思ったこと

思ったことを書きます

悪い選択をするな

2012-02-26 | 日記
最近メディアでは年金を中心とした社会保障関係の議論が多いですね。
経済の悪い現状をベースにこんな話をしたら、どうシステムをいじって世代で均等化しながら全体を縮小していったり、縮小しないためにいかに課税するか、という縮こまった話になりますねえ。

結局は「お金」の話なので、今「お金が足りない」ということで、単純に(国が)「お金を稼ぐ」ことが先決でしょう。つまりは「経済を良くする」ことで税収を上げることが先決かと。
その優先順位を軽視して、経済状態があたかも「今のまま」であると固定化し、その上で増税や内部システムをイジるという方向へ行きたがるのはどうしてでしょう。

おそらく「日本の経済はもう良くならない」という説が出回ってメディアが浸透してるからでしょうね。もう良くならないんですかね?じゃあ今後もう縮小していって終わり(崩壊)ってこと?良くならないって言ってる人も、少なくとも維持する努力はしないとね?そう思うメディアってその方法って真剣に考えようとしてる?バラエティなんかやってる場合じゃないぐらい危機なのでは??不安煽っといて、当事者達は危機感あるの??自分達も近い将来路頭に迷ったり治安の悪い街で日々冷や冷やしながら生きていかないといけないかもしれないのに、自分だけはそうならないとでも?そうなった原因を切羽詰った国民が真剣に考え出して、いい加減に不安だけ煽って経済を縮小させたメディアやコメンテーターがつるし上げられ断罪されるかもよ?民意がそう総意したらそうなるんですよ?

経済の主役はメディアも含めた労働者全員なので、みんな当事者のはず。その当事者が「日本の経済はもう良くならない」なんてマインドでいたらそりゃそう流れていきますよね。そんな大事なマインドの選択を、多様性も慎重さも無い安直な学説や資料や局所的経験だけで勝手に決めるなよ、って、一日本国民として思いますねー。

新報道2001で名古屋市長の河村さんが橋下市長提案の年金掛け捨てについて「社会保障切り詰める前に、まずは経済を良くすることが先決」と答えた時、司会の人が「ということは『橋下さんの案には反対』ですか?」と返しました。そうやって『河村市長、橋下氏と亀裂か』みたいなゴシップの構図にしたいんでしょうね。そんなメディアです。日本の今後についてどうすれば良くなるか真剣に考える気が無い体質なんですね。情けない限りです。

とにかく景気の悪い今、社会保障や増税なんて議題に上げることすらしない方がいいでしょう。暗く閉塞するに決まってる。「年金どうするんだ!」「少子化どうするんだ!」「議員、公務員の人数や給料どうするんだ!」と政府に迫ってる人々は、そのエネルギーを「景気どうするんだ!」「デフレどうするんだ!」に切り替えた方がよほど有効で問題解決にも繋がるんじゃないでしょうかねー。メディアにしても政治にしてもその場その場の消費者や金持ちに媚を売りすぎでしょう。そんな事してるから日本の今後の為に今優先すべきことを見失って、経済成長もしないし人口も減っていくんじゃないでしょうかねー。

まず

2012-02-19 | 日記
維新の会やみんなの党等の政策の影響か、最近政治改革(選挙制度変えたり参院無くしたり)の話が出ていますね。

どうも物事がすぐに決まることが絶対善みたいな感じですが、全ての物事がすぐに決まる方がいいなんて事はありえないですね。
いくら決断スピードが求められても、たいした議論や吟味もなく決まって余計悪くなったらどうするんだろう。

「政党同士の無駄な足の引っ張り合い」を理由に決断が遅いと言いながら、それを無くすための改革が同時に「たいした議論や吟味」の余地をも奪ってしまうものであったら、
その制度の改革がたった1度でも決定してしまったら、もう戻れない、今後一生「たいした議論や吟味」のない政策・法律決定システムによってたいした議論や吟味もなく決まって悪くなって滅びるんだろうな。(もしくは栄える?まああいした議論や吟味が無くてもなんとなく賢くて行動力ありそうでみんな認めてる感じの人に任せたらもっとずっと栄えるんだと信じてるんならそのまま信じて行っていつか裏切られて不幸になってください、と思いますが。)

ということにならないためには、やはりこの事自体も「たいした議論や吟味」の余地を持ってから決めるべきだと思いますね。
制度云々よりまずそっちのが大事と思います。
というかそっちが無いまま制度やシステムを変えるのは危険です。
化学実験と同じでほとんどが不可逆(元に戻せない)に近いものでしょうし、
だからといって化学実験と違って失敗作を簡単に廃棄処分できないんですから。

深きかな

2012-02-15 | 日記
何度か観ておりましたが、最近またふとこちらの動画を観ました(

終盤議論が深まっていく所が面白いですねー
荒谷さんや上島さんが「政治家や経済学者含めあらゆる日本人が「日本の家族を大事にしていく」というような『メルヘン』を根底に持ってものを考えないとおかしな方向へ行く」というような事を仰り、
それに対し西部さんが「でもこれまでそういった『メルヘン』を語ってきたいわゆる保守系の知識人など(まあおそらく出席者の田久保さん含め)が大勢「TPPに参加すべし」というような新自由主義礼賛の意見を言ってるのを見ると、それだけではうまくいかないんじゃないか」という意見を。

