思ったこと

思ったことを書きます

なんだろか

2010-07-31 | 日記
日韓歴史問題の記事

気になった内容は、、

>実は(韓国の反日のほどんどは)日本側が発端になっている。日本の左派が、韓国に『これでいいんですか』と聞いて回った

日本の左派は余計な事をしますね。
当時の与党政権をなんとかして引きずり降ろしたかったのでしょうか。
相手の欠点を突くのは別に悪いこととは思いませんが、
外交関係まで巻き込むなんてのは一国の政党やメディアとして問題ありじゃないでしょうか。
下手すりゃ自国の国民を犠牲にしかねない。
左派の正義はどこにあるんでしょう、自分が勝つ為ならなりふり構わないのでしょうか。。
人権・平和・平等と唄うけど、左派からは全くハートウォーミングを感じないのは自分だけなのか。日本の絆など信じてないという捻れたオーラを感じる。

ところで千葉法相の死刑囚2人の死刑執行について、
死刑制度を継続すべきかどうかは正直分かりませんが、
少なくとも国やその執行責務を負った人がハッキリとさせるべきで、
死刑判決を受けるだけのことをした重罪人に対する配慮などは
一般人に大きく取り上げるべき点では無いと思っています。
もともと千葉法相は死刑反対立場の人で、
「相変わらず人権擁護するポイントがズレてるなあ」
と思っていましたが、今回突然の本人立会いでの死刑執行。
パフォーマンスだとしたら間違ってると思います。

・「国民に支持されてない」という選挙結果が出た以上、そもそもできるだけ早く辞職すべきで、まして物事を突然変えるような仕事をすべきでない。(現行維持など、大人しくすべき)
・結果の良し悪しはともかく、今回の変節行為でこの人の擁護してきた人権に対する想いというやつがいかに芯が無くて希薄かが分かる。(日本の左派の唱える想いは不純ぽくて怪しい、という一例。大体TVの政治評論家がよく「菅さんは強烈な権威主義者だ」と言ってるけど、そんな「権威の為なら汚いこともやります」的な事を公言されてるような奴をふさわしい首相ランキング上位に選ぶなよと言いたい。自分で自分の首絞めてどうすんのwインパクトばかりで判断するから政治が非クリーンになるんだと。)

前回の鳩山別荘での金賢姫歓迎の件も変な一例でしたね。
拉致問題を解決する気もなく、元死刑囚をただ歓迎して終わった。
日本のみならず韓国国民や北朝鮮からも不信がられてるでしょう。
どこの誰の何を慮っての行為なのか。。
この入国を認めたのも立場上、千葉法相ですね。
元死刑囚は歓迎し、現死刑囚は突然の死刑執行。
ほんとに「想い」の居所が掴めません。
自分の利益の為に人権や国益を出汁に使ってる、以外に説明が付けがたい。
そうだとするとまさに国民が公人に対し最も排除したいと願う「悪」そのものだと思いますが。。

上の記事では菅政権の今後の外交を心配していますが、ほんと心配です。
だって菅さん率いる民主党(支持団体含め)が、
自分が勝つために外交関係を犠牲にしてまで与党を無理矢理引き摺り下ろそうとした
「日本の左派」そのものではなかったかと。。

うーんもはや・・

2010-07-31 | 日記
一昨日に民主党の党内総会が行われたようですね。

党内からも「責任取って止めるべき」という厳しい声が。
特に気になったのが、「今回のマニフェストも上層部だけで秘密裏に進めて、公開まで一切内容を教えてもらえなかった」と。
他党はこういった情報伝達はどこまで統一されているのか知りませんが、
ただでさえ国家観も見え難く、状況で方針を変えたり(09マニフェストを勝手に修正したり)、そういう事を選挙前にいきなり知らされても、同じ党にいても正直この党が何を考えてどういう方針で何が売りでどんなカラーなのか、バラバラになって当然かと。そりゃあ候補者も演説するのに大変だったんじゃないかな。しかも選挙中ですら幹部がさらに勝手にバラバラな発言して。。

正直なところ、民主党はもう終わりだと思ってます。
幹部の中でも統一感が見られない。
基本左よりだとは思いますが、色々な考え持ったグループの寄せ集めで
やることなすこと連絡不行届きのフラフラな行動。
フラフラだから納得行く説明も出来ないし、責任も果たせない。
誰がトップになっても一つになりようがない気がする。
仮に菅さんがもっとハッキリと自分の考えを誇示したとして
その考えに本気で統一させようと思うと、多くを離党させないといけないのではなかろうか。。
そもそも党内で「~グループ」という派閥がある時点でバラバラ感はいなめない。
まして小沢グループなんてイメージ濃すぎて厄介きわまりないでしょうし。。

