告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

エビデンスより理屈を考える

2009年10月10日 | Weblog
肺ガンには小細胞ガンと非小細胞ガンに分類される。小細胞ガンは肺ガンのうち15~20%を占める。進行が極めて早いたちの悪いガンだが、抗がん剤が比較的よく効くといわれている。 それは正常細胞よりガン細胞のほうが細胞分裂を繰り返し、増殖が早いという違いに注目したのが抗がん剤であるからだと思われる。 骨髄の細胞や、髪の毛、腸管の細胞にもダメージを与える副作用が起きるのは、これらが活発な分裂する細胞だからだ。

この点からすると抗がん剤の量をどれだけ減らしても、正常組織のダメージよりもガン組織のダメージのほうが上回ることになる。副作用が出ないという基準で抗がん剤の量を決めるというのが梅澤充医師(町田胃腸病院)が実践している治療法だ。

抗生物質のことを考える。 抗生物質を安易に使うと耐性菌が出来て、菌は抵抗力を増す。抗生物質を使うときには、薬用量に決められた量を使わなければならないというのが、医療関係者にとっての常識だ。抗がん剤にも同じような感覚があるのだろうか、ほとんど全部のガンセンターで決められた用量での抗がん剤治療しか行ってくれない。 それでも再発や転移があることを考えれば、極少量から始めるということも、ありえると感じるところだ。実際、梅澤医師は治療に成果をあげているようだ。

ところで私の場合、1年3ヶ月もの間、ガンは大きくなっていない。これはガン細胞が細胞分裂を休止しているのだろうか? それとも・・・他の理由があるのだろうが。ともあれ抗がん剤は分裂を繰り返す細胞にダメージを与えるという点からは、現状では抗がん剤での治療は無効である可能性が大と考えうる。抗がん剤を試してみれば実証できること。やっぱりそれはムリだ。キュリー夫人のようには生きれない。