国内経済について、、
今、需要不足なんですよね。(家計にせよ企業にせよ政府にせよ)トータルで、「お金を使う事」が不足している、と。
という事は経済を潤わすには、トータルで「手に入れたお金に対して、使用する量を増やす」必要があると。
トータルのお金の量が変わらないとすると、トータルの「消費率を上げる(入ってきたお金に対し、(貯蓄に回さず)使用する割合)」か、元々消費率の高い主体にお金を多く渡すか、ということになるかと。
といっても、各主体(家計、企業、政府等)は機械じゃないので、いつ何時も一定の消費率で動いているわけではない。
入ってくるお金の相対的な量や社会の状況など、精神的なもので消費率も変わる。
といっても、「どのようにすれば消費率(お金の使用率)が上がるか」は、どんな人や団体でも、だいたい似通っていそう。
とりあえず(独身の)家計目線で想像してみれば、、
・今が不景気だったり、将来に不安定性を感じたら、「消費率」は下がるでしょう。
(「この先何が起こるか分からない。お金さえ持っていればなんとか生きていける」という事で、貯蓄に回すかと。)
・給料が継続的に(今の物価的に見て)少なかったら、基本的に「消費率」は下がるでしょう。
(この先も給与システム的にたいして給料上がる見込みが無いなら、必需品もできるだけ切り詰め、あとは貯蓄に回すかと。)
・期間限定もしくは限定を匂わすような状態で給料が上がっただけでも「消費率」は下がるでしょう。
(「こんなチャンスもうないかもしれないから、今のうちにお金貯めよう」という事で、貯蓄に回すのでは)
・多くの人にとって世の中が弱肉強食化して厳しくなればなるほど、「消費率」は下がるでしょう。
(「この先、生き残れる保証はない。今調子良くても、いつ急に不調になったり、もっと有能なやつが現れたり、怪我や病気になって使い物にならなくなるか分からないし、働けてる今のうちにお金だけでも貯めとこう」、という事で貯蓄に回すのでは)
こうして見ると、基本的に家計が消費率を減らす原因として、「先行きの不安定さ」というものが大きいように思います。
こういう「先行きの不安定さ」を助長させるような話題は、日本に一杯ありますね。思いつく限りでも
・不景気が続いてることそのもの
・財政危機とかいうもの
・少子高齢化で膨れる社会保障費や年金しっかりもらえないかもというもの
・コストカットで給料が下げられていくこと
・競争激化や規制緩和で我が社もいつ傾いたり首切られるか分からないこと
・グローバル化で国内でたいした知識も人脈も無く英語も喋れずのんびりしてたらいつ振り落とされるかわからないこと
・昨今増えている自然災害でいつ我が身に降りかかるか分からないこと
・きな臭い周辺諸国にキッチリ対応してるとは思えない日本にいつ火の粉が降りかかるか
等々。。。
こういった事を一個ずつ確実に払拭していかないと、家計一つとっても「消費率」は上げられない。
だから「わしら不安定なのに、どうせ天下りばっかしてる公務員だけ安定してズルいぞ」
とかいう発想は、ただ国内で足を引っ張るだけの、若干嫉妬じみて醜い上に何の結果も出ないものなんでしょう。
また、効率化を進めたり、「値段が安くなることで客が増える」っていうのも、結果的に「消費率」は上がらない。ある業界で値下げして客が集まっても、それはあくまで「あら、こっちが安いから『あっちに使うのをやめて』こっちに使おう」という、あくまで「元々使うつもりだった分のお金の方向先を変えた」に過ぎない(まあ中には「安いからいつもより余計に使っちゃった」て事もあるでしょうけど、それは一時的な勢いによるミスみたいなもんで、そんなに続かないでしょう。)。つまるところそれは「パイの奪い合い」に過ぎない、ということかと。それは言い換えれば、売上げが伸びた業界がある背後で、売上げが減った業界がある、という事。今、国内の「トータル」の話をしているのだから、「安くすればいい」なんてんのは解決にならない。寧ろその背景で少しでも賃金カットされてたのなら、なおさら「トータル」の需要が落ちる。。
