告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

丸山茂雄さんが食道がんを患ったときの体験談

2010年04月09日 | Weblog
あの丸山千里博士の息子さん、といってももう70歳を過ぎておられる方だ。息子や孫のいる年代になる。食道ガンを患ったときの自らの経験を話したときの内容が紹介されている。不謹慎ではあるが、この内容がはなはだ面白い。万人をひきつける魅力は遺伝するものだろうかとも感じる。1昨年の11月、ちょうど丸2年ぐらい前に、のどに食べ物が引っかかった。そのときに、もう瞬間的に本人はガンだとさとったという。家には丸山ワクチンが常備してあるので、その日から丸山ワクチンを使い始めた。それから病院にいって検査を受ける。のちに専門病院へ手続している間には、食べ物が食べられず、水も飲めなくなった。医師からは、6センチの腫瘍がのどを見事にふさいでいると、これは手術しなきゃいけませんねと告げられたという。人生最大のピンチ。これより先は引用した部分になる。


いろいろ検査したら、右肩のところと腹部の胃の横に転移もしている。そうであればもう手術は遅いと。基本的には抗がん剤と放射線の治療にしなさいということになりまして、検査、検査で入院してから1カ月かかって治療が始まることになりました。放射線は2グレイの30回。それと抗がん剤を同時にやる。5-FUとシスプラチンを入れる。丸山ワクチンは病院に内緒で続けていた。一般的に言うと、お医者さんに丸山ワクチンをやっていいですかと聞くといい顔しないだろうというふうに私は思っていまして、ノーと言われてやり続けるわけにいかない。だけど黙ってやるんだったらいいだろう。サプリメントみたいなもんだからっていうんで、見つかったらサプリメントだと言い張るというトレーニングを一生懸命してですね、隠れて自分で丸山ワクチン、注射していたんですよね。治療が始まるまでの1ヶ月、その間に何のことやら、急にのどのところに少しすき間があいて、最初は水も入らないので点滴やったんですけれども、水が飲めるようになったので点滴を外し、水が飲めるんだったら栄養剤が飲めますねってことで栄養剤をがんがん飲んでいたら、そうこうしているうちにおかゆが食べられるようになるわ、ご飯が食べられるようになるわ。でもね、これがワクチンのせいだとは私も思っていないんですよ。基本的には、食道がんがだんだん大きくなっていって、結局最後はもうほんの、とても細いところで食事が通っていたんで、だから何かの拍子にちょっと隙間があけば当然食事は通るわけだから、たまたま詰まっていたのがちょっとすき間があいたんだろうというふうに思って、まあ、それで放射線と抗がん剤の治療に入りました。

30回の60グレイを限度いっぱいやって終わり。私が放射線当てたのは、原発の大もとの食道と右肩だけなんですよ。腹のほうは断ったんですよね。胃に放射線当てると何だかこう、胃が焼けただれてぐちゃぐちゃするんじゃねえかって、もう恐ろしく、医者の息子なんですけど、私、医者じゃないですからね、単なる素人なんで。胃に放射線を当てるのは断って、とても放射線の先生は残念そうな顔したんですけど、断固私は断った。3月までっていうんだったら、基本的にはもう終わりなんだからというふうに思っていて。で、食道が通って最後に焼肉でも一発食って、それから死にてえなあみたいな、そういう感じだったんですよ。

治療の後、一応元気なんですよ、そこそこ。でも、まあ一応家に帰ってですね、洋服捨てたり本捨てたり、CD捨てたり、いろんな自分の整理をしました。で、 そうこうしているうちに二、三週間たって、一応治療したんだから結果見てみようじゃないかというんで、病院に行って検査してみたらですね、消えているんですよね。病理検査をやっても一応がんは見えねえよという話で。肩のリンパ節のところも、消えているわけじゃないけれど、小さくなってます。胃のところの転移も小さくなってます。で、それは抗がん剤が効いたと。抗がん剤は全身ですから。でも放射線やっているのは食道と肩のリンパ節だけだから。胃は放射線当ててないけど小さくなっている。うーん、これはなかなか微妙だよな。丸山ワクチンも効いているんじゃねえか。まあ、そう思いますよね。 


この続きは丸山ワクチンのオフィシャルからのリンクで「丸山ワクチンとがんを考える会」のサイト で。


ガンの告知から1年9ヶ月目

2010年04月07日 | Weblog
聴力はほとんともどってきた。しかし違和感がある。かすかに耳鳴りも感じる。今回の中耳炎で治療を受けている病院の耳鼻科はセカンドオピニオンで出かけた病院で、いつも少し待つだけで診察の順番がまわってくる。つまりすいているのだ。したがって患者の立場としても後の患者さんのことを気にすることが少なく、じゅうぶんに時間をかけて医師と話し合うことができる。医師もこの偏屈な患者の希望をよく聞き入れてくれる。たいへん感謝している。


食事場所を選ぶ際には駐車場に車がすくないところはちょっと遠慮してしまう。お客さんが多そうなところはそれだけの理由があると思うからだ。本屋の棚に並んでいる「病院の実力」という雑誌。手術件数や患者数をランクアップしてある雑誌がある。グルメ雑誌のランキングと同様のことを医療、病院について当てはめているといつも感じる。


医療機関の場合はちがうものさしが必要なのではないだろうか。同じ病気でも適切な治療にて1回で治るケースと何回か診察、治療に出かけることになるケース。どちらが混雑するかを考える。さらにガンに限れば、初期や転移のないと思われる初期の段階だけを選んで手術すれば5年生存率などは簡単にアップする。どんな状況の患者さんであっても受け入れる丸山ワクチンの成績は参考にならないとも感じる。


