ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

あのころはフリードリヒがいた

2016-09-07 22:14:52 | 児童書
 岩波少年文庫は、児童はなかなか手を伸ばしてくれませんが
やはり読んでおきたい作品ばかりです。
今回は、「あのころはフリードリヒがいた」を読みました。

 物語は1925年から1942年までの「ぼく」とアパートの上に住む
同い年の「フリードリヒ」の日々を描いたものです。
ユダヤ人として生まれ育ち、徐々に迫害の対象となっていく
フリードリヒと両親。作者の見て育ってきた記憶が
このような作品を作られたのでしょう。
 独裁的な社会の中で常に排他的な扱いを受けてきたユダヤ人の
過去も知ることが出来ました。

 小学生には難しい内容かもしれませんが、悲惨な歴史の一端を
こどもの目線で読むことが出来る貴重な本だと思います。
今さらですが、印象的な一冊となりました。





うちの犬、知りませんか?

2016-09-06 08:27:54 | コミック
 久しぶりにコミックを読みました。
犬のところは作者の飼っていた「ムク」のふりがなが
ついています。作者のたかぎなおこさんの自伝的コミックと
なっていてたかぎさんがムクを飼い始めてから
その看取りまでの物語でした。

 ご本人や家族の生活に切っても切れなくなった存在の
ムク。ともに人生を歩む日々はかけがえのないものですね。
最後は、思わず涙してしまいました。
 
 我が家の愛犬も8歳となって、ともに中年を迎えています。
この先、お互い元気で過ごしていきたいとこの本を読んで
実感しました。





サクラ・タイムトラベル

2016-09-05 16:30:47 | 児童書
 夏休みはブログ更新も順調でしたが、新学期が始まると
なかなかパソコンに向かえないものです。

 「サクラ・タイムトラベル」は、休み中に読んだ図書室の
本です。
 主人公の志保といとこの龍之介は、歴史博物館にいき
非常扉から江戸時代にタイムワープしてしまう。
その時代に会った人物とともに江戸の火事の混乱を
ぬって問題を解決してゆくをいう物語でした。

 簡単に読めるお話ですが、江戸のこともよく分かったりして
歴史を勉強している6年生に、ぴったりな本です。
最初は仲の悪かった二人も徐々に協力しあっていて
いい展開でした。