話の展開は突飛な感じもありますが、子どもたちは
最後まで集中して聞いてくれました。
こうした心情のお話もしっかりと聞けるクラスになったと
感心しました。
 本が好きというモリスの人生を受け止めてくれたら
うれしいです。

 いっしょに「としょかんライオン」も紹介しました。
こちらも借りていってくれた子がいて良かったです。
1年生のころから読み聞かせしてきたこのクラスの子どもたちも
もうすぐ3年生、残りわずかな読み聞かせの時間、心に残る
本を紹介していたいです。









翔ぶ少女

2014-02-12 20:19:58 | 一般書
 原田マハさんといえば、「楽園のキャンヴァス」を半年くらい前に読みましたが
今回出た「翔ぶ少女」を読んでみました。

 阪神淡路大震災で両親を失った小学一年生の丹華(ニケ)は、兄の逸騎(イッキ)
妹の燦空(サンク)とともにその場に居合わせたゼロ先生に助けられ
ともに生活することになります。ニケの成長とともに起こる心や体の変化を
綴っていて、「苦しくても生きるんや」と震災で受けた悲しみをお互いが
信頼しあって乗り越えて行く姿に感動しました。

 この本は一般書になるのでしょうが、高学年や中学生ならば
読みこなす事ができると思いました。