ひょっとするとこれはいいかも、と考える治療が載せられていた。それは血管内治療だ。血管内に細いカテーテルを通して治療をおこなうというもの。心臓を養う血管の狭窄しているところに入れて血管を広げる治療法はバルーンカテーテルと称されている。脳に出来た動脈瘤に内側から詰め物をして未然に脳出血を予防するのにも使われている。ガン組織に栄養を与えている新生血管を詰まらせることでガン組織の成長を阻害するというものだ。そのほかにも、サリドマイド、ビスフォスフォネートなどの新生血管抑制剤や活性リンパ球を直接ガン組織に流し込むことを併用する。いろいろなバリエーションが考えられる。ホルモン製剤や生物学的製剤も考えうる。
従来から、肝臓ガンに対してアルコールを患部に注入するという治療法がある。上咽頭ガンでも耳のそばの動脈から直接、抗がん剤を注入するという治療法があると説明を受けたこともある。これは論外、近くを走っている三叉神経を傷つければとんでもない後遺症を残すことになる。さらに抗がん剤はただガン組織を通り抜けていくだけ。正常な細胞も傷つける。血管内治療はソケイ部の動脈から細いカテーテルを注入するのでリスクはほとんどないとされている。どんな末期の状態であっても、お年寄りであっても受けることが可能な治療法のようだ。
残念なことに原発のガンに対しては対象外とのこと。それでも、治療法がないと宣告を受けた再発・転移ガンに効果があるという点だけでもすばらしい治療法だ。治療に際して苦痛がなく、リスクも少なく、しかも一定の効果が認められるのではあれば、問題は費用ということになる。横浜のメイクリニックで行われている血管内治療はセカンドオピニオン2万円。治療は1回につき21万円+薬剤費と書かれてある。
「転移ガン!!諦めないでください」松永光明著 冬青社1300円 より
従来から、肝臓ガンに対してアルコールを患部に注入するという治療法がある。上咽頭ガンでも耳のそばの動脈から直接、抗がん剤を注入するという治療法があると説明を受けたこともある。これは論外、近くを走っている三叉神経を傷つければとんでもない後遺症を残すことになる。さらに抗がん剤はただガン組織を通り抜けていくだけ。正常な細胞も傷つける。血管内治療はソケイ部の動脈から細いカテーテルを注入するのでリスクはほとんどないとされている。どんな末期の状態であっても、お年寄りであっても受けることが可能な治療法のようだ。
残念なことに原発のガンに対しては対象外とのこと。それでも、治療法がないと宣告を受けた再発・転移ガンに効果があるという点だけでもすばらしい治療法だ。治療に際して苦痛がなく、リスクも少なく、しかも一定の効果が認められるのではあれば、問題は費用ということになる。横浜のメイクリニックで行われている血管内治療はセカンドオピニオン2万円。治療は1回につき21万円+薬剤費と書かれてある。
「転移ガン!!諦めないでください」松永光明著 冬青社1300円 より