先日こんな時代が有ったんだってことで書いた小説三部作、昨夜で読み終えましたが三作目はほぼ冒頭部分で結末が見えてしまうような人物設定、とは言えどうやってそれまでのしがらみを解きほぐすのかが気になって読み進みました。ネタバレになるといけないのでざっくり書くだけですが、半世紀前の出来事をもとに祖父・その子・孫の三世代にわたって政界とジャーナリズムを争いの舞台にして物語は進み、現在の一強他弱の政界への風刺も効かせてますが、老害に巻き込まれる家族の悲劇も今の世代には通用しないって結末でした。
政界で進む高齢化、この小説のメインテーマも権力をほしいままに手放さない老人の害、高齢者への権力集中でよく言われるのが「替え難い人材」って言葉ですが、小説の中でも権力の委譲時期を見誤った結果の失敗も扱われてますけれど、いつかは必ず衰えて権力の委譲が必要になる時期は来るはずで、例えば政界においても70歳で一切の役職からの切り離しって制度を作らねば次の人材は育ちません・・・「立場が人を作る」を今の政権与党にもぜひとも実践してほしいものです。
明日に予定されている内閣改造、聞こえてくるのは超老害としか言えない人物の残留、脅威となる勢力が無いのを良いことに派閥間の調整ばかり、本当にこの国を何とかしようという熱意が全く感じられません。支持率低下も何のその、それこそ自分たちに都合の良いように権力を集中させ、下々はお上の言いなりになっていろって感じしかしませんね<`ヘ´> 皮肉な見方をすれば、ず~~~っと続く低投票率こそが、政権与党の安定基盤を築いている源、何十年と選挙は皆出席ですけれど託せる勢力が無い不幸は何とかならないものでしょうか?