あと、競争によって「商品やサービスの質を上げる」というのも、同じように「トータル」の需要向上には繋がらないかと。質が上がることは個人的にも喜ばしいですが、やはりそれによって人の貯蓄が減る、とは思えない、ということはこれもまた「パイの奪い合い」に過ぎない。品質が上がって長持ちして「もうこれさえあれば良いや。十分だ」という事で、その後の消費も伸びないってことも。こういう競争も大事なのでしょうけど、経済成長をこれだけに頼れば、進めば進むほど頭打ちの構図が見えてきてならない。。どこかで「安定的に回す」路線を作っていく必要があるのではと。。
だから今競争を激化した所で、基本的に「パイの奪い合い」をするだけじゃないでしょうか。それは幸福になった人の数だけ、不幸になった人が出てくる、かと。もしそれが幸福になった人の数が(得た利益の割に)ごく少数なら、そのごく少数の成功者の裏に、(相対的に)多くの敗北者が生まれることにもなる。
そしてその成功者ですら、その競争の激しい環境では、自分を守るために「消費率」は簡単に上げられない。そんな環境で中途半端に食えている人達は尚更、浮き沈みを恐れて貯蓄を増やすのではないでしょうか。。
ということで、今問題なのは「トータルの消費が少ない」こと。
その閉塞状況を打破する手段が、「競争を活性化させること」とは到底思えないのであります。
「じゃあどうすれば?」と言われそうですが、特に何も言いませんwというか言う実力ないw。
でも経済や経済学とか分からないこと難しいことやその権威とか関係なく、自分の身近な感覚で、とりあえず(上に書いたのはあくまで自分の感覚です)今お金を使えないのはどういう状態であるからか、を想像し認識した上で、
じゃあどんな感じにすれば良さそうか、色んな言論人の中で誰の言うことが正しいっぽいか、
各々ぼんやりでも思い描いて見ていただけたら、幸いだと思います。
今、需要不足なんですよね。(家計にせよ企業にせよ政府にせよ)トータルで、「お金を使う事」が不足している、と。
という事は経済を潤わすには、トータルで「手に入れたお金に対して、使用する量を増やす」必要があると。
トータルのお金の量が変わらないとすると、トータルの「消費率を上げる(入ってきたお金に対し、(貯蓄に回さず)使用する割合)」か、元々消費率の高い主体にお金を多く渡すか、ということになるかと。
といっても、各主体(家計、企業、政府等)は機械じゃないので、いつ何時も一定の消費率で動いているわけではない。
入ってくるお金の相対的な量や社会の状況など、精神的なもので消費率も変わる。
といっても、「どのようにすれば消費率(お金の使用率)が上がるか」は、どんな人や団体でも、だいたい似通っていそう。
とりあえず(独身の)家計目線で想像してみれば、、
・今が不景気だったり、将来に不安定性を感じたら、「消費率」は下がるでしょう。
(「この先何が起こるか分からない。お金さえ持っていればなんとか生きていける」という事で、貯蓄に回すかと。)
・給料が継続的に(今の物価的に見て)少なかったら、基本的に「消費率」は下がるでしょう。
(この先も給与システム的にたいして給料上がる見込みが無いなら、必需品もできるだけ切り詰め、あとは貯蓄に回すかと。)
・期間限定もしくは限定を匂わすような状態で給料が上がっただけでも「消費率」は下がるでしょう。
(「こんなチャンスもうないかもしれないから、今のうちにお金貯めよう」という事で、貯蓄に回すのでは)
・多くの人にとって世の中が弱肉強食化して厳しくなればなるほど、「消費率」は下がるでしょう。
(「この先、生き残れる保証はない。今調子良くても、いつ急に不調になったり、もっと有能なやつが現れたり、怪我や病気になって使い物にならなくなるか分からないし、働けてる今のうちにお金だけでも貯めとこう」、という事で貯蓄に回すのでは)