また選挙で負けたといえ、その姿勢はあまり変わってるとは思えません。
というか変わりようがないのかも。
それは09マニフェストの時点で政策が非現実的だったり実現不可能だったりするし、
そういうものを堂々と掲げる時点で頭の中が足りない夢物語な気がします。
先日の農林水産委員会にしても、コメ農家の戸別所得補償制度や口蹄疫特措法について自民党議員の細かく鋭い欠陥の指摘に全く答えられていなかった。
自民党としては戸別所得補償なんてそもそも害悪だから止めろという考えなので、
民主党としてはそこはやすやすと聞けないのは分かりますが、
それなら相手の指摘を納得行くまで解消させるか、せめて「それは対等なレベルでの意見の相違だ」というぐらいに持っていけるほどの返答・反論をしなければいけないはずなのに、
相手が全く納得できないような中身のない返しをして、結論は変えない。議論の意味が無い。
選挙前と全く同じ姿勢でした。結局負けて誠実になろうとしても、その能力が無いし、そもそも最初から無茶な政策だったんだと思います。

だから仮にこの党が誠実になってこれまでのマニフェストの政策をキッチリ説明責任を果たした上でそのまま実行したとしても、元々無茶なのだから国にとっては良くないのだと思います。
子供手当て、農家戸別所得保障、高速道路無料化、口蹄疫特措法、成長戦略、どれもマイナスの評価や意見の方が多い。
また、公務員の人件費カットと言いながら給与システムには手を付けずに新規採用数を減らしたり(未来から希望を削減)、ベテランを地方へ移したり(地方への天下りなので何も変わらない)、人数の多い地方公務員の天下りについては自治労との繋がりがあるから手を付けられず、むしろ国家公務員の削減にかこつけて地方を増やしたり。当然こんな削減を国民が望んでるはずも無く。
次の国会ではみんなの党と自民の連立した公務員制度改革案を素直に受け容れて実行してもらいたいものです。
また事業仕分はやってみたものの大した効果はなく、国家財産と家計をちゃんと切り分けられてるのかどうかわからない民主党の仕分人だけで、科学技術や国防や予防の為の財産なども無理に切り込む始末。
この国は何を頑張っていくべきかもハッキリさせてないし党内のまとまりもないのに、自分達の基準で無駄を削り、自分達の基準で政策を行われても、民意にそぐえるはず無いと思われます。
09年は「天下りを無くしてくれそうだし、勢いもあるし、その他もとりあえず任せてみよう」の大勝だったんだと思います。でも自治労に支援されてる時点で天下り根絶に期待するのは間違いなんだと思います。おそらく国の天下りが地方にとって代わるだけで、地方の方が総数は多いから単純に無駄も増えるかと。

先日どこかの省で大臣が官僚にアンケートを取って、1%ぐらいしか支持されてないという記事を見かけましたが、これは政治主導で官僚に厳しいというよりも、単にバカだと思われてるんじゃないかと言う気がします。国会答弁を見ててもそんな気がぬぐえません。

さらに極めつけは政策集INDEX09にのみ記載され、現実的に行おうとしている危険法案。また方向性の見えない外交態度。自公政権よりも数倍中韓に媚びているのは間違いないです。まあこのあたりが民主党の表立っては隠している本当の国家観なのは間違いないかと。閣僚の人もおそらくほぼ全てここは統一してるように思います。菅さん仙石さん千葉さんは当然、岡田さんも枝野さんも(前原さんはよく分からない。原口さんはフラフラしてると思う。)
だからこそ、誠実になったと言ってこれらを着々と進められても危ない。(まあ本来民意を問うのが誠実なやり方ですが。)

結局の所、不誠実なのは論外で、今後きちんとまとまりようがないと思うし、仮にまとまって誠実になったとしてももともとの理想が的外れで練られていない上に危ないので(そう思わないという意見も多いけど多分実施されてしばらくしたら多くの民意が本気でマズイと実感するほど、事前から欠陥が浮き彫りになっている。)、またきちんとまとまり、野党の指摘にも誰しも納得いくぐらい答弁できるようになった頃には、その党は全然違う党に考えも人員も国家観も入れ替わってると思う。土台間違ってた改革だったんじゃないだろうか。
やはりもう終了してるような気がしてくる。もし数年後もこのままの人員で続いてたとしたら、民意完全無視か報道全買収などの相当強引で独裁的な手段に出たに違いない。。

