建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

週末は神田祭です。

2017年05月11日 | 見たもの雑感

建築弁護士の豆蔵です。

御茶ノ水の聖橋から靖国通りの坂を下るこの場所に事務所を設えて、はや4ヶ月。
本年の仕事始めは、黒いサラリーマンの塊(10~20人くらいの集団)がいくつも、神田明神へ向かって坂を上っていく光景に衝撃を受けたところから、始まりました。
商売繁盛を願う地元企業の「仕事始め参拝」です。

桜が散って神田祭が近づくと、あちこちのお店やビル、マンションの軒先に、しめ縄が飾られるようになってきました。
お洒落なオフィスビルも、即席の御宮?がしつらえられています。
GW中のJAZZフェスの舞台を解体してると思ったら、今度は、こんなものを作ってしまいました。

神田初心者としては、古くは江戸幕府と庶民の年中行事であったという神田祭の全貌を把握すべく、公式ガイドブックなど購入してみたところ、
町内会から御神輿を出す「地元」と呼ぶべき範囲は、かなり広範囲であることが分かりました。

北は上野より手前まで、西は神保町までですが、
南は大手町、東は、日本橋の北側から人形町・水天宮まで広がっています。
まさに、下町の御商売の神様なのですね。

どうやら、土曜には、それらの地域を明神様の神輿、山車の豪華大行列が1日かけて回り、
日曜には、それらの各地域から神輿が出て、夕方までに明神様に集まるようです。
電柱にも、スケジュールの張り紙がしてありました。

一方、都心をめぐる大行列といえば、思い出されるのが、赤坂・日枝神社の山王祭です。
神田祭と同様、「祇園祭、大阪の天神祭と並んで、日本三大祭りの一つ」を自称するだけあって、神幸行列など華やかです(行列は2年毎だそうです)。
↑ 完全に神田祭とライバル関係にあることを物語っていますな。

こちらの守備範囲を神幸行列の巡幸路マップで確認すると、
赤坂を中心として、北は靖国神社、西が四谷、南が新橋、そして、東が丸の内、銀座から八丁堀、日本橋の南側まで。

神田祭が皇居の北東側に対して、山王祭は皇居の南側を守備範囲としており、
両者が接する地域では、大手町(神田)×丸の内(山王)、日本橋の北(神田)×南(山王)という住み分けになっていることが確認できました。
また、神田祭は庶民色満載(最近は、アキバやこち亀コラボも)ですが、山王祭は非常にお公家さん風な上品な感じ。

この辺の違い、とても面白いです。

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