WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

松永英明氏「絵文録ことのは」より「震災後のデマ80件を分類整理して見えてきたパニック時の社会心理」

2011-04-09 20:24:01 | 私らしく生きる。気づきと学び
「絵文録ことのは」は、文士・事物起源探究家 松永英明のメインブログです。
「震災後のデマ80件を分類整理して見えてきたパニック時の社会心理」
の存在はフェイスブックで教えていただきました。

非常に興味深く、また考えさせられました。

http://blog.goo.ne.jp/admin/completedentry?from=new&eid=94282e027feb76ddf8067fa72943d71d

今回の震災では、さまざまなデマがネットだけではなく、時にはマスメディアから
流されました。
訂正されたものもありますが、その多くは、訂正されないままです。

個人的にも、震災と近い仕事であることから、周囲にはメディアリテラシーが高い人たちが
多いと思っていたにも関わらず、とんでもないデマを近くで聴いて、
怪訝に思ったものです。
また、批判にさらされやすい仕事でもあり、デマが人や組織を傷つけることを
危険だなと感じました。

そんなわけで、震災後、「自分の頭で考えよう」ということをいつも以上に気をつけて
いたように思います。
それでも、仕事ですらデマに振り回されました。

※※※以下、同ブログより引用 ※※※


根本的には、このような混乱時に「信じたい情報」をつい信じてしまう
という心理が背景に横たわっているように思われる。

これらを分類すると、「混乱」「無知」「誤解・誤読」「悪意・攻撃」
「差別」「好意」「情報不足」「ネタをネタと理解できない」
といった要因が見て取れる。
これをさらにグループ分けすれば、「混乱・無知・誤解・情報不足」
という情報の問題(真偽不明の情報が多すぎても混乱、少なすぎても混乱)と、
「悪意や差別的意識にもとづいて意図的に流された攻撃的デマ」
の二種類があることがわかる。

中略


これらのデマの多くが拡散された背景には、上記のとおり「信じたい情報
を信じる」という心理に加え、
「重要な情報はみんなに教えてあげなければ」「こんな悪事は許せないので
周知徹底させたい」という「善意」や「正義」がかなり大きなウェイトを
占めていると考えられる。悪意によって発せられた情報も多いが、
それが善意によって増幅するというのは、デマ対策を考える上でネックに
なる部分であろう。

※※※ 引用 ※※※

後半に書かれているように、今回の震災では、善意に基づく情報拡散が多かった
と思います。
でも、それが厄介だとも思いました。

「これは良い情報だから教えてあげよう」
とする前に一呼吸して、
ネタ元を確認したりする冷静さも必要だと思いました。

また、震災直後の部会で、僭越ながら広報担当として、みなさんにお願いしたのは
「情報は大歓迎ですが、出所をつけてほしい、全文をコピーでいただけると嬉しいです」
ということです。

ネタ元がないのは論外ですが、断片情報も危険ですから。

その後、少なくとも部内はデマにふりまわされることはなくなったように思います。

とはいえ、私自身も「思い込み」「決めつけ」によりミスをしており、
人間の心とは弱いものだと思います。

冷静に振り返り、そうしたことを減らしていければと思います。




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