マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

登場間もない頃のEF641000番代 初期車

2009-02-19 01:43:01 | 国鉄・JR機関車(直流型)
こんばんわ。

今日は、まだ活躍中の現役車両ですが、EF641000番代の初期車をご紹介したいと思います。

まずがこちらの写真をどうぞ。



昭和55年10月 東北本線 蕨~西川口間にて 上り急行「能登」(再掲)

過去ログでアップしたことのある、急行「能登」の旧客時代の写真です。
EF641000が登場して間もない頃でもあり、ピッカピカのヨーロピアンスタイルの機関車と、廃車間際の旧型客車のアンバランスな編成を見ることができました。
このEF641000番代を見て、初期車の特徴に気付きますか?



昭和57年9月6日 水上駅にて EF641000重連仕業の下り20系急行「天の川」(再掲)

こちらはついこの間アップした急行「天の川」のバルブ写真です。こちらは小さくて判りづらいですが、こちらも同じ初期車の特徴が見られます。



昭和57年1月5日 上越線 八木原~群馬総社間にて EF641012牽引 貨物列車

こちらは大サービスのアップ写真です。お判りになりますか?




実はこういうことなんです。
EF641000番代は、上越地区を所管する高崎第二運転所及び長岡運転所のEF15・EF16及びEF58を同時に置き換えるために導入された機関車です。
水上機関区常駐のEF16をEF641000番代に置き換えるに当たり、それまでデッキ付きのEF16だったためにジャンパやブレーキホース連結の際に構内照明が当たりやすかったものの、EF64の増備に伴い切妻同士を連結するようになると、構内照明が当たらずに非常に作業がやりづらかったようです。

そこで2次増備車からはジャンパ栓の上部に作業用ライトを設置し、作業環境の改善が図られたということですね。最後の写真の1011号も1次車(1001~1016)なので、登場当初はこのライトが付いていなかったのですが、その後全ての1000番代に改造工事が施工されています。高崎区の茶釜1001号機も現在は取り付けられています。

改造時期など詳しいことは記述が無くて分かりませんでしたが、3次型の最終増備が昭和57年度であり、上の写真が昭和57年10月時点で施工されていない状況からすると、全ての1000番代が出揃ってから施工された可能性が高いようです。

今となってはこの塗装そのものも希少になってきましたし、ほんの数年のみ存在した形態は貴重な記録となったようです。

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コメント (6)
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