こうして見ると、基本的に家計が消費率を減らす原因として、「先行きの不安定さ」というものが大きいように思います。
こういう「先行きの不安定さ」を助長させるような話題は、日本に一杯ありますね。思いつく限りでも
・不景気が続いてることそのもの
・財政危機とかいうもの
・少子高齢化で膨れる社会保障費や年金しっかりもらえないかもというもの
・コストカットで給料が下げられていくこと
・競争激化や規制緩和で我が社もいつ傾いたり首切られるか分からないこと
・グローバル化で国内でたいした知識も人脈も無く英語も喋れずのんびりしてたらいつ振り落とされるかわからないこと
・昨今増えている自然災害でいつ我が身に降りかかるか分からないこと
・きな臭い周辺諸国にキッチリ対応してるとは思えない日本にいつ火の粉が降りかかるか
等々。。。
こういった事を一個ずつ確実に払拭していかないと、家計一つとっても「消費率」は上げられない。
だから「わしら不安定なのに、どうせ天下りばっかしてる公務員だけ安定してズルいぞ」
とかいう発想は、ただ国内で足を引っ張るだけの、若干嫉妬じみて醜い上に何の結果も出ないものなんでしょう。
また、効率化を進めたり、「値段が安くなることで客が増える」っていうのも、結果的に「消費率」は上がらない。ある業界で値下げして客が集まっても、それはあくまで「あら、こっちが安いから『あっちに使うのをやめて』こっちに使おう」という、あくまで「元々使うつもりだった分のお金の方向先を変えた」に過ぎない(まあ中には「安いからいつもより余計に使っちゃった」て事もあるでしょうけど、それは一時的な勢いによるミスみたいなもんで、そんなに続かないでしょう。)。つまるところそれは「パイの奪い合い」に過ぎない、ということかと。それは言い換えれば、売上げが伸びた業界がある背後で、売上げが減った業界がある、という事。今、国内の「トータル」の話をしているのだから、「安くすればいい」なんてんのは解決にならない。寧ろその背景で少しでも賃金カットされてたのなら、なおさら「トータル」の需要が落ちる。。
あと、競争によって「商品やサービスの質を上げる」というのも、同じように「トータル」の需要向上には繋がらないかと。質が上がることは個人的にも喜ばしいですが、やはりそれによって人の貯蓄が減る、とは思えない、ということはこれもまた「パイの奪い合い」に過ぎない。品質が上がって長持ちして「もうこれさえあれば良いや。十分だ」という事で、その後の消費も伸びないってことも。こういう競争も大事なのでしょうけど、経済成長をこれだけに頼れば、進めば進むほど頭打ちの構図が見えてきてならない。。どこかで「安定的に回す」路線を作っていく必要があるのではと。。
だから今競争を激化した所で、基本的に「パイの奪い合い」をするだけじゃないでしょうか。それは幸福になった人の数だけ、不幸になった人が出てくる、かと。もしそれが幸福になった人の数が(得た利益の割に)ごく少数なら、そのごく少数の成功者の裏に、(相対的に)多くの敗北者が生まれることにもなる。
そしてその成功者ですら、その競争の激しい環境では、自分を守るために「消費率」は簡単に上げられない。そんな環境で中途半端に食えている人達は尚更、浮き沈みを恐れて貯蓄を増やすのではないでしょうか。。
ということで、今問題なのは「トータルの消費が少ない」こと。
その閉塞状況を打破する手段が、「競争を活性化させること」とは到底思えないのであります。
「じゃあどうすれば?」と言われそうですが、特に何も言いませんwというか言う実力ないw。
でも経済や経済学とか分からないこと難しいことやその権威とか関係なく、自分の身近な感覚で、とりあえず(上に書いたのはあくまで自分の感覚です)今お金を使えないのはどういう状態であるからか、を想像し認識した上で、
じゃあどんな感じにすれば良さそうか、色んな言論人の中で誰の言うことが正しいっぽいか、
各々ぼんやりでも思い描いて見ていただけたら、幸いだと思います。