讃岐さんぱく、と言われ、砂糖の中でも最高に珍重されるのが和三盆だ。とても高価だが和菓子の名店は必ずこれを使う。サトウキビが原料なのだが生産量は多くない。
何が言いたいかと言うと、あの赤福にはその和三盆が使われていると言う。これは飛脚さん(三重県方面の人)から聞いたのだから企業秘密なのかもしれない。その人と話したのだが、高価な小豆、高価な和三盆、この原価の塊のような赤福を、売れ残したら捨てると言うのはあまりにも酷ではないかという。
マクドナルドはお客の予測をしながら店長が作り置きを指示し、規定の時間が過ぎたら廃棄する。お客を待たせ機会損失をするより廃棄する事がましだという経営戦略だ。
セブンイレブンは弁当の売れ残りの廃棄率が低い店は注意を受けるという。機会損失が一番の悪とされている。
スターバックスは食器の洗浄をするスペース、そして人員を考えると使い捨ての紙コップを使用したほうが経済的として全面的に使い捨て文化だ。
貴重な原料を使用し、大量の販売をめざした赤福は文化の衝突を起した。
モスバーガーは二等地の戦略と言われ、マックと違い、注文を受けてから作り出す。待ち時間がかなり掛かるので機会損失は少なくないだろう、が出来たての味にファンは多い。
結局、赤福は規模を縮小し、売れ残らない商売をするのだろう。大いなる矛盾を抱え、上手くいくのだろうか。どう考えても人員整理は避けられない。日本のもったいない文化とアメリカの冷徹なマーケット理論はどうしても折り合えない。物は棄てずにリサイクル。売れ残りは安全に再利用すればよいのではないかと思うのだが・・・・。
今までのように店頭に山積みということはなくなるだろうから、欲しくても買えないことが予想される。しかたがないか?