建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

オンライン依存の日々(反省も含め)

2020年05月31日 | 見たもの雑感
建築弁護士の豆蔵です。
緊急事態宣言は解除されましたが、第2波の入口(?)にて、引き続きテレワーク併用で執務中です。
ご不便をお掛けすることもありますが、何卒、宜しくお願い致します。

4~5月、元々少ないながらも裁判と外出が全部止まってしまったので、時間の流れが緩やかでした。
弁護士のコロナ対策など複数のオンライン・セミナーにも参加してみましたが、新しい発見というよりは、自分の立ち位置などを再確認して、安心するという感じでした。

現状では、人に会う、移動する、ということがほぼ無くなり、全てメール・WEB会議などオンラインによるリモート方式に置き換えられています。
幸いなことに、ウチの仕事で重要なのは、文字情報と、図面・写真等であることから、オンラインへの置き換えにも大きな不自由は感じていません。
(「物」ではなく「人」がメインの案件では、そうもいかないかもしれません。)

仕事は、そんな感じでよいと思っていますが、
生活全般についても、オンラインに依存しながらそれなりに暮らせており、かえって不安になってきました。
オンラインの疑似体験で、なんとなく満足して、分かったような気になってしまいます。便利で簡便ですが、雑なのです。
オンラインで伝わらない大事なモノを取りこぼすのではないか、とか、リアルで感じ取る能力が衰えてしまわないか、と不安になります。

パソコン・スマホ世代には、この感覚、分かってもらえるでしょうか?
まあ、同様の話は、テレビやネットなど疑似体験を可能とするものが登場するたびに言われてきましたが。

当面、リアルな活動には大幅な制限が伴います。
今まで経験してきた様々なリアル … 共鳴し合う笑い声、ライブの熱気と空気振動、露天風呂の涼風と木々のざわめき等々、いろんなものを思い返しながら、リアルへの希求を強く持ち続けようと思います。


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テレワーク日記(ライフログ)

2020年05月09日 | 見たもの雑感

建築弁護士の豆蔵です。しばらく間が空きました。

コロナウイルスによる生活変容は、まだこの先どうなるか分かりませんが、とりあえず第1波の山を越えた?といわれる辺りで、備忘メモ的に記録してみたいと思います。

そもそも弁護士(ウチのような小さな事務所)は、属人的かつ個人的活動であるので、テレワークに大きな支障はありません。
先例も少なくないですし、以前から「どこにいても仕事ができる」ことを目指し、出先や在宅での仕事を試行していたというのもあります。
もっとも、今時の色々なサービスに助けてもらってこそ仕事できているなあ、ということが沢山あります。

依存その① クラウドサービス

今回、書面や資料のデータ保管先を、所内のNASから、googleのクラウド(ビジネス版)に切り替えました。
今ドキは、専用のアプリでローカルにデータを置くことなく使え、使い勝手はほとんど変わりません。
メールソフトのデータをクラウド上に置けば、複数のパソコンでメール処理を同じ状態に保てるのは、便利な発見でした。
ただ、相変わらず、クラウドに対する信頼不足というか、データの喪失に対する漠然とした不安もあります。

依存その② オンライン会議システム(zoom)

3月下旬に花見宴会を中止してzoomで代行した時から、仕事も飲みも雑談もzoomに依存しています。
(以前の打合せは、たまにスカイプを使っていた程度です。)
最初の頃は、参加者のうち必ず1人は入れないとか、カメラが写らないなどのトラブルもありましたが、こちらも慣れましたし、セキュリティの問題でバージョンアップを繰り返していたアプリも落ち着いてきたのか、最近は特に問題なく便利に使っています。
会議の音声は、携帯のオマケのマイク付きイヤホンを使っています。

お客さん相手では、背景の映り込みと光の加減(カメラ写りに重要)の条件に適う位置に移動していますが、これは少し面倒ですね。
窓を背にしてカーテンを引くのがお薦めといいますが、カーテンが生活感を醸し出しそうなので、背景は壁にこだわっています。
専用のドーナツライトとかいう照明が欲しいです。

なお、家でも、ノートパソコンには外部モニター、キーボード、マウス、BGM用のスピーカーをつないでいます。
書面を見るために導入したはずのiPadは、パソコンを使いながらのzoomと、手書きソフト(GoodNotes)で活躍中。
pdfへの手書きは、図面や出先でのチェックバックに特に