満月倶楽部

大阪発のハープとアコーディオンのデュオです。

北へ北へ

2009年09月22日 | 飲み食い
七泊をともにした約20人と別れる朝がやって参りました。これから一人でモンサンミッシェルへ行くのですが、どうやって行けばよいのかなど、全く決まっておりません。とりあえず、シャルルドゴール空港まで、みんなと一緒に行ってしまうことにしました。

で、数日遅れのレポートです。レポートも、なるべく総合的視点から書こうと努力はしているのですが、色々な事が抜け落ちています。

9月18日。
エルミタージュを出て、アポ無しで飛び込んだのが、コンドリウあたりにある、Francois Villard。


いきなり訪れたのに、色々見せてくれて、試飲までさせていただきました。
今は、ブドウの収穫をほぼ終え、仕込みにかかる最繁忙期。よい子のみなさんは絶対にまねしてはいけません。
ここは、さすがにいきなりなので、試飲は二種類。コンドリュウとサンジョセフやったかな。

そして車はローヌ川沿いに、北へ北へと向かいます。
ボジョレーで、89年のボジョレーグランクリュなんぞをマグナムでいただきつつランチ。そして、ついに本丸、コートドールです。おおざっぱに言って、僕が一番好きなワインの産地です。聖地です。

そこでまず訪れたのは、樽製造工場その名も「Francois Freres」。


おいしいワインを作るためには、ブドウの実や醸造熟成設備も大切ですが、樽の存在を忘れる訳にはいきません。
どんな材質のどこ産の、どんなサイズの樽にどれだけの長さ液体を寝かせておくのか。その樽も、新樽なのか、一年落ちなのか二年落ちなのか、そして、そうして出来たワインをどのようにブレンドするのか、などなど、ワイン造り終盤において、樽がワインの味を決める重要な要素になってきます。
もちろん、木材の産地も重要な要素です。トロンセの木が最高だ、と言われます。けれども、彼らによると、どこの木でも大した違いはないそうです。どうも、みんながトロンセばかり切っていたら森があっという間になくなってしまうので、政府による規制などがあり、必要量のトロンセ産の入手が難しい、というのが実際のところのようです。

中は男の職場。



ブドウ醸造熟成施設に見飽きてきた目には、とても新鮮で楽しかったです。

そして、モンラッシェあたりの畑をぷらぷらします。ここがグランクリュ、シュヴァリエモンラッシェの畑。




夜はまた保湿器ならぬ星付きレストラン「Benaton」。色々な感覚が麻痺してきます。ワインも食事も、すでにいろんな意味で飽和状態。
神様、僕はこのままどこへ行くのでしょう。
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エルミタージュへ

2009年09月22日 | 飲み食い
翌17日はアヴィニョンを出て、まずはシャトーヌフドパプ最大の生産者、シャトーボーカステルを訪れます。畑には、手のひらほどの大きさの石がごろごろ。これがシャトーヌフドパプの畑の特徴だそうです。


で、色々試飲。違いがわかりません。
ちなみに、試飲はしませんでしたが、ここのフラッグシップは、創業者(?)の名を冠した、「オマージュ・ア・ジャック・ペラン」です。高いみたいです。

そしてエルミタージュのポールジャブレエネ。ローマ時代に掘られたという岩穴をカーヴとして利用しています。


カーヴの内部はこんな感じ。ここに限らず、多くのカーヴは歴史を感じさせます。


で、色々と試飲。全然わかりません。
ちなみに、ポールじゃぶれエネのフラッグシップ「ルシャペル」は高いワインです。
61年が200万円。僕の生まれ年の62年が14万円。78年が30万円、90年で21万円。
最新ヴィンテージ(多分2007)でも2万円近くします。
先日、香港の富豪が、61年のルシャペルを買うためだけに、やってきたそうです。

夜はミシュラン星付きレストランデビュー。二つ星の「Les Cedres」。日本人が三人も働いていました。味はなんだか濃いめ。ここで、82年のルシャペルをマグナムでいただきました。これだって、かなりお高いワインだそうです。こういうレストランでは、出荷されてすぐに買っておいておくので、時として驚くほど安い値段で、ヴィンテージものが飲める事があります。

その夜は、タンエルミタージュの街に宿泊。朝起きて駅まで。
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