’07-08 Denver Nuggets

●ノースウェスト・ディビジョン２位

【デンバー・ナゲッツ】

ＰＧ：アレン・アイバーソン／チャッキー・アトキンス／アンソニー・カーター
ＳＧ：ＪＲ・スミス／ヤクバ・ディアワラ／ボン・ウェイファー
ＳＦ：カーメロ・アンソニー／リーナス・クレイザ／ボビー・ジョーンズ
ＰＦ：ネネ／ケニオン・マーティン／エドワルド・ナハラ
　Ｃ：マーカス・キャンビー／スティーブン・ハンター

ナゲッツがプレーオフで結果を残すためには、是が非でもディビジョン優勝を達成しなくてはいけません。
そうでなければ１回戦でウェスタン４強の一角と当たり、そこで玉砕してしまう可能性が高いからです。
しかしディフェンス力があり、インサイドでコツコツ点を取っていくタイプのジャズは崩れにくく、堅実で安定感があります。
なので、それを上回ろうというのはなかなか難しいですね。

ラインナップを見ると、バックコートに問題が山積しています。
まず、ＡＩ＆メロへのパス供給源だったスティーブ・ブレイクを今オフに手放しました。（ブログ）
これは大きなミスですね。
大した金額でもないのに、ここにきて少しの金をケチったことで、大きな損失を被ることになったと思います。

代わりにとったのがアトキンスというのも×ですね。
アトキンスは180cmしか上背のない、シュートファーストのガードです。
191cmの司令塔タイプであるブレイクを出して、180cmのシュータータイプのアトキンスを入れる。
じゃあ別にボイキンスでも良かったじゃん！っていう話ですよ。
165cmが180cmになったところで、183cmのアイバーソンと同時に出せないのは一緒です。
だったらなんでそんな補強をするのか、意味がわかりません。

じゃあアトキンスは第２ＰＧとして、アイバーソンを正ＰＧにするつもりなんだろう。
それならそれでもいいです。
でも今度は別の問題が浮上してきます。
ジョージ・カールＨＣがＪＲ・スミスと折り合いが悪く、すでにプレシーズンから衝突しているのです。
ＪＲはプレシーズンにも満足に出してもらえず、ついには開幕から３試合の出場停止処分を受けてしまいました。
リーグからではなく、チームからの出場停止処分です。
つまり、自主的に出場停止にするということです。
何やってんだか・・・・

そんなこんなで問題が山積みのバックコートですが、フロントコートには明るい話題も。
ケニオン・マーティンがようやくコートに姿を見せてくれそうです。
ヒザのマイクロフラクチャー手術を受け、治ったかなあと思って１年前にチョロっと復帰したら、今度は逆のヒザに同じ手術を受けることになり、また１年を棒に振りました。
マイクロフラクチャー手術というのは、以前オーデンの時に説明しました。（ブログ）
今では多くの選手が受けている手術ですが、両ヒザにこれを受けたのはケニオンが初めてだそうです。
プレシーズンの結果を見る限り大丈夫そうですが、果たして本当にフルシーズンをプレーできるのかどうかとっても心配です。

ナゲッツはこのバックコートの問題と、早くもトレードの噂が立っているＪＲの処遇問題が解決しないようだと、またＡＩ＆メロの才能を無駄に浪費するようなシーズンを送ることになってしまいそうです。
そうならないためにも、早期の解決を目指して欲しいと思います。