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G.ロジェストヴェンスキー+ロンドン響=ラフマニノフ「交響曲第2番」

2017-01-08 | 音楽 - ラフマニノフ
 先日買ったCDを聴いた.G.ロジェストヴェンスキー指揮+ロンドン交響楽団による,ラフマニノフ・交響曲第2番.

 終始遅めのテンポを採り,若干荒削りながらも生き生きと描き出した演奏.ロンドン響は技術的に安定しており,ライヴゆえの瑕疵もほとんど聴かれないが,金管・弦の両セクションがやや雑なアタックで出たり,テンポの変わり目でアンサンブルが僅かに乱れるのは気になる.また,終楽章ティンパニに痛恨のミスあり.ロジェストヴェンスキーは,強奏時にもうるさくならない自然な曲作りであるが,そのいっぽうで,スコアに記譜されたルバートよりも一歩踏み込んだ積極的な緩急を付けて,音楽が単調にならないよう努めている.なお,第1楽章ラストのティンパニ追加あり(しかもデカイ!).録音は鮮明だが,ダイナミックレンジにやや乏しい.


Rachmaninov: Symphony 2
London Symphony Orchestra,
Gennadi Rozhdestvensky (conductor),
alto,ALC 1260

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