確かにその通りだなあと思います。TPPの話ではまさに『メルヘン』を崩壊させかねない理由での反対意見が多く出ており、それに対し「妄想の陰謀だ、考えすぎだ」という言葉だけで終わらせるのはあまりに乱暴で慎重さに欠けると思いますね。

個人的に思うのは、結局の所、その『メルヘン』の中にも個人差であったり矛盾なんかが存在するから、その点が具体的諸問題の解決においてズレを生じさせてるような気がします。
特に大きいのが、人々が感じる日本の守るべき文化伝統歴史の中で、家族的な絆の価値のようなものに加えて、「技術」というものがあることだと思います。

曖昧な言い方ですが、
「技術」というのは効率化や近代化や合理化に繋がりやすいものでしょうので、潜在的には「家族」的なものと相反する要素が強かったりします。社会的な豊かさよりも資本主義的な豊かさと繋がりやすく、そうなって行き過ぎると新自由主義的な方向とも繋がるように思います。
以前西部さんが別の動画で指摘されていましたが、石原都知事なんかは日本の保守的精神や自主独立を強く唱う保守の人であると同時に「日本の技術を世界に売り込むんだ」という技術礼賛も同時に唱う人だったりします。確かに日本の技術力はこれまでの日本人のたゆまぬ努力で培われてきた、世界に誇って良い日本独自の一つの伝統価値であったりするとは思います。しかしその「技術」を取り入れた生活によって世の中がより便利に効率的に合理化した結果、いわゆる「家族」的なメルヘンの価値が生活の中で薄れたり、知事自身が津波に洗い流されるべしと語ったような我侭な消費者目線が育ってしまった事もあるのだろうと思ったりします。

というような事もあり、多くの保守論者の中でも「国益」というものをもっと整理し純化させる事は大事なように思いますね(西部さん的には「家族」というのも実際は清濁併せ持つもので、それを長年継続していく中で培われた、そういうものを乗り越えるためのバランス感覚のようなものを大事にしていかないと、というようなさらに深い話をされていますが)。今ではそこも整理されないまま、この世界情勢の中でどうすれば日本を生き残らせることができるかという「方法論」が先行することで「メルヘン」そのものが見えなくなるような意見が横行したり、方法論先行では無くても、「国益」が整理されていないがために「メルヘン」を壊しかねない間違えた方法論を選んでしまったりと、いわゆる保守論者の中でもなにかとややっこしい事になっているように見受けられますね。
天皇陛下という一つの固定化したものだけを守ればいい、という単純な結論も、いずれ誤った方法論を導きかねないでしょうし。

そう考えたら保守というのはどのように考えていけばいいものなのか、自分でも全然まとまってないですが、これまで積み重ねられた知見だけでなく、これから積み重ねられていく知見も含まれる一種の生き物のようでかなり難しく、深いものなんだなあという感じがします。それだけに勉強していく価値のあるものであると思いますねー。

フレーズ

2012-02-05 | 日記
本日京都市の市長選が行われたようですね。
結果はともかく、ニュースを見るに、ここでも「改革」というフレーズが多く使われていました。

ここ最近ブームのように使われる「改革」、マズいですねー。中身を飛ばして「改革」が一人歩きするこの現状。。(もちろんこんなフレーズが無節操に飛び交う事にいい加減疑いを持ってる方々も多いでしょうけど)

今が悪くて、それを変えないといけないと、そう感じた事自体は良いと思います。
そういうイメージは多くの人もぼんやりとあるように思います。

そこで候補者に
・今、何がどう悪いのか
・そうなった原因は何だと考察するか(いつから何がどうなってそうなったか)
・その上で、何をどう変えることで、何をどう良くするのか

この3点を、長くなってもいいので分かりやすい言葉で、できるだけつつみ隠さず書いてもらい、それを各有権者が読んで、できれば数箇所もしくはネット上で質疑応答を受け付ける。(さらに有権者の間で意見交換できる場や掲示板があってもいいかな)
そんな感じにすれば少しは中身のある改革であったり、充実した選挙になるかもしれませんねー。

政治家さんにしても一度全員にそういったアンケートをするのも良いかもしれないですね。
今の問題点とかその原因や解決策の考察とか、あるべき国家・経済・財政・外交・防衛・社会保障、それらの優先度や、重要な議題についての具体的見解とか、そこそこな数のアンケートに答えてもらい、それをネットで公開したりしたら、
それを分かりやすくまとめて色々分析する人も増えるでしょうし、実際政権に着いてもアンケートに書いた方針と全然違うことをしたりとかで明確に批判できたり、
まあ何かと詳しく政治を監視できるかと。政治家さんからすればそんなハッキリ詰められたら息が詰まって活動しにくいかもしれませんが、

政治家さん云々というよりも、現状世論や選挙結果とかがいい加減で局所的なメディア情報なりのせいでブームのフレーズ程度で作られたぼんやりとしすぎたイメージに乗せられるほど騙されやすい土壌になってるような気がするので、
それを少しでも「改革」するにはどうすりゃいいのかなあ、なんてw