農林水産

2010-07-30 | 日記
今、7/28の衆議院 農林水産委員会を見ています(衆議院中継のHPにて)。
基本的には口蹄疫の質疑です。

長いので途中なんですが、
民主党の道休議員の山田大臣への質疑を見ました。

ネットで口蹄疫を検索していると、この道休議員という人は若干疑惑がかけられていますが、
定かではないのでその辺の話は置いておきます。

詳細は衆議院の動画を見てもらうほうが良いと思いますが、
ただ質疑内容で気になる点が2つほどあったので挙げておくと、、

一つは(※以下は要約文です。一語一句同じではありません。)、
「赤松大臣の頃に県の種牛5頭を特例で確保している。一方で先日薦田さんの種牛はしっかり殺処分された。私はこの生き残ってる5頭の存在が国内外含め周囲に不安を与え、いわば日本の今後の畜産業の足を引っ張る可能性もあるんじゃないかと思うんですが、その点いかがでしょう?」
という質問。
自分はてっきり「何故薦田さんの種牛を殺したの?」と聞くと思っていたら、全く間逆の質問だったので個人的に驚きました。
実際畜産業について詳しくないのでどっちの感覚が一般的なのかは分かりませんが、
上の質疑は「より殺せ」的な言及だったのでちょっと驚いた次第です。
(ちなみに大臣は「その5頭については特措法制定の前の段階で、、」みたいな答弁でしたが、まあこの辺は元々変だし今は置いておきます)

もう1個気になったのは最後の質問。(※以下は要約文です。一語一句同じではありません。)、
「今回の被害に対する復興として、口蹄疫が起こる前の段階に戻すのが果たして畜産業として正しいあり方なのか、個人的には疑問です。今、被災地には牛豚一頭もおりません。これから非常にクリーンで先進的な畜産をこの地区に導入していける、ある意味での機会(チャンス)であると思っています。この点につきまして是非とも大臣のご意見をお聞かせください。」
と。
良いことを言っているようなんですが、なんとなくギョっとしました。
確かに再復興の為に、今までよりもクリーンで新しい設備環境を導入するのは良い事だと思います。でもまずは防災設備や対策法を徹底して強固にする事を言うべきなのでは。。
今回の被害が新しいものを導入する為の良い機会という言い方もなんというか引っかかります。
どういった導入なのかまでは分かりませんが。
仮に街が壊れて人が沢山死んだ後に、これは街を最新鋭にするためのある意味での良い機会、とはとても言えない。
何というか、牛や豚までどっかから大量に仕入れて、もはや宮崎の特産性の血が無くなってしまわないことを願いたいです。

また最後に道休議員は、
「宮崎の畜産の再建は、おそらくこれからの日本の農業のあり方を方向付ける一つのターニングポイントになると私は確信しております。」
と。なんというか、災害を踏み台にして改革しようとしてるように感じてしまう。。
今回起こったことは「災害」のはず。防災の為の改革という意味であれば確かに筋は通るし間違っていないのですが、今回の被害拡大の原因は政府の初動遅れや防疫法関係の柔軟性の無さがメインではないのかな。。なんで日本の農業の在り方まで変えてしまうんだ??変えるなら防疫などの非常時に対する大臣と省庁と地域の関係性とか、調査・検査体制とか、防疫対策面では。。でも過去の自民党政権時は小さな被害で済んだというし、もはや政権を変えるのがてっとり早…いや。。なんというか、自分の色眼鏡のせいなのか、上の発言が間違った前向きさのような気がしてなりません。。

とまあ以上が気になった点です。
引き続き動画を見たいと思います。

立派な大人になるために

2010-07-29 | 日記
こちらに中韓への先の戦争責任の謝罪に関する田母神さんのブログが。

正直、中韓に謝罪し続けている「日本の態度は変だ」というのが大方の世論だと思います。

戦争責任について、日本だけがいつまでも謝罪を続けないといけない状況はどう考えても不釣合いで異常だと思う。
旧社会党関連の団体や日教組、朝日新聞などはいつまでも謝罪すべきという風評を煽るけど、
謝罪しない=侵略や戦争を良しとする という事にはならないし、とにかく「いつまでも一方的に謝罪する」という状況そのものが普通に考えて異常で、それをいつまでも要求してくる側は、一人間で考えたら病的だ。癒えない謝罪を求めるよりカウンセリングを受けたほうが良いと思う。(まあ実際には政治戦略に利用してるのが大きいんだろうけど。)

