春ですね 桜がこの世の一瞬の春を謳歌しているよこで 白木蓮の 一瞬あんなに清楚だった白い花弁が 日毎茶褐色を帯び たぶんあしたあさってくらいには道路を汚し
帚で掃かれて焼かれて消える そんなこたどうでもいいんだよと土手の菜の花はふつうに咲く 菜の花のにおいはつんと鼻をつく 鼻を押さえながらふと足もとに目を落とすと菫の花が「踏まないでね」と案外強いアピール。
春は一瞬にして駆け抜ける
早春のままで保存しておければいいが手だてはない
春のおきみやげがあったらいいな
春を色に例えたらどんなだろう? かすみがかったくすんだ桃色かな おぼろ月夜の菜の花色かな
わたくしの幼少時のアルバムには 春の夜に撮られたとおぼしき写真が何枚かある
月下美人というサボテンの花の横で天使のような笑顔で微笑む幼児のわたし
月下美人という花は数年に一度だけ、たった一晩だけものすごく大きな花を咲かせるそうだ
いい名前だな月下美人 月下美人という花をなんとなく調べていたら おもしろい豆知識を拾った
月下美人とそっくりの 刹那的な清楚な一晩しか咲かない花の果実が
ドラゴンフルーツというまったく清楚でない毒々しいネオンピンクの顔で流通しているそうだ
ああ毒々しいネオンピンク。 痛ましい。 ネオンピンクでうまれてきたばかりに毒々しいなどと云われる。 おいたわしい。 ほんとうは白より純情かもしれないのに。 濃いばかりに。 ちょっと色素が濃いばかりにね。。。
そうね、そうなの。色素が濃いとね、日本の風土とは馴染まないのねかあいそうに。
色素がちょっとばかり濃いために 無惨に討ち死にしてきたチェリーさん、カシスさんたちの累々と横たわるなきがらに祈りながら
残りすくない春に 奇跡的にすっくとたちあがるドラゴンフルーツの夢をせめて見せてよと今宵あさきゆめみたし
帚で掃かれて焼かれて消える そんなこたどうでもいいんだよと土手の菜の花はふつうに咲く 菜の花のにおいはつんと鼻をつく 鼻を押さえながらふと足もとに目を落とすと菫の花が「踏まないでね」と案外強いアピール。
春は一瞬にして駆け抜ける
早春のままで保存しておければいいが手だてはない
春のおきみやげがあったらいいな
春を色に例えたらどんなだろう? かすみがかったくすんだ桃色かな おぼろ月夜の菜の花色かな
わたくしの幼少時のアルバムには 春の夜に撮られたとおぼしき写真が何枚かある
月下美人というサボテンの花の横で天使のような笑顔で微笑む幼児のわたし
月下美人という花は数年に一度だけ、たった一晩だけものすごく大きな花を咲かせるそうだ
いい名前だな月下美人 月下美人という花をなんとなく調べていたら おもしろい豆知識を拾った
月下美人とそっくりの 刹那的な清楚な一晩しか咲かない花の果実が
ドラゴンフルーツというまったく清楚でない毒々しいネオンピンクの顔で流通しているそうだ
ああ毒々しいネオンピンク。 痛ましい。 ネオンピンクでうまれてきたばかりに毒々しいなどと云われる。 おいたわしい。 ほんとうは白より純情かもしれないのに。 濃いばかりに。 ちょっと色素が濃いばかりにね。。。
そうね、そうなの。色素が濃いとね、日本の風土とは馴染まないのねかあいそうに。
色素がちょっとばかり濃いために 無惨に討ち死にしてきたチェリーさん、カシスさんたちの累々と横たわるなきがらに祈りながら
残りすくない春に 奇跡的にすっくとたちあがるドラゴンフルーツの夢をせめて見せてよと今宵あさきゆめみたし