日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

口を広く開けよ  

2009-02-15 | Weblog
  詩81編

  1節(表題)ギティトは地名で、その地方の民謡曲か楽器名。仮庵祭の歌であるが実際はエジプト脱出の出来事を賛美感謝する内容。

  2~6節 祭りの讃歌
「太鼓を打ち鳴らし、琴と竪琴を奏で、角笛を吹き鳴らして喜び歌え」(2~3節)。「新月」「満月」(4節)は、ユダヤ暦第七の月1日で新年祭、7月15日が満月で仮庵祭となる。「これはイスラエルに対する掟、神から命じられ、エジプト脱出以来の定め」(5~6節)。

  7~15節 神からの託宣
「わたし(神)はエジプトの苦役から…肩の重荷を除き、煉瓦を運ぶ籠を手から取り去り…あなたを救った」(7節)。出エジプト2章23節、14章1節。「雷鳴の中から語り=律法、メリバの水で試した=試練」(8節)。出エジプト19章19節、17章7節。

10~11a節は、出エジプト20章2~3、5節とほぼ同じである。出エジプト記はこのようになっている。
「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。あなたは…(刻んだ像)にひれ伏してはならない」
  「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう」(11b節)。「それを満たそう」とは何か。神からの恵みの賦与が考えられるが、6b節の関連から「神の言葉」と取ることも出来る(申命記18章18節see)。
  「しかし民は、わたしの声を聞かずわたしを求めなかった」(12節)。「わたしは頑なな心の彼らを突き放した」(13節)。「わたしに聞き従い…わたしの道に歩む者であったなら、敵を屈服させ、彼らの上に手を向ける」(14~15節)。

   「この屈服はいつまでも続き、主の民は豊かな繁栄を与えられる」(16~17節)。「岩から蜜を滴らせ」は岩間に蜜蜂が巣をつくり、蜜を収集すること。「この運命」は原語「この時」で、15節を指す。

  収穫感謝の中で神との関係を確認し、繰り返された民の不従順さを思い起こし神の掟に誠実に応じることを願うのである。



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