とにかく、できることならどこかで終わらせるべきだと誰もが思っているはず。
でも強く言えないのは、やはり怒らせて強引な手段に出られたら怖い、という潜在意識が日本にあるんだと思う。
子供の頃に戦争教育は何度か受けたけど、当時の正直な感想として別に日本が悪いとは全然思わなかった。多分多くの人もそう思ったと思う。寧ろアメリカが調子乗りすぎ、と思った。
それとは別に強く感じたのは、「戦時中って辛い」「戒厳令とか怖い」と、国内が戦争状態になるような生活だけはしたくない、と強く思ったしビビッた。

日本人は戦争(というか国内でドンパチになる事)に対する恐怖心は結構強いと思う。そういうリアルな被爆体験アニメも結構見た。それぐらいかつて日本国内も十分に被害を受けたんだと思う。中韓の人たちは戦争に対してどう思ってるのかは分からない。国内での被害や物騒な時代を過ごしたのは違いないはず。でもそういうヤクザな謝罪を要求してくるあたり、日本よりも野蛮で強気なイメージを持つので、襲い掛かってきて内戦になるかもしれない恐怖が僅かながら日本人の心の奥にあるんだと思う。

国を守ること、筋を通すこと、言うべきことは言うということは真に正しいという意識はみんなあると思う。ただ一方で、その刺激によって内戦・街が戒厳令・防空壕状態になったら怖い、という意識もあると思う。
これらを解決するには、日本はもっと誠実に独立していくことじゃないかと思う。
謝罪しつづけることなんか国際的にもおかしいと思われてる。
毅然とした態度で断り、万が一の為の国防準備はしっかり行い、国際法はきちんと守り、国際的にも「筋の通った正しい国」として認められるような国づくりを目指すべきだと思う。
報復を恐れて病的な言い分にいつまでも付き合っていては良い国とはとうてい言えない。
そんな態度が目指すべき平和とも思えない。
好んで「戦え」ということではない。
筋の通った平和を守れ、と。
その過程で、万が一でも内戦・戒厳令にならないような危機意識を持って防衛強化を進めればいい(ゴリゴリやると予算かかるけど。核保持を考えるのも一つ)。
現代情勢では大国同士の戦争などどのくらいありえないことであり、この科学や経済が発達した中、先の戦争のような国内状態(アニメとかで見た)にはならないのかを徹底的に説明することも、足枷となる国内の戦時中トラウマ(幼少に見た空襲警報・防空頭巾・疎開などの戦争アニメとかによる)を払拭できる要素でもあると思う。

さあここで万が一を恐れてこのままジワジワと「歪んだ人権」に国の財産を搾り取られるか、
背筋を正して立派な国づくりを目指すか。
民意や政治家・官僚の努力と心意気にかかる。

第3

2010-07-28 | 日記
菅政権の「第3の道」に関する記事がこちらに。

税制の改革も伸びそうなので、いつから本格開始するのかは分かりませんが、
国民の生活やお金に直結する菅政権メインの政策であり、
菅政権が続く限りはいずれこの財政・経済・社会保障一体計画が行われるだろうので、
民意を問われる前にある程度見ておく必要はあるかと思います。
(本来参院選で問うたはずなので考え直すべきですが(今回のマニフェストで唄ってたから)、「参院選は消費税発言のブレが原因で、第3の道自体が否定されたとは思っていない」と言ってそのまま説明せずに進めかねないので、いつか民意を問われた時の準備はしておくべきかと。)

今回の参院選で民主党は「第3の道」を高らかに唄いましたが、実際の所「よくわからない」が主だった意見なんじゃないかと思います。
よく分からないからどう評価すべきか分からない、というのを、「否定されていない」と勝手に前向きに受け止められて、分からないまま進められると厄介です。
自分も概念的なことしか分かりませんでした。

