「バナナ202本買う」 と、 紙に書かれてある。
紙に書いてあるということは、すなわち、もう、そう決まっている、ということである。
敬老会実行委員会の紙に、そう書かれてあった。
「婦人部がバナナ202本買う。」
と、いうことは、すなわち、わたくしが買いに走るわけだが、なんで202本なんだろう?
紙をよく読む。書いてある。 わかる。
「7. ビンゴゲーム賞品(50名分) 202本買う 婦人部担当
1等 2名 バナナ 1房(10本) 計20本
2等 6名 バナナ (8 本) 計48本
3等10名 バナナ (5 本) 計50本
4等20名 バナナ (3 本) 計60本
5等12名 バナナ (2 本) 計24本 」
だって。
わたくしのまちの敬老会、ビンゴの賞品ぜんぶバナナ。
ぜんぶバナナ! もうぜ~んぶ、バナナ!!
1等は、1房!!
この紙読んで、むすめが爆笑してた。
「ギャハハハ!! おか~さん! おとしよりオコっちゃうよ!? ねえ! ハンカチとかさあ、ハンドタオルとかさあ、そういう賞品はないの?」
いや、だって、紙に書いてあるもの。そう、決まってるだもの。ぜんぶバナナだもの。
わたくしは、まちの敬老会の司会をやることになった。運命に予約されたので、内心はたいへんに困惑しているが予約されたので、そういうことになっているだで、やる。
司会をするからには、たのしく進行したい。おとしよりにリスペクトだ!
でもなあ。
ビンゴゲームのコーナーは、いささかしんぱいだ。 ぜんぶバナナだ。どうやって盛り上げようか。
「。。。おか~さん、司会なんだよね。。。どうやって盛り上げようか?」と、むすめに相談すると、
「そりゃあねえ、 『そんなバナナ!』って、なんかいも言うしかないねっ!!」
。。。言うけど。 でも、なんかいも?
バナナをたくさん貰えることは、果たして嬉しいことなのか、バナナに関しては、
「鉛筆」とか、「せっけん」とか、「タッパー」とか、だいたいそのくらいの有り難みでもって日常を過ごしている身としては分かりかねるので、
バナナとあんこが好きな職場の王さんに
「敬老会のビンゴの賞品ぜんぶバナナ。 1等はバナナ1房。」の話をしてみた。
すると、
羨ましがるどころか、
「ひっど~い!! おとしより、サルじゃないんだから!って、オコるよ!?」
と、いうことでした。
やっぱ、オコられるか!
どうしよう。 司会者としてはびくびくだ。
でもね、
今更、「おとしよりはサルじゃあないんだから、賞品、ほかのにしませんか?」なんて、言わない。
なぜなら、
「ちょっと、おもしろくなってきている」からだ!
この、
「ちょっと、おもしろくなってきている」かんじを、わたくしは愉しむ。
苦境さえ、「ちょっと、おもしろくなってきている」と、すりかえれば、あら不思議。
たいていのことが、愉しく味わい深くなるのよ。
バナナ202本。 そういう事情でした。
で、更にバナナの本数は増えるかも知れぬ。
「お持ち帰りで各自2本。」
そういう話も出ている。
どんだけバナナか!って、はなしだよ!
せめてお持ち帰りはぶどうにしないか?
グレープフルーツはちょっと苦いからせめてぶどうにしないか?
そう、今度の町の会議で提案しようとも考えたが、「ちょっとおもしろくなってきた」ので、
黙って、ことの推移を見守ることにする。
次のバナナの話があるとするなら、それは敬老会でちょっとおもしろかったかどうかにかかっている。
まあ、多分、わたくしは、無理矢理にでも、ちょっとおもしろいことを探すけどね。
紙に書いてあるということは、すなわち、もう、そう決まっている、ということである。
敬老会実行委員会の紙に、そう書かれてあった。
「婦人部がバナナ202本買う。」
と、いうことは、すなわち、わたくしが買いに走るわけだが、なんで202本なんだろう?
紙をよく読む。書いてある。 わかる。
「7. ビンゴゲーム賞品(50名分) 202本買う 婦人部担当
1等 2名 バナナ 1房(10本) 計20本
2等 6名 バナナ (8 本) 計48本
3等10名 バナナ (5 本) 計50本
4等20名 バナナ (3 本) 計60本
5等12名 バナナ (2 本) 計24本 」
だって。
わたくしのまちの敬老会、ビンゴの賞品ぜんぶバナナ。
ぜんぶバナナ! もうぜ~んぶ、バナナ!!
1等は、1房!!
この紙読んで、むすめが爆笑してた。
「ギャハハハ!! おか~さん! おとしよりオコっちゃうよ!? ねえ! ハンカチとかさあ、ハンドタオルとかさあ、そういう賞品はないの?」
いや、だって、紙に書いてあるもの。そう、決まってるだもの。ぜんぶバナナだもの。
わたくしは、まちの敬老会の司会をやることになった。運命に予約されたので、内心はたいへんに困惑しているが予約されたので、そういうことになっているだで、やる。
司会をするからには、たのしく進行したい。おとしよりにリスペクトだ!
でもなあ。
ビンゴゲームのコーナーは、いささかしんぱいだ。 ぜんぶバナナだ。どうやって盛り上げようか。
「。。。おか~さん、司会なんだよね。。。どうやって盛り上げようか?」と、むすめに相談すると、
「そりゃあねえ、 『そんなバナナ!』って、なんかいも言うしかないねっ!!」
。。。言うけど。 でも、なんかいも?
バナナをたくさん貰えることは、果たして嬉しいことなのか、バナナに関しては、
「鉛筆」とか、「せっけん」とか、「タッパー」とか、だいたいそのくらいの有り難みでもって日常を過ごしている身としては分かりかねるので、
バナナとあんこが好きな職場の王さんに
「敬老会のビンゴの賞品ぜんぶバナナ。 1等はバナナ1房。」の話をしてみた。
すると、
羨ましがるどころか、
「ひっど~い!! おとしより、サルじゃないんだから!って、オコるよ!?」
と、いうことでした。
やっぱ、オコられるか!
どうしよう。 司会者としてはびくびくだ。
でもね、
今更、「おとしよりはサルじゃあないんだから、賞品、ほかのにしませんか?」なんて、言わない。
なぜなら、
「ちょっと、おもしろくなってきている」からだ!
この、
「ちょっと、おもしろくなってきている」かんじを、わたくしは愉しむ。
苦境さえ、「ちょっと、おもしろくなってきている」と、すりかえれば、あら不思議。
たいていのことが、愉しく味わい深くなるのよ。
バナナ202本。 そういう事情でした。
で、更にバナナの本数は増えるかも知れぬ。
「お持ち帰りで各自2本。」
そういう話も出ている。
どんだけバナナか!って、はなしだよ!
せめてお持ち帰りはぶどうにしないか?
グレープフルーツはちょっと苦いからせめてぶどうにしないか?
そう、今度の町の会議で提案しようとも考えたが、「ちょっとおもしろくなってきた」ので、
黙って、ことの推移を見守ることにする。
次のバナナの話があるとするなら、それは敬老会でちょっとおもしろかったかどうかにかかっている。
まあ、多分、わたくしは、無理矢理にでも、ちょっとおもしろいことを探すけどね。