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トルプチェスキ+ヤナーチェクフィル=ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲集」

2021-11-29 | 音楽 - ショスタコーヴィチ
 先日買ったCDを聴いた.S.トルプチェスキのピアノ,C.マチェラル指揮+ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団による,ショスタコーヴィチ・ピアノ協奏曲第1&2番ほか.

 両ナンバーとも,遅めのテンポで,譜面を正確に再現した演奏.トルプチェスキの独奏は,いくぶん澄ました表情ながら,充実の技術に安定しており,マチェラル率いるヤナーチェク・フィルも,歯切れのよいスタッカートを効かせた颯爽のバッキング.ただし,あまりに淡々としているので,ショスタコーヴィチの音楽の魅力の一つである,コミカルな持ち味が失われてしまった嫌いも.また,緩徐楽章では,弱音のデリケートさに聴き入るあまり,横の流れに欠けたり,全編のところどころで平凡なミスが放置されているなど,少々のラフさは残る.録音は鮮明で,各ソロパートとオーケストラ全体をともにバランスよく捉えた良好なもの.


SHOSTAKOVICH PIANO CONCERTOS & PIANO TRIO NO. 2
Simon Trpčeski (piano),
Cristian Măcelaru (conductor),
Janáček Philharmonic Ostrava,
LINN,CKD 659

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