小野さんの出演TVなどを見てて、
自分の認知した「第3の道」概要
・政府による雇用創出(失業率を減らすこと)が目的
・第1、第2との違いは、過去2つは「お金」の使い方を軸に置いているのに対し、
 「雇用」に軸を置くという「視点の違い」から、第3と呼ぶらしい。
(現代自由主義みたいな「大きな政府」と「小さな政府」の中間、的な意味では無さそう)
・完全失業率を0付近に減らすまでがゴール(その先の経済政策話は特に無い。)
・雇用創出の為のお金は増税でまかなう(できれば所得税が望ましいと言ってた)
・創出分野は介護福祉医療、ライフイノベーション、グリーンイノベーション、観光etc..政府がある程度決める(が、小野さんは「それは民間に考えてもらうのがいい」みたいなことも言っていた。)
・増税でも雇用を創出したら、経済が回って所得が増え、雇用分のサービスも増えるからプラマイゼロ以上だ、みたいなことも言ってた。

一個づつ見てみると、、

・政府による雇用創出(失業率を減らすこと)が目的
・第1、第2との違いは、過去2つは「お金」の使い方を軸に置いているのに対し、
 「雇用」に軸を置くという「視点の違い」から、第3と呼ぶらしい。

視点の違いといってもたいして変わらないと思う。
お金回りを良くすれば、自然と景気も上がり、企業が業務拡大して雇用が増えると思うけど。
政府がお金を使って雇用を生むという意味では、第1の道である公共事業も同じ。ダム建設で工事会社だけでなく、調査や周辺の観光事業も仕事ができたりする。
第3は、今現在の失業率の高さに着目し、使うお金に対する雇用創出率を高くする手法を目指してるのか、
それとも創出する雇用を高収益・高需要で・永続的に成長が望めそうなものに絞って重点的に取り組もうということなのか。
話を聞く限り後者が主だと思うけど、今後需要の見込める分野の民間成長に政府が援助するのは別に新しい手法とは思えない。話によると政府の金で施設を建ててそこに民間参入してもらうなど、もっと本格的に政府が世話をするような事のようだけど、それだけで軌道に乗るんだろうか?現状の介護職が低賃金で人手不足なのは、建物も設備も十分整った上での話。もっと収益を見込めるようにしたり、施設経営してる社団法人がお金を溜め込まないようにさせるのが急務な問題の気がするけど。。
ちなみに現代自由主義みたいな「大きな政府」と「小さな政府」の中間、的な本当の意味での第3の道を実践しようとしているのは、現政党ではみんなの党が近いのかなと思う。
小泉竹中路線のような小さな政府の規制緩和(第2の道)で格差社会が生まれていわゆる負け組みへのセーフティネットの必要性が問われ、そこを地方分権による地域社会の社会保障で埋めようとしてるのがみんなの党の経済・社会保障政策のように思い、一番現代社会の流れに沿った経済政策だと思える。


・完全失業率を0付近に減らすまでがゴール(その先の経済政策話は特に無い。)

このことは間違いないと思う。仮にこの政策が成功し、失業者がほぼいなくなれば、小野さん的にはその頃には景気が回復してるから税収も増え、財政再建や社会保障費に回そうということだと思う。その先はもう雇用創出を意識することはなくどうぞご自由に、という感じでしょうね。
創出した雇用が収益が無かったり待遇が悪かったりで軌道に乗れず減少すれば意味がないですが。。

・雇用創出の為のお金は増税でまかなう(できれば所得税が望ましいと言ってた)

選挙前に消費税の話をしたのは、多分この政策に消費税を使おうとしたんでしょう。
介護の雇用を増やすのも社会保障政策の一つだから、それに消費税を使うのは社会保障に使ってるのと同じだ、ということで。
じゃあ毎年1兆づつ増える社会保障負担はどうするの?というと、雇用が増えることで経済が回復するからこれまでの税収が増えてまかなえる、と、財政再建と同じように不確かな成功後の話に持って行くんでしょうね。

・創出分野は介護福祉医療、ライフイノベーション、グリーンイノベーション、観光etc..政府がある程度決める(が、小野さんは「それは民間に考えてもらうのがいい」みたいなことも言っていた。)

この点が疑問視されてますね。そもそも国が考え付く分野なんか民間はもっと嗅覚鋭く考えてると。それで未だ成長してないのだから、まだまだ軌道に乗れない理由があるんでしょうね。小野さんはTVで「民間に考えてもらうのが一番」と言ってたと思いますが、国と民間とどういう連携を取ってやるんだろう。。少なくとも政府はお金を使う枠組みをもう成長戦略内で決定しているみたいだけど。。菅さん小野さん間でも色々と食い違いが生じてると思う。そもそも党内でも浸透してるのか定かじゃない。民間が参入しやすいよう国が手助けするのは分かるけど、それは自民党でもやるでしょうね。

