マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

佐久間レールパークへ:展示車両(完)

2009-08-26 00:25:00 | 写真撮影
こんばんわ。

私がアップしているYou tubeにアメリカの方から連日コメントをいただいてしまい、どうやって英語で返したらよいか悩みが増えてしまったつばさです。

昨日は時間がなかったのであっさりと流してしまいましたが、今日も疲れているのであっさりと流します。

昨日に引き続き、佐久間レールパークの展示車両をご紹介したいと思います。
※撮影は、全て平成21年8月22日です。



キハ181-1

佐久間レールパークの主役といえば、やはりこの人でしょう。シンボルマークといって良いと思います。
キハ90・91形の試験結果を元に、強馬力エンジンによる勾配区間でのスピードアップに貢献した最初の量産車両です。最初は中央西線の「しなの」に、続いて奥羽本線対応として「つばさ」に導入されています。その後は「しおかぜ」「南風」といった四国初の特急として、岡山からの速達陰陽連絡特急として「やくも」にも導入されました。
※一時期、新大阪~伯備線~山陰を結ぶ「おき」として誕生していますが、「やくも」へと移行しています。



キハ48036

誕生時の形式に戻されていますが、称号改正によりキハ11となった車両です。
両運転台で便所付がキハ10(北海道用はキハ12)、便所無しがキハ11。同じく片運転台の便所付がキハ7、便所無しがキハ16です。他にも運転台の無いキハ18やキロハ18も存在しました。全国各地の非電化区間で活躍したディーゼルカーのパイオニアとなった車両です。
写真のキハ48036は、国鉄の廃車後茨城交通湊線で使用され、平成7年まで活躍しました。



モハ52004
こちらもレールパークの目玉車両、流電ことモハ52004です。
関西急電から撤退後、阪和線で茶色にされるなど悲惨な人生を送った時期もありましたが、飯田線に転入し快速列車として湘南色など様々にイメージチェンジされたこともあります。
最終的にはスカ色に落ち着き、クモハ52004として5両の兄弟とともに名物電車として活躍しました。
展示車両は、登場時の姿を見事に再現しており、相当な費用が掛かったのではないかと思われます。



クモハ12054

飯田線とはあまり縁の無い車両です。鶴見線用として誕生した、17m片運車のクモハ11を両運化改造した車両です。50番代を名乗り、6両が改造されたにとどまりましたが、保存車両が複数もある幸運な電車です。クモハ11やクハ16の保存車はほとんど無く、両運化されたことにより晩年まで活躍を続け、保存されるに至るなど、明暗を分けた車両と言えるでしょう。



クヤ165-1

運転シミュレーション用の教習車で、種車は東海道・山陽で余剰となったサハシ153です。多くはサハシ169に改造されましたが、さらに余剰となった車両を活用したわけですね。まるで165系の顔をペシャンコにしたような顔立ちが特徴です。もちろん、側面もサハシ時代の面影を多く残しています。
兄弟車でクヤ153-1という車両もありましたが、前面は103系低運転台のような顔つき、側面のドア数も違うなど、多くの相違が見られました。



クハ111-1

帰り掛けに見つけたクハ11-1。この日は展示対象から外されていましたが、どうも9月の車内公開車両になるための整備が行われていたようです。顔を見ることができなかったのは残念ですね。このような近郊型の保存車は極めて珍しいと思います。



ソ180+チキ6132

操重車といって、脱線した車両などを吊り上げるための「線路を走るクレーン車」とでも言いましょうか。
その昔、大きな機関区などには良く配置されていたようですが、実際には脱線事故は少ないですし、道路を走ることのできるクレーン車でも性能的にカバーできるようになったということでしょうね。今ではこのような特殊車両の配置は皆無となってしまいました。



旧中部天竜機関区の庁舎は展示棟として使用されており、このようにヘッドマークも展示されています。飯田線と直接関係するものは少ないようですが・・・。
室内の撮影は遠慮しましたが、駅名板やサボ、乗車券類や模型等、かなりの展示物がありました。これらも無事に新しい博物館へ引き継がれることを望みます。




展示等の外観。たった18年で幕を閉じるテーマパーク。これがなくなってしまうと寂れてしまうのでしょうね。
新しいスタートに夢を託して、最初で最後の訪問を終わります。

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6 コメント

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Unknown (tgv844)
2009-08-26 09:59:07
佐久間レールパーク閉鎖は残念です。
92年に行った時モハ52004はスカ色で車内に入ることもできました。
もともとトロッコ列車ありきのテーマパークだったため普段は見学者がいないのでしょう。07年に行った時は人っこひとりいませんでした。
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Unknown (シービー)
2009-08-26 10:17:04
やはりキハ181は存在感があって、私も久々の対面となりました。
高校時代からですから、30年ぶりでしょうか。
それとここの展示車両は整備されていて、綺麗な姿でしたね。
関係者の方の努力の賜物でしょうね。
飯田線は、今回初めての乗車でしたが、中部天竜から辰野までの未乗区間にも乗ってみたいです。
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Unknown (瑞穂)
2009-08-27 00:10:20
18年やってたのですねー!
入場券とか乗車券だけで営業?!してたのには脱帽です。

ドラゴンズのヘッドマークが東海地区らしいですね。
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Unknown (キハ181つばさ)
2009-08-27 01:27:40
tgv844様
そうか、最初の頃はスカ色だったんですね。私はどちらかというとスカ色の方が見たかったな。
そういえばトロッコも無くなっちゃたんですね。あとは119系フィーバーで終わっちゃいますね。
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Unknown (キハ181つばさ)
2009-08-27 01:32:44
シービー様
私も意外に感じました。全部露天なので、かなりくたびれているのではないかと思ったのですが、酷かったのは操重車くらいでしたね。
飯田線、勘定します?片道6時間でタバコ吸えませんよ!
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Unknown (キハ181つばさ)
2009-08-27 01:38:00
瑞穂様
18年と言いますけど、あっという間ですね。いつかは行こうと思っていたのですが、結局は最初で最後になってしまいました。
熱烈ファンとしては阪神が有名ですが、中日も結構熱烈なファンがいますよね。私の義理の叔父(名古屋在住)もそのようです。
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