告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

ガンに対する本音

2010年04月11日 | Weblog
医学の進歩はめざましく、近来、ガンは完治する時代となってきた。ガン専門書には異口同音に、同じようなことが書かれてある。早期発見としかるべき適切な治療を受けることによって治るようになった。はたしてそれは本当のことだろうか? 告知を受けたとき、治療をしたときの5年生存率が40%だと言われた。楽観的には半分の確率である。その時、それまで生きてきた間に10人ほどの身近にガンを患った人がいたことを思い出していた。10人のうち、5年以上生きている人は胃ガンの手術を受けたひとりだけ。その他に5年を生きた人がいなかった。


食道ガンの人は食べ物が胃に入っていかないので病院に出かけたところ、そのまま入院して手術という段取りになった。手術は成功したが、なぜか仕事に復帰してこなかった。その理由「もう働けるけど、保険も下りているからゆっくりやるわ」としゃべるのを聞いた。1年半ほど過ぎた後、仕事に復帰することなく死の知らせが届いた。ある人はガンの治療で1年ほど治療に専念したあと仕事に復帰したとの知らせが・・・2ヶ月ほどで旅立たれた。これは、本人だけが治ったと思っていただけに違いないと思う。骨折で入院した同年代の友人は、たまたま受けた入院中の検査で肝臓ガンが判明し、その後、そのまま病院から退院することはなかった。入退院を繰り返して、ときおり救急車の世話になって、2年後になくなった知り合いもいる。なぜか健康な段階からガンを恐れていた人のことも思い出す。しょっちゅうガン検診を受けていた。運の悪いことに?検査でガンが見つかった。多分早期発見。大きなガンセンターで人生最後の1年を過ごした。一番印象深いのが、ガンの摘出手術を受けた本人から「胸を開いたらこんなに大きなガンのかたまりがあったんだよ。いゃー命拾いをしたよ」と話してくれた人だ。半年後に亡くなられた。


こんな経験をしてきた人間に対して、まだあなたの場合は初期の段階、5年生存率も60%以上はあるから、ぜひ治療をしたほうが良いと医師から告げられて、信用しなかった理由も理解してもらえるだろうか。さらに、私も医学を学んできた人間である。最初に出かけた耳鼻科では、ぜひセカンドオピニオンをとすすめられたが、ガンセンターに行って説明を受けたくなかった。プロに説得されるかもと考えたからだ。セカンドオピニオンは第三者的な医療機関に行くべきである。付け加えると、ガンの治療を受けて完治し、その後長く生きた人間も身近に大勢がいるのかもしれない。そういった人は他人にはガンであることを告げない人なのかもしれない。