明日は告知から1年9ヶ月目にあたる日。それは、丸山ワクチンをはじめてからも1年9ヶ月目となる。体調は良好。しかし、未だに奇跡は認められず。



劇団四季の新作ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」

2010年04月05日 | Weblog


昨日、会員になっているガン患者支援組織 ジャパン・ウェルネスからの会報が送られてきた。そのなかにはさみ込まれていたのがこのパンフレット。第一三共がおこなっている社会貢献としての活動のようだ。ガン患者に対してミュージカルを通じて感動と喜びを伝えたいという企画。第一回目は劇団四季の新作ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」へガン患者とその家族60組240名を無料ご招待するというものだ。申し込み締め切りは5月31日。問合せ先は「家族のきずなシアター」事務局 TEL 03-6450-1044


ガンを宣告されてから良いことはまったくない。家族や周囲の人には負担をかけるばっかり。家族間の愛情は深まるといわれているようなメリットは感じたことがない。ガンにならない以前から家族愛は十分あると思っている。いやそれは多分に思い違いだけど。治療のため検査のために、お金はどんどん出ていく。スーパーに買い物に出かけても、身障者のように駐車スペースに特典がないということもいつも感じる。この企画は、ガン患者がガン患者であることの最大のメリットではないだろうか。ガン患者を含む一組がペアではなく、4人になっているところもすばらしい。介添人をともなったガン患者が楽しむのではなく、日頃世話になっている人を招待できる気分を味わえるというのはきっと楽しいものになるだろう。公演場所が東京都内とのこと、旅費を考えると地元での劇団四季の公演に正規料金を払ってみたほうが安くつくので、申し込みはヤメにした。ぜひ今後も、大勢のガン患者に喜びと感動を与えてもらいたいものだ。


シアニン系感光色素(ルミン)による癌免疫療法

2010年04月03日 | Weblog
ルミン A は健康サプリメントではなく第三類種医薬品に分類される薬品。適応はアレルギー性疾患、食欲不振、倦怠、貧血、一般虚弱体質、凍傷、熱傷、急性化膿性疾患、末梢神経疾患など。第三類種医薬品は、副作用が少ないことから、購入者から直接希望がない限りは商品説明に際しての法的制限を受けない薬で、通信販売が可能になる薬をさす。


ガンに対するルミンの効果を病理学的に調べた研究は平成6年2月10日に川崎医科大学の名誉教授 木本哲夫さんによって報告された。

ルミンは従来よりB―細胞、T―細胞を介するマクロファージの活性を促進することがわかっており難治性潰瘍、創傷治癒の促進的に働くことが知られていた。木本さんはガン細胞を移植したヌードマウスに対してルミン50ナノグラムを皮下注射したあと、光照射を行い、ルミン活性を励起させた。その結果、リンパ球増殖とマクロファージ活性によりガン巣をとりまく著明な線維芽細胞の増殖についで線維化がみられガンは瘢痕化へと進行した。つまり、丸山ワクチンと同様の機序がみられた。

シアニン系感光色素(ルミン)は従来、写真増感剤として用いられていることから、光照射によって励起し細胞に対する作用も変化することが考えられる。実験においても光照射により最大320倍の活性化(試験管内―マクロファージ)がみられた。研究はヌードマウスへの注射でおこなわれた。今回の研究ではガンの瘢痕化、組織破壊部の修復には線維芽細胞が重要なカギであることが解った。線維芽細胞の分泌する非免疫系腫瘍因子が重要や役割をはたすと思われている。マクロファージ活性を基盤としてガン細胞が線維芽細胞に取り囲まれ、封じ込まれると、単に機械的な障害のみではなく、このようなサイトカインによってガン細胞は壊死に陥り、ガンの増殖はさらに抑制されるものと考えられる。

多くは体の内部で発生するガンに対して、ルミンを経口で摂取することの効果、活性を上げるための光の波長と照射時間、照射方法、ガンに対しての研究の余地はまだまだありそうだ。


聴力とともに冷静さがもどってきた

2010年04月01日 | Weblog
時おり、ご同病のガン患者さんのブログを閲覧する。いまだに不治の病といわれるガン。その病状をブログに書くという人は、常に前向きな姿勢があるといつも感心しているところ。どんな選択をされたかたであっても同志という気持ちがある。心からガンを克服していただきたいとの思いで読ましてもらっている。


しかし、ガンはある確率で治療の効果がなく、悪化する患者さんもいる。その状況をブログに書き込むのは精神的につらいもの。私も状態が悪い時はブログを書くのは止めにしたい気持ちになる。治っていくとしても徐々によくなっていくというのはほとんどない。


標準的な治療は初めから断り、丸山ワクチンでガンに対峙することを選択した。丸山ワクチンで楽に良くなったりすれば、苦しい標準治療を受けられている患者さんたちはどう思うのだろうかという気持ちが常にある。最近は、そんなことを考える状況ではないので逆にちょっと安心。聴力はもどったが、高音が響いている。中耳炎が治っていない。ガンは侮れない。


丸山ワクチンはほとんどの場合、標準的な治療をやりつくして、他に治療法がないといわれた段階で医師が承諾書にサインして始められる治療法である。まだ初期の段階だから早く治療すべきという医師のすすめを断わり丸山ワクチンを選択した。簡単に治るわけがない。標準の治療を受ければ60%の確率で、たぶん 5年は生きることが出来るといわれた。それが不満だった。上咽頭ガンに対しては手術の適応がないガンということが選択枝の幅を狭めている。手術の適応があれば、その前にガンマナイフなりサイバーナイフ、放射線だけをかけるという選択枝も生まれる。上咽頭ガンでは、放射線と抗がん剤を組み合わせた治療法しか選択の余地がない。丸山ワクチンを選択したのは私にとっては必然だったと今でも考えている。