今朝、ようやくマコちゃんが帰ってきました。約10日ぶり・・・
ベランダにご飯を食べにやってきたので、捕まえました。
前回の時は、噛みつかれて流血騒ぎになりましたが、今回は大人しくつかまりました。
ただ、帰宅後はどーも匂いとかなにやら違和感があるのか、他猫がいつもにも増して「シャーシャー」攻撃的になってしまっていて困ったもんです。
ま、ともかく、よかったよかった。
やはり、ちょっと痩せましたな。
で、話変わってここんとこ、頭の中で、ずーっとバッハのインベンション第四番が鳴り響いております・・・
来月のマトリョミンの課題曲なので、どーせ、やらねばならない曲なんだけどね(笑)
バッハの曲って、聴いている分には結構好きなんですね~、あのウロボロスの蛇的音楽というか(笑)
ただ、それを自分が弾く側になると・・・
あーどこやってるのか、判んなくなっちゃったよ~、と、迷子になるんですがねぇ~、トホホ。
で、来週は学校の試験があるので、ボチボチ復習もしてるんですが、今日は古代ギリシャの科学についてなんぞを振り返ってみました。
で、ピタゴラスの話がありまして、ピタゴラス、と言えばピタゴラスの定義、で有名ですが、それだけじゃなくて、彼や彼の属したピタゴラス学派は、数学を自然全体の原理にまで拡大させた、というところに特徴があるのだそうで。
自然現象と数学を結びつけたんですね~。
自然や社会の中に、人々の心の平穏をもたらす秩序(コスモス)を見出そうとし、その理想が幾何学や数学に求められていったのかも・・・
彼らが、自然現象と数学を結びつけた良い例が、「音階」であって、一本の弦を張って音を出したとする。
その弦の長さを半分にしてみると、音の高さは8度(1オクターブ)高くなる、2/3の長さにすると5度の高さ、3/4では4度高くなる、という現象。
で、バッハの音楽って、こういったピタゴラス的な思考とつながっているような感じの音楽だな~と、ふと思って。
まぁ、バッハの曲も、こういった「平均律うんたら」とかっていうだけじゃなくて、もっとカジュアルなメロディックな曲もあるわけだけどね~。
ピタゴラスより後の時代の、プラトンは「イデア論」を唱え、現世のこの世界は、完璧な世界(神々の世界のよーな感じ)イデア界の移し身にすぎず、そのために不完全で移ろいやすく壊れやすい。
イデアの世界こそ真の完璧な世界なのである、っていうのもどこか数学的である、との事で。
うーん、数学とか物理の面白さ、ってこーいうところにあるのかもしれません。
この世の中、白黒はっきりきっちりつく、答えが一つでキッパリスッキリ、っていう事の方が少ないけど、その答えが一つにしっかり理論的に導き出されて、証明できる、っていう、「この世の中では(普通)ありえない」事が出来る、っていうのが、数学とかの魅力なのかもねぇ~と思ったりして。
で、プラトンの弟子がアリストテレス、万学の祖、と呼ばれる人であり、この人は師匠とは違って、見えない理想の世界よりも現実の不安定な様々な事象を観察、考察する方に興味があり、それが現在の科学いろいろにつながっている、という事なんだけど、面白い事に、芸術の歴史にもこのアリストテレスの名前が出てくる事が多いのですね~。
ギリシャ悲劇の分析というか、そーいうので。
プラトンがどちらかというと、舞台劇や小説とか戯曲みたいな創造に対して否定的な見解だったのに対し(不完全な世界の模倣の模倣、みたいな考え方で)アリストテレスはわりと好意的だったよーで。
大人になってからの勉強って、確かに「覚える」「暗記する」っていう能力は明らかに現役の学生に比較して、劣りますが、その半面、「数学なら数学」「歴史なら歴史」「音楽なら音楽」みたいに、科目科目で分離状態という感じではなく、それらが全て緩やかにつながって立体的にいろいろな見方が出来、それらを考察できるようになってくるところが、大人勉強の楽しさなんじゃないかな~?と思います。