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日産 グローバル新本社 24時間テレビ32 チャリティーイベント 29日 30日

2009-08-29 08:26:25 | 環境全般
日産自動車は2009年8月2日、神奈川県横浜市のみなとみらい21地区において、グローバル本社屋の竣工式を実施しました。

社長のカルロス ゴーンさんは
「日産自動車は、創業した横浜の地に41年ぶりに戻ってきた。本日お披露目した新しいオフィスは、『人に焦点を当て、地球に貢献するイノベーションを通じて、より良い世界を作り上げる』という我々の決意だ」
と力強く語りました。

同日、排出ガスを一切出さないゼロ・エミッション車、「リーフ」を初公開。
1回の充電で160km(100マイル)の航続距離を可能し、2010年度後半には日本、アメリカのみならず、欧州でも販売が開始される予定。
ゴーンさんは
「日産は1933年に創業したこの地に戻り、日産にとって、またモビリティにとって新たな一歩を踏み出す。
今日は、日産の将来への自信を更に深められる素晴らしい日である。」
と語ったとのこと。


それにしても、凄い。

建築家の谷口吉生氏により設計監修された新本社屋は、CO2排出量の低減とエネルギー効率の2点の環境性能に深く配慮され、さまざまな意味で、世界でトップレベル。

自然エネルギーの有効活用を積極的に進めるとともに、旧本社ビルに対し27%以上のCO2排出量削減を達成して、CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)の最高ランクであるSクラスを2008年10月に取得。2008年5月には、環境省のクールシティ認証も得ています。

地上22階、地下2階の構成で、床面積は約80,000m2、従業員約2,800人が勤務。
1階には、広さ約4,000m2のギャラリーを有し、国内で販売しているほぼ全ての車種や海外専用車など約30台の車両展示スペースをはじめ、技術情報や企業情報の発信できます。

ギャラリーより吹き抜ける2階部分には、横浜駅からみなとみらい21地区を繋ぐ公共の通路(通称:NISSANウォーク)が貫通。
(会社の中に道があるというかんじ)
これも壮観です。

外壁を全て桟とガラスで構成したことに加え、太陽を自動追尾する集光レンズ(5基)で中央吹抜けに太陽光を積極的に取り込むことによって、自然光を最大活用。自動調光システムとの組み合わせで、適正照度を保ちながら、省エネルギーを実現しました。

そして、外観上の特徴の1つになっているルーバーは、簾(すだれ)という和のイメージを表現しながら、夏の直射日光を制御し、その他の季節の光は積極的に透過させる構造となっており、照明のみならず、空調エネルギーの抑制にも大きく貢献しています。

かつて、自動車は、化石燃料に依存する社会の象徴でした。
しかし環境配慮に背を向けた自動車会社はいまや淘汰される運命にあります。
この2ヶ月くらいに入ってきたさまざまな情報で「ああ日産は本気なんだ」と強く思いました。

ゼロ・エミッションなんて、そう簡単にいえるものではないと思います。
それを敢て大々的に発表した決意に今は敬意を表します。

8月29日・30日は、日産 グローバル本社ギャラリー(でっかい展示スペースがあり壮観ですよ!)にて、24時間テレビ32 愛は地球を救う の放送と連動して、さまざまなチャリティーイベントが開催されています。