・増税でも雇用を創出したら、経済が回って所得が増え、雇用分のサービスも増えるからプラマイゼロ以上だ、みたいなことも言ってた。

これはよく小野さんがTVで説明してて、みんな「??」となってましたw。
上の記事でも、

小野理論では、富裕層に増税し、貧困層を雇用して増税分を再配分すると、消費が増えると考えられている。つまり資金的制約のない富裕層は所得が減っても消費は減らず、資金的制約のある貧困層は所得が増えるとそのぶん消費するとしている。
仮にそうであれば、同じことは世代間についてもいえるはずで、国債を発行して、資金的制約のある貧困層に分配するかたちでも、消費は増えるはずだ。つまり『リカードの等価定理』(政府による景気対策のための国債発行が、将来国債償還時の増税を家計が予測して貯蓄を増やすことによって景気対策が効果を持たないという定理)は成り立たない。しかし、小野教授は『等価定理』が成り立つと言っている。つまり将来から税金を取っても効かないが、富裕層から税金を取れば効くと主張する点で、矛盾する


小野理論は増税によって消費が落ち込むことを計算されていないようですね、それをTVでコメンテーターが質問しても、フローの話で、お尻からちょっとづつ増税した分だけ、頭からちょっとずつ所得が上がるから、損した気にはならない、と言っていました。イマイチ良く分かりませんでしたw。増税はある時期からみんなにどっと降りかかるので、その時に消費もどっと落ちる。それによって最初はやはり景気が落ちると思う。中には失業者も出るかと。それでも税で貰った分、順に確実に雇用を創出すれば、その助かった人の消費で多少盛り返し、それを続ければいず失業者→雇用の流れが勝って景気回復に向うという感じでしょうか?そこまではどのくらいの期間なのか、、あまり長いと最初の景気落ち込みが消費者のマインドに響いて、新たな雇用者も貯蓄を優先的に考え、また政府が無駄なく確実に雇用創出が出来なければ、いつまでたっても新雇用者よりも失業者が増える数の方が多くなったりしないだろうか。。いずれにしても苦しい回転だと思う。上に書いているリカードの等価定理よりもダイレクトに景気に響くような気がするけど。


とまあ、こんな感想でした。
雇用を増やしてくれるのはありがたいですが、そんな政府が簡単に雇用を増やせるのか、その後、いつまでも政府が保証することなく経営軌道に乗せることはできるのか。疑問は残ります。
よく耳にする世界を股にかけたような経営成功者(ホリエモン氏とか)は、もっと規制緩和を行わないと効率的で良いサービスや発想、国際競争力も付かない旨や、その分格差に対してはセーフティネットをシッカリさせればいいと、いう感じだと思います。確かに民間の力をもっと解放させることは、事業拡大で新しい雇用も大規模に生むと思うのでその通りな気がしてます。またそれによって競争力の無い個人商店は潰れていきそうですが、そこをセーフティネットで救い、新しい雇用に付きやすいような支援体制ができれば良い様に思います。そこがスムーズにいけば、リストラしやすい制度に変えると、同様に再雇用もしやすくなるので、労働力が程よく流れるかもしれません。「定年まで同じ会社で」という夢は崩れるけど、崩して新しい形の流動型込みの安定を考えるときなのかも。それで景気が軌道に乗れば、また時代に即した形の個人商店も作りやすくなるかもしれない。まあそれも流動的で、古き良き絆というものはさらに減ってしまう危惧もありますが、経済と社会観って密接に関わってる難しいトレードオフがありますね。食っていく為にはもっと自由にして競争力をつける必要があり、でも自由で個々人がバラバラになると昔の絆は希薄になっていく。

効率だけを考えると第2の道をとことん進めて、最低生きれるようなセーフティネットだけは敷くという方法がいい気がするけど、
社会観、国家観、などを交えて考えると、果たしてそれで国自体は正常に機能し、維持していけるのか、歴史主義ではありませんが、そういった過去の先祖のやってきたこともまた単なる1個人の生死にすぎないという見方や生活習慣で人間の一生は安定するのか、鬱や精神病が増えないかちょっとだけ不安。確かにチャレンジや夢に本気で生きる人も多いと思うし、考え方は自由ですが、全員がそうでもない。中には達成のサイクルを繰り返すたびに虚しくなる人もいると思う。同時にそういう周囲や過去との繋がり・絆というのも結構大事な面もあるんですよ的な教育ができたらいいのかなー。