整理
2011-11-27 | 日記
TPP賛成VS反対討論で、こちらの動画を見ました(※)。
番組内では「(この番組討論で)TPPの結論が色々整理された」なんて言っていましたが、
TPPの結論について言えば特に前に進んでないように思えました。
その原因は賛成派が「TPPに入ることでどう良くなるのか?入らないことでどうマズいのか?」をハッキリと明確に答えないせいだと思います。
反対派・賛成派、それぞれ2つの事を答えられると思います。
反対派は
①入ることでどうマズいのか?
②入らないことでどう良いのか?
の2つ。
賛成派は
①入ることでどう良いのか?
②入らないことでどうマズいのか?
の2つ。
反対派の①は明確です。というかこれが発端で論争が始まったようなもの。
そして②は、反対派の場合①の裏返しです。つまり「①のようなマズい事を防げる」と。守るとはそういうことですね。よく賛成派は「(農業や日本経済等は)反対派に従ってこのまま行くと落ちていくだけ」という言い方をしますが、反対派は誰も「このまま行く」と言っていません。今、「TPP」についての話をしているのであり、「将来ずっとこのまま行くかどうか?」については議題そのものが違います。(なので賛成派の否定は別の議題へすり替えているだけ。)
なので、反対派は①②両方の主張を満たしております。
一方賛成派はどうでしょうか。まず賛成するからには①は絶対でしょう。とても魅力的な①があるはずなんでしょう。でも全く明確な①が強調されません。「開国」「自由」「市場開放」「競争」「自然の流れ」、抽象的なフレーズがやたら飛び交い、具体的な分野や数値はほとんど。。たまに出てくる2.7兆円増は10年間の試算だったし。なあなあに1年間っぽく見せて騙したし。。②に至っても同様。日米関係や外交戦略に不利になるのなら、それを正直にもっと具体的被害を話せば良いのに。TPPに入らないことで日米やアジア諸国との関係において今後見込まれるであろうこういう協定や利益が遮断される、とか。それが具体的な①にもつながるのに。
実際答えている②は「日本は取り残される」「世界との競争に負ける」「国内もこのまま既得権益まみれで潰れる」といったもやもやと不安を煽るような話ばかり。
さすがにもうこんなものでは国民は納得しないでしょうね。反対派が日韓FTA等を例に挙げて具体的にどうマズいかの話をしてるだけに余計と。(それに対し「FTAとTPPは違うんだ」なんていう反論をする前に、まず①(TPPに入るとどう良いのか)をもっと練らないと、「そもそもなんで入る意味があるんだ?」っていう話になりますし。)
賛成派はそれらも踏まえ、また、『TPPと、日本が「将来ずっとこのまま行くかどうか?」という話は別だ』という点も十分踏まえた上で、引き続きしっかりと議論をしてもらいたいですね。そろそろそういう点を踏まえてもらわないと不毛で無駄な議論が続くことになりますし。
しかし賛成派は上記のように議論の材料が全然少なく弱いのに、どうしてこうまでTPPを進めようとするんでしょうかね。半ば騙したり、説明しなかったり、ごまかしたりして新聞TVも協力してるところもあるみたいだし。。
でもそうまでして賛成するってことは、そうする事で魅力的な①があるんでしょうね。誰にとって?元をたどればやっぱり外資?アメリカ側?
それとも「自由経済」っていうイデオロギー?
まあ反対派の中にも「保守」というイデオロギーは強いでしょうけど。でも保守は姿勢であって、自由経済は経済形態なので違うのかな。それとも自由という姿勢?いやいやそんなもんを主体に持ってきたらバラバラになるだけで国としてダメでしょう絶対wでも国を飛び越えた目線の人にはあまり分からないんだろうなあ。でもその人が無事に生きてられたり人間関係を築けたのも、文化や制度や治安やがあるからで、その土台が国だったんだけどなあ。。とまあこの辺りの思想のぶつかり合いでもある気がしますね。
というわけで、上の番組で整理できたことは、
賛成派は反対派の①を論破できず、同時に自分たちの①も明確に言えない。
ということだったように思います。
こんなことでは絶対入らない方が得だと思います。
番組内では「(この番組討論で)TPPの結論が色々整理された」なんて言っていましたが、
TPPの結論について言えば特に前に進んでないように思えました。
その原因は賛成派が「TPPに入ることでどう良くなるのか?入らないことでどうマズいのか?」をハッキリと明確に答えないせいだと思います。
反対派・賛成派、それぞれ2つの事を答えられると思います。
反対派は
①入ることでどうマズいのか?
②入らないことでどう良いのか?
の2つ。
賛成派は
①入ることでどう良いのか?
②入らないことでどうマズいのか?
の2つ。
反対派の①は明確です。というかこれが発端で論争が始まったようなもの。
そして②は、反対派の場合①の裏返しです。つまり「①のようなマズい事を防げる」と。守るとはそういうことですね。よく賛成派は「(農業や日本経済等は)反対派に従ってこのまま行くと落ちていくだけ」という言い方をしますが、反対派は誰も「このまま行く」と言っていません。今、「TPP」についての話をしているのであり、「将来ずっとこのまま行くかどうか?」については議題そのものが違います。(なので賛成派の否定は別の議題へすり替えているだけ。)
なので、反対派は①②両方の主張を満たしております。
一方賛成派はどうでしょうか。まず賛成するからには①は絶対でしょう。とても魅力的な①があるはずなんでしょう。でも全く明確な①が強調されません。「開国」「自由」「市場開放」「競争」「自然の流れ」、抽象的なフレーズがやたら飛び交い、具体的な分野や数値はほとんど。。たまに出てくる2.7兆円増は10年間の試算だったし。なあなあに1年間っぽく見せて騙したし。。②に至っても同様。日米関係や外交戦略に不利になるのなら、それを正直にもっと具体的被害を話せば良いのに。TPPに入らないことで日米やアジア諸国との関係において今後見込まれるであろうこういう協定や利益が遮断される、とか。それが具体的な①にもつながるのに。
実際答えている②は「日本は取り残される」「世界との競争に負ける」「国内もこのまま既得権益まみれで潰れる」といったもやもやと不安を煽るような話ばかり。
さすがにもうこんなものでは国民は納得しないでしょうね。反対派が日韓FTA等を例に挙げて具体的にどうマズいかの話をしてるだけに余計と。(それに対し「FTAとTPPは違うんだ」なんていう反論をする前に、まず①(TPPに入るとどう良いのか)をもっと練らないと、「そもそもなんで入る意味があるんだ?」っていう話になりますし。)
賛成派はそれらも踏まえ、また、『TPPと、日本が「将来ずっとこのまま行くかどうか?」という話は別だ』という点も十分踏まえた上で、引き続きしっかりと議論をしてもらいたいですね。そろそろそういう点を踏まえてもらわないと不毛で無駄な議論が続くことになりますし。
しかし賛成派は上記のように議論の材料が全然少なく弱いのに、どうしてこうまでTPPを進めようとするんでしょうかね。半ば騙したり、説明しなかったり、ごまかしたりして新聞TVも協力してるところもあるみたいだし。。
でもそうまでして賛成するってことは、そうする事で魅力的な①があるんでしょうね。誰にとって?元をたどればやっぱり外資?アメリカ側?
それとも「自由経済」っていうイデオロギー?
まあ反対派の中にも「保守」というイデオロギーは強いでしょうけど。でも保守は姿勢であって、自由経済は経済形態なので違うのかな。それとも自由という姿勢?いやいやそんなもんを主体に持ってきたらバラバラになるだけで国としてダメでしょう絶対wでも国を飛び越えた目線の人にはあまり分からないんだろうなあ。でもその人が無事に生きてられたり人間関係を築けたのも、文化や制度や治安やがあるからで、その土台が国だったんだけどなあ。。とまあこの辺りの思想のぶつかり合いでもある気がしますね。
というわけで、上の番組で整理できたことは、
賛成派は反対派の①を論破できず、同時に自分たちの①も明確に言えない。
ということだったように思います。
こんなことでは絶対入らない方が得だと思います。