子らが保育園を卒園するとき、園長先生が子らの手を握って、２回とも、言った。
「あなたたちがおかあさんをよろしくねっ！！たのんだわよ！？」
念を押すように、だ。
おかあさんは、きょう、子らに、じぶんから念を押した。
「もう、おかあさんはあてにならないものとおもって じぶんたちがしっかりしていきなさい。」
子らは、強く頷いた。
「おかあさんは、いまが なんねんのなんがつなんにち とか あまりよくわからないの。
いいこと？ じぶんたちが しっかりして生きなさい。」
子らは、再び、強く頷いた。
きょうは、子らがお世話になった保育園の運動会。
「卒園児の競技もあるよん。みんなあそびにきてね！」というお葉書をいただいたので、
ふつうのおかあさん気取りで、あたしだって冷蔵庫に磁石でそのお葉書をくっつけておいた。
いい天気だ！！ バナナフィッシュにうってつけの日だ！
日傘も持った。 日焼け止めも塗った。 みんな元気かな？えんちょうせんせいはまだわたしのしんぱいをしているだろうか。りっぱになったわたくしを見て安心するだろうか。。。
だろうか。。。 さあ！ 会場の公園に到着したよ！！
だろう。。。か。。。 か。。。。。？ ん？ あれあれ～？
？？？
だんれも いない。。。
だんれも いないよ？
んと あの。。。
「あっ！！ きのう雨いっぱい降ったから 中止になっ。。。。。
わたくしの言葉を遠慮がちに遮ったおねえちゃん。
「あのね、おかあさん。。。きょう、なんにち？」
え？ よくわからない すぐには。
「きょう。 ２５日だよね。。。。。。 はがきに ２６日って 書いてあった」
にじゅうろくにち。
おお。
それは
あしただ。 あしたが、２６にち。
それでか。
ああ。それで、
だんれも
いないのかあ。
車の中で、子らにあやまった。「おかあさん、また、ひにちまちがえちゃったよ。ごめんなさい。」
するとどうでしょう、やさしい子らは
「ううん。わたしたちが しっかり 葉書読んでなかったもんで。 ごめんねおかあさん。」
ごめんねおかあさん、だって。。。
つらい。。。そんな言葉をいわせてしまった。。。
いっつも、
「でも、治らないもの」などと開き直る悪い癖があるわたくしだが、
でも、治したほうがいい と、思いました
ひにちくらい、ちゃんとわかっていたほうがいい。
あしたから、トイレのカレンダーをよく見て、きょうは何年何月何日か、なんども確認して暮らしたほうがいいと思いました。
「行ったら、だんれもいない」
ほんとうに 心細いです びっくりしますし。 なんかいも経験したけど。
この現象は、とうちゃんが死んでから顕著になったので、わたくしの脳がショックによって変化したためかとその度に考えたりしたのですが、
よくよく考えたら、長女（小５）だって、離任式（春休みに学校行くやつ）だと思ってヘルメット被って歩いてって、
１０分後に
「おか～さん！だれもあるいてない！！」って、半べそかきながら帰って来たんだから。
（離任式、翌日だった。）
これは。 生まれつきか。 そういうふうに なっているのか。
いや、離任式のことは。 おかあさんが まず ちゃんと 把握しとけよ。 毛代。つう はなしだよ！！
さあ。
あしたこそ、運動会だなほんとうの。行くわよ！！明日は２６日！９月！２０１０年？
（前日フライングしたことはえんちょうせんせいに心配をかけたくないので黙っておく。）
