保育園の思い出

保育園では、よく鼻血を出して、寝かされていたことを記憶している。

家で飼っていた、秋田犬のシロが、（勿論、シロ単独ではないが、）お迎えに来たことを覚えている。またがって、帰った。

あとね、「絶対に！鍵盤ハーモニカを吹こうとしない」ので、発表会の練習にならないのでなんとかしてください、と、園長先生が家まで来たそうだ。
そのことは、あまり覚えていないが、わたしが好きな先生が、
「気のすすまないことは、無理にしないでもよい」
みたいなかんじのことを何かの折に言っていたのを、
「ほほう、そうか。そうだよね。」
と、子どもなりに感心し、それを実行しようとしたらしく、
（鍵盤ハーモニカを吹くのは嫌。）
と、思ったらしく、頑として、吹こうとしなかったらしいのだ。吹き口を、わたしの口のところに突っ込んでも、絶対拒否、だったそうだ。頑固だなあ。

今ならねえ、鍵盤ハーモニカ、吹くの、好きだが。


あとねえ、一番つらかったのは、「せんせいのかわりをさせられた事件」だ。

ある日、仲良しのなおみくんが、先生に、私の目から見たら不条理なことで怒られていたので、
「かわいそう！」
と、抗議したら、せんせいが突然キレて、
「そうですか！じゃあ、せんせいのやることにもんくがあるなら、くみちゃんが、きょうからせんせいになりなさい！えほんよむのも、ごあいさつも、ぜんぶ、くみちゃんがやりなさい！」

くみちゃん、一日保母さん（今は保育士）にならされた。

ほんとうに、やらされた。

「ほんのじかん」、本当に、ろくに字も読めないのに、みんなの前で「せんせい」として、読まされた。つらかったです。そのときの情景、覚えてるもの。
だけどねえ、青組のみんなが、（くみちゃん、がんばれ。かわいそうだな、つらいな）とばかりに、たどたどしく本を読まされるわたしと同じように、苦しげな表情だったのも、覚えています。
みんな！いいとこあるじゃん！！


ちょっとお、なかむらせんせい、今考えてみても、ひどいんじゃあないの！？

あんときの、くみちゃん、かわいそう。


ささ、練習。