marigold songの地下水路

marigold songの数少ないライブのお知らせを目的として、ちょっとやってみましたが。

「うんと、からくして、な?」第2話

2008-10-31 23:26:25 | Weblog
その日の「いくどん」は、振り返ってみれば少々様子がおかしかった。

いつもなら、のれんをくぐると同時に5、6名の威勢のよいバイト君たちと店長が「さあ肉を喰らえ!」とばかりにぎゅんぎゅんなかんじで待ち構えている、そんな風情の店なのだが、元気よく
入ったら、なんだかスカスカ。店長と、バイト君の、ふたりだけ。それも、なんだか、慌てている。
仕込みが、間に合わない、っつう緊張感だったのか、今思えば。

それでも棒茄子にうきうきの私どもは、おしぼりで手を拭き拭き、「さあてと。何をいきますか」これからの展開も知らず、ゆったりと、煙でいぶされた壁の、黄ばんだ「本日できますもの」を
吟味すべく眺めていた。

最初の注文もしないうち、ガラガラと店の引き戸を開けて、数組の客が続けざまに入って来た。
そのときは、知る由も無いが、実は、その数組の客は、ライバルでもあり、同志でもあり、「いくどん劇場」の観客どうしでもあり、不思議なひとときを共有する、人生という列車における一瞬の同行者たちなのであった。

なんちて。「くみはいつでもオーバーだもんで。」

「なんだか、お客さん、いっぺんに入って来たね。」
そう、言い合っていると、

ガラガラ!!

引き戸を乱暴に開けて、2人の男達が入って来た。

彼等こそ。というか、彼等のうちの、あいつ、こそ。

主人公。

「うんと、からくして、な?」おやじ。
またの名を、

「ニセ蝶野。」


残念ながら、もう、疲れました。

なんでしょうか、歳のせいでしょうか、最近いやに疲れます。

病気かも? きのうは、悪夢を3本立てで見て、うなされて汗だらだらで飛び起きたことでもあるし、不安になって体重をはかったら、増えてました。。。病気じゃないな。よかった。

疲れたまま、御期待に添えるような描写はできないと判断し、この続きは、またこんど。

おかあちゃんとしては、3連休を、頑張らないといけないし。

そういう訳で、おやすみなさい。


「うんと、からくして、な!?」

2008-10-30 22:49:34 | Weblog
キリンジ極私的メモ製作中のはずでしたが、きのうの、「悪役」という曲名から、唐突に思い出した、わたくしにとっては忘れ難いおもしろ事件がありましたので、知りたい?別に、いい?

でも、書くのよ。

今から、もう、10年も前になるのか!信じられないが。
相模原市に住んでいたとき、夫と私は、「なつの棒茄子」(棒茄子!!懐かしい!そんなものを頂いてたときもあったのだなあ。)が出たので、「いっちょう、奮発すっか!」っつうかんじで、
西東京あたりでは結構知る人も多い、「いくどん」という、チェーン店ながら、かなりおやじ臭漂う、土着的な(?)焼肉屋さんに勇躍、乗り込んだ。
焼肉屋さん、って言っても、ここを御覧の、「いくどん」を御存知ないかたがたの頭に描く絵とは、かなりな距離があるかと思う。
なんていうかね、労働者階級、っつうかね、大阪の西成区、つうかね、東京で言えば、山谷、っていうかね、そんなかんじの店。
焼肉っつっても、いろ~~~んな、部位、の、肉があったり、すずめもあったり。

それらを、各自、炭火を熾した七輪で、焼く訳。

わたしたちの行ってた店は、「オ-プンキッチン」式(かっこよく、言えば、ですよ、)
で、厨房をカウンターがぐるりと取り囲むかたちになっていた。そんでね、床がね、ここんとこ、伝わるかしら、なんかね、「土間」ってかんじなの。固い土のような、コンクリートのような。。。

とにかくね、まあ、あの、オシャレ感、ゼロ、実質本位の空間です。七輪の煙、もうもう。
客は、肉を焼く合間に、大鍋でぐらぐら煮立っている、「いろ~~~んな、部位、たぶん、いろ~~~んな、肉?」でだしをとったスープ(おかわり自由。)や、生キャベツ(おかわり自由。)で、あぶらにまみれた口内のリフレッシュを図る、そして、また、肉を貪る、という雰囲気の店。

でもね、おいしかったのよ。ワイルドで。

(どうでもいいことではあるが、現在、わたくしは、牛肉を、可能な限り、食べないように生活している。焼肉屋さんには、金輪際、自分の意志では入らないつもりだ。勿論自分なりの理由があるのですが、まあどうでもいいよね、狂牛病とかは、関係ないですが。)

そんでね、まあ、その「いくどん」にて、肉とビールの饗宴を楽しもうと、「のれんをくぐった」わけですよ。どんなドラマが待っているかは、そのときは知る由も無い。


さて。

記憶を辿りながら、また明日以降書いていくかも。いかないかも。でも、多分、書いちゃうわね。
だって、書きたいんだもの。
でも、眠いの、それに、同窓会も迫り、目の下に隈をつくっていくわけにはいかない。早く寝ましょう。

続きを見たいかたは、またあした見るがよいさ。

おやすみなさい。



日記帳と鉛筆

2008-10-30 00:04:35 | Weblog
全世界にも通じる窓を開けながら、まったくもって自分のメモとしてきょうからしばらく書くので興味ない方はすっとばしてください。

そう。キリンジの曲の、何の、どんなところが好きか、自分用のメモ。収録アルバムもめちゃくちゃ。曲もおもいつくまま。


「エイリアンズ」(遥か空に旅客機(ボ-イング)音もなく あああ公団の屋根の上どこへ行く)
。。。このフレーズを聴くだけで、打ちのめされるのだ。
じぶんも、あなたも、みな、エイリアンズ。惑星のようにぐるぐるまわっているのだが決して判りあえることなどないのだなあ。でもしかし。。。


「アルカディア」
冬の歌だ。   胃がきりきりする。


「悪役」
ヒールのレスラーの(子持ち。たぶんお母ちゃんは逃げたな。)悲哀と、再生。
(マイクよこせ早く)は、ラッシャ-木村へのオマージュか。

「さよならデイジーチェイン」
娘が、この歌はおかあさんの歌、おかあさん、ってかんじがする、と、聴く度にいうのだ。
どうして?って聞いても、わからないけど、って答えるだけだけど。

「影の唄」
煩悩のうた。
みずからの煩悩を引き受け、明るすぎる街から出て月明かりのした田圃のあぜ道を歩くひとの姿が見える

「鋼鉄の馬」
情けないきもちの時にはこれを聴く。とことん情けなく、弱い人間がそれでもなんとかまあやっていきますか、と、砂をつかんで、よろよろ立ち上がっていく心持ち。

「家路」
全く凄い歌詞だ。それに凄いアレンジだ。去年の大晦日はこれをリピートして聴きながら買い物をしたことを覚えている。

「LOVE IS ONLINE」
これを、何度、ライブでやろうとおもったことだろう。でも、できません。エイリアンズと同じくらい、好きなので、頬袋に入れておきたい。

「Drifter」
この歌のひとのようにやっていきたい。

「ムラサキサンセット」
この歌のひとのようにやっていきたい。


ここまで書いてふと、思った。
「いちおくえん、だれかがくれるらしいが、今後ぜったいキリンジ聴けない」
と、言われたら。

いちおくえん、いらない。

と、いいますか、まあ、だれが、一億円、くれるか?って、ことですけど。
なんのために!?

あらまあ、馬鹿みたい、こんな時間になっちゃった。

あしたもやろうっと。日記。

世界中のひとに向けて。



キリンジ、ああ、もう、大好き!(キモワル)

2008-10-29 00:23:28 | Weblog
キリンジの音楽を、車中にて、聴かない日は、運転免許を取ってから、果たして幾日あるか。

大好きだ!

最初に聴いた時は、印象がよくなかった。

よくはなかったが、何故か、ひっかかった。

わたくし、最初の印象が、よくない事柄や、ひとびとに、後になってグッとくることが多いんですのよ。


どんぐりも書き、会社ごっこも書き、ライブも決まっておらず、じゃあ、なに書くんだよ!?
と、思案してしまってね。

ずっと前に、「キリンジとわたし」という論文を書く、っつって、結局書けずに放置してしまっていたのを思い出したのだけれど。

でもなあ。

あまりに好きすぎて、どっから手をつけていいものかわからんなあ。

好きすぎる、というかね、嫉妬してしまうところもすこしある。

なんであんな味わい深い歌詞や、味わい深いコード進行や、味わい深い歌い方が可能かね。
ついでにいうと、彼等の書く文章も、相当味わい深いです。
「あの世で罰を受けるほど」っつう本は、イイわよ、奥さん。


ああ、もう、大好き!(身を捩る。キモワル!!!)

最初は、「なんだ、この、やる気の全く無い歌いぶりは?」なあんて、思っていたのに。
「くらげ男め!」

って、思っていたのにさ。

今は、「あああ。漢(おとこ、って、読んでください)だねえ!クラクラ。。。」

って思って毎日聴いています。


う~~~ん。

伝わらないなあ。

伝わらんでも、いいがさ。

伝えんでもいいか。

そもそも、音楽含め絵でも本でもそうだけれど、「あのひととわたしはなかよし!じゃあ、これも気に入るはず!」っつうのは、なかなかに難しいことなんだと思います。

じゃあなんで、キリンジのこと、今、書くかよ!?


それはね、好きで好きで、好きでたまらない気持ちを吐き出したかっただけ!ペエッッ!!つって。


音楽のことを  

久しぶりに書いてみましたよ。

ヨタヨタ。。。




会社ごっこ その後

2008-10-27 22:36:52 | Weblog
会社ごっこのシナリオが、少々変化してきているので、知りたいかたは、読むがいいさ。


まず、社名だが、「おしりんこ」は解散したらしい。

新社名になって出直したらしい。

でもなあ。

わたしはその新社名は気に入らないなあ。

「ぴちっとがいしゃ」

だそうだ。

なんだか語呂が悪い。

「おしりんこ」は、皆があまりにもばかなため、(社長がお尻を出したりしてふざけてばかりなので)

社長が、なんと!ひかり社長(うちのこ)になったのだ。大抜てき。ぺーぺーから、いきなり社長。

なつね社長とつきな部長は、「おりのなか」にいれられているらしいぞ。


今度はしっかりした仕事をする会社らしく、だから、それ故、「ぴちっとがいしゃ」に社名変更となったらしいのだ。

クーデターが起こったのだ。


お姉ちゃんが、しきりに、「給料いくら!?」と聞いていて、きょう、その額が、明らかになった。

「お砂。」


給料は、お砂だ。

砂。

お金が人生の全てだと思っているひとびとよ、実は、お金は、お砂なのだよ。


さらさらと、指の間からこぼれおちるのさ。



禁断の木の実 2

2008-10-26 23:53:07 | Weblog
あらやだ。待っててくれたのね。嬉しい。

こんなに待たせて、面白くなかったらどうしましょう。

面白いもなにも、事実を書くのみなのですけれども。


あ、その前に、会社ごっこのつづき。
会社の名前は、
「おしりんこ」だそうです。

OSHIRINCO、なあんて表記なら、なんだか、実在しそうな気もいたします。文具メーカーみたいなかんじで。

何をしている会社なのか聞いたら、「パソコンと、ワニの世話」ということです。


さて。

どんぐりの話だよ奥さん。



くみちゃんは、片方の鼻の穴の、取れないどんぐりを、「あきらめた」。

なかったことにしようと思った。

だが、何か見えない力のはからいなのか、近所の祖母、おきせさんのところに、もやもやした気持ちを吐き出しに行ったのだ。

腰の曲がっている、大変優しいおきせさんになら。

この、名状し難い気持ちを。

ただただ、聞いてもらいたくて。

「ばあば、誰にも言わないでね、秘密があるんだけど。」

「はあ。なんずらやあ。」

ことの次第を、おきせさんに告白した。

「おかあさんに、絶対、いっちゃあだめだに。」

「。。。いわんけえが。。。」


おきせさんに打ち明けたことで、半分すっきりした気にもなったが、鼻の半分は、相変わらずすっきりとはしていない。異物感がある。

晩ご飯を食べたあと、鼻が詰まっているので、(当たり前。)かんでみると、
薄墨色の鼻水が。

隠そうと思ったのだが、母に発見される。

「あれ、なんだいやあ。(なんでかしら)まっくろい鼻水じゃん。なんだいやあ。」

くみちゃんは、さも、不思議そうな顔を装い、(ほんとうは、理由を知っている。どんぐりが、鼻の内部で、「ほとびて」いるのだろう、と。)

「なんでかねえ。」

なんて、首を傾げてみる。内心、どきどき。

黒い鼻水だけではない、痛いのだ。とても。

重大な隠し事をしているという思いが、痛みを更に増幅させる。


とうとう、寝床に入ることになってしまった。打ち明けられないまま。

そのときの葛藤は、もちろん今でも鮮明に思い出せる。

そして、くみちゃんは、母にこう、言ったのだ。


「おかあさん、わたし、しぬかねえ。」


母は、変な顔をしたように記憶している。びっくりしたようだった。

くみちゃんは、繰り返す。それしか、自分を安心させる手だてがないのだ。

「おかあさん、わたし、しぬかねえ?」

黒い鼻水が出た時点で、まあ、ほんとうは、病院に!と、なってくれれば、観念して告白し、あのような悶々とした夜を過ごさなくてもよかったのだ。
「なんだいねえ!?」で、終わっちゃったものだからさあ。。。。

余談だが、わたしは、小学校3年生の時も、夜にお腹が痛くてたまらなくて眠れない程だったのに、「くみはなんでもオーバーだもんで。」と言われ、翌朝、ごはんが食べられず、「あれ?くみがご飯食べないなんておかしい!こりゃ、病院行くかいやあ。」
と、呑気にバスで遠くの病院に向かい、降りる停留所を母が間違えて、30分程痛みに耐えながら歩いて病院にたどり着いて診断してもらったら、急性虫垂炎で、「もうすこし遅かったらアウト!」で、母はお医者さんにひどく叱られた。
まあ、万事そんなかんじだったものだから。

しかし、子どもながら、なんだか、「じぶんは、しぬかもしれないなあ。」という、諦念のようなものと、「しんだら、おとうさんやおかあさんや、ゆきみ(妹)とも、もう会えないのだなあ、それはとってもいやだなあ。」「いままでたのしかったことって、なんだったっけ。しんだら、もう、たのしいことがあじわえないのか。」

いろんなことを考えた。思えば、死、というものを初めてさまざまな角度から考えた夜でもあったなあ。

結局、寝入ってしまったのであった。打ち明けられないまま。


朝が来た。
母が、「鼻水、まだ、出るかね?」
と、聞いた。
「ううん、ぜんぜん、へいきだよ!」

嘘を、ついた。

隠れて、トイレで鼻をそっとかんでみると、さらに濃さを増した黒い鼻水が出る。

なのに、学校へ、行った。



1時間目と2時間目、続けて「ずこう」のじかん。

なんと、「じぶんのかお」を描くというのだ。

作ってないですよ、ほんとに、そうだったの。

「じぶんのかお」の、かたほうの、はなのあなには、ひとしれず、どんぐりが。。。

そんな気持ちはおくびにも出さず、しかし、結構、うわの空で「じぶんのかお」をえんぴつで描いていく。。。

1時間目の終わり頃だったろうか、突然、教室のドアが開き、母と、祖母が、入って来た。
そして、担任のうちやまみちこ先生に、何ごとか話し掛けた。

わたしは、全てを悟った。ばれたのだ。そして、救われたのだ!


「くみちゃん!?鼻の穴に、どんぐり、はいってる!?」

大きく、うなずく。

「早く、お支度して、お母さんと病院に行きなさい!」



病院で、母は、すごく、怒られていた。
わたしは、母がかわいそうだった。悪いのは、わたしなのに。黙っていたのは、わたしなのに。

「きかい」で、どんぐりは、割にすんなりと、とれた。

もうすこし遅ければ、器官に入って、呼吸ができなくなり、ほんとうに死んでいたそうだ。

その日、「みかんの皮を丸めて鼻につっこんでとれなくなったこども」も、来たそうだ。

こどもって、なんで、鼻の穴になにかをつっこむんだろうね、なんて、当事者の癖に、そんなことを思ったのも覚えている。




妹。妹が、それから数年後、ピーナッツを鼻の穴に入れているのを、花火大会に家族で向かう車の中で偶然母に発見され、事なきを得る。

鼻の穴に、こどもは、すぐになにかを入れたがるのか。
それとも、わたしらに、そんな遺伝子が組み込まれているのか。


何人かのひとにこの話をしてみたが、実際、入れた経験のあるひとは少なかった。

夫は、「だからあんたの鼻の穴はデカいのか!」と、失礼なことを言ったが。

どんぐりを見るたび、どきどきする気持ち、これでお判りでしょう?こどもらにも、半分、鼻の穴になにかつっこむ血が流れているのだから。

後で聞いたのだが、従兄弟のひとりも、ぱちんこ玉を鼻の穴に入れて病院に行ったのだそうだ。






社長と鰐

2008-10-25 23:57:23 | Weblog
どんぐりの話の続きを書く予定でしたが、ちょっとおもしろかったことがありましたので予定変更。

おもしろかったことを話す大人がいないので、みなさんがおとうさんのかわりです、すみません。

家庭の、台所で話すようなことですが。まあいいじゃん、聞いてよ。



お風呂での、姉妹の会話。

妹「このごろ、会社ごっこがはやってるんだよ。」

姉「なにそれ。」

妹「なつね社長とつきな部長に、ひなこ課長とわたしらがおこられるんだよ。」

姉「はあ?わたしらって?」

妹「わたしとゆみなちゃん。」

姉「なんのやく?」

妹「社員。」

姉「ははは、社員。」

妹「そう。そんで、怒られるの。」

姉「社員。ははは。なんで怒られるの?」

妹「おちゃを、こぼしたりして、おこられるの。」

姉「ははは。お茶。それにしても女ばっかりの会社だね、男の子はいないの?」

妹「忘れてた。らいとくんが係長。」

姉「偉い順に言えるの?社長が一番偉くて、あとはどういう順番かわかってるの?」

妹は、ちゃんと偉い順に言えた。

姉「あとの子は?会社ごっこはいつもそのメンバーなの?」

妹「ううん、しょうくんが、ワニ。」

姉、あと、私も「えっ!?ワニ!?」

妹「社長の飼ってるワニ。怒る時に連れて来て噛みつかせるの。」

姉「ワニ。奥が、ふかいなあ。」


この会話を聞いていて、笑ってしまいました。


あ、ついでにもうひとつ、台所にいるつもりで聞いてってくださいな。

姉が、あらたまった様子で、「おかあさんにお願いがあるんだけど。」
と言って来たのです。
(おかあさんは、いつも洋服や靴を、色とかの狭い範囲でしか決めさせてくれない。わたしはもうすこし広い範囲で、模様とか形とかもじぶんで決めさせてくれる権利をもらいたい。値段は、おかあさんの考える範囲におさまるように考えるつもりである。)

というかんじのことを、「きょうこそは、いってやる。」みたいな雰囲気で。

ああ。そうだよね。おしゃれに目覚めてきたんだね。

と、反省していると、

かっこよく、

「わたしだって、女なんだからさ。」

と、言った。


うおおおお。

かっこよかったぞ。その言い方。

大きくなったものだ。



ひとんちの、こどものはなしを何故だか聞かされる羽目になったみなさん、
御静聴ありがとうございました。

どんぐりは、また明日ね。

ただいま。

2008-10-25 00:33:36 | Weblog
職場の、東京横浜方面への旅から、帰って参りました。

子どもらにおみやげ(買えなかったので、近所の本屋さんでシールをたくさん買ったら、大喜び)を渡し、こころゆくまで甘えさせ、じいちゃんばあちゃんにお礼を述べ、荷ほどきをし、洗濯をし、一通を除いて全てスパムだった145通のメールを削除し、ふう。やっと落ち着きました。

どんぐりは、鼻に入れてなかったので、よかったです。

旅行は太るもの、という諺があり、観念しておりましたが1キロ減っていました。
ゲームセンターで傘を探し回ったことが幸いしたようです。

どんぐりのお話を心待ちにされている方々、心苦しいのですがいましばらくお待ちください。

どんぐりを、鼻に入れてなかったので、ほんとうによかったのです。おやすみなさい。

できすぎな おみやげ

2008-10-22 22:49:48 | Weblog
タイムリーだなあ。

きょう、娘が保育園のお散歩のおみやげ、ということで、
ビニール袋ぎっしりのどんぐりをくれた。

くれてもなあ。

本当に、タイムリーで、しかも、その量の多さに、密かに笑った。

どんぐりが、どんぶり山盛りいっぱい。

そんなにあるのは、キケンだ!

ヒヤヒヤしながら、

「あのね、どんぐりを、食べたり、耳の穴や、鼻の穴になんか、ぜったい!入れちゃあいけないよっ!」

「。。。そんなことしないよ。どんぐりは、食べれません、って、せんせいがいってたもん。」

んと、まあ、あのう、食べるっつうか、あのう、おかあさんはね、はなのあなにいれないか、それがとにかく心配なの。。。

ほんとうは、もらったなり、すぐさま捨てたいが、そんなことは出来まい。

「そんじゃ、どんぐりは、見るだけね!?見るだけだよ!?ありがとね!」

おねえちゃんの勉強机の上に、そのどんぐり袋は、今置いてある。

大丈夫だろうか。

わたしは明日、明後日と、仕事の旅行で留守にするのだ。


お手紙を、ふたりに書いてでかけよう。

「どんぐりは、見るだけ。」



さて、どんぐり事件の顛末ですが、知りたい!?


帰って来たら、ゆ~っくり、書くので、知りたい方は、お楽しみに!!

禁断の木の実

2008-10-21 23:31:32 | Weblog
秋ですね。

秋には、少しだけ、緊張することがあります。


保育園のお散歩の「おみやげ」で、こどもが体操ズボンのポケットに
「どんぐり」を入れて持ち帰ってくるです。
「どんぐり」を目にすると、緊張します。身構えます。

(それを、へんなことに使うことをおもいつかないでね!)
と、ちょっと、祈る気持ちなんです。


わたくしは、小学校1年生の時、「どんぐりで」命を落とすところでした。


良かったよ。「どんぐり」が原因で、なんて、ちょっとねえ。


なんだか、話、無駄に長くなりそう。
話、長いと、嫌われる。
手短に。


聞きたい?
聞きたかない?

まあ。ちょっと、折角寄ってってくだすったんだから、聞いてって。


あのね、6歳の時、赤ちゃんの妹とふたりで家にいたの。
住まいは、両親が作業する工場とつながっていたのです。

母は、働き者。
妹のお守は、くみちゃんの役目。

妹が、泣き止まなかったんです。
まあ、今考えれば、お腹がすいた、とか、眠い、とか、おむつが濡れている、とか、そういった、
生理的な理由だったとおもうんですが、

くみちゃん6歳は、考えた。
妹を、なんとか、泣き止ませたい。姉の務めだ。
どうするか。
そうだ、おもしろい顔をしてみせよう。

いろいろ工夫して、おもしろい顔をやってみせた。

が、一向に、泣き止まない。

「そういう問題ではない」ことには、最早、気がまわらない。

(これだけやっても、おもしろくないか。さあ。どうやったら、もっとおもしろいかおになれるだろうか)

それで、くみちゃんの頭はいっぱい。

(お、小道具発見!)

勉強机のうえに、拾って来たどんぐりがいくつか転がっている。

(これを、使うか。)

くみちゃんは、両方の鼻の穴に、どんぐりを、ぐりぐりと押し込み、おどけてみせた。

(これで、どうだ!)

笑うはずがない。赤ちゃんに、ちょっと、その熱意は、届かない。

泣き止まない。

(あ~あ。だめか。)

じゃあ、どんぐり、鼻の穴から取り出すか。息苦しいし。


あ。

取れない。

取れない!?

取れないぞ!?

え!?


焦る。指で取ろうとして、気持ちとは裏腹に、どんどんどんどん押し込んでいくようだ。

わたし、そのときの情景、はっきりおぼえてるなあ。


これは、困ったぞ。
そうだ!コントのように、くしゃみの真似を、盛大にしてみよう!お、いい考え!

「はくしょ~ん!はくしょ~ん!はくしょ~ん!」
真剣に、くしゃみの真似をする。

するとどうだろう、『プっ!』と、片方の鼻の穴からどんぐりが飛び出した!(梅ちゃんより、先取りしてる!)


やった!やっぱ、わたしって頭イイ!

続けてくしゃみを頑張ってみた。しかし、もう片方からは、ぜーんぜん出てこない。
くしゃみ作戦は、駄目なようだ。

そこで、

「おとうさんのおはし」を持って来た。細くて長いから。

それで、取ろうと思ってさ。

駄目。ぜんぜん駄目。

逆効果。

ぐいぐい押し込んでいってしまう結果に。


たぶん、いろいろ、闘ったと、思うんです。

妹も、泣き疲れて寝入ったと思う。

「おかあさんに話して、なんとかしてもらう」のは、選択肢になかったのか。
なかったんだなあ。怒られると思ったから。

くみちゃんは、どんぐりを、鼻の中にいれたたまま、

「あきらめた」んですね。

あら。

話が長くなっちゃった。

このあとね、いろいろ怒濤の展開。

知りたい!?

別に、いい!?

でも、書きたいの。

でも、疲れちゃったので、つづきはまた今度。

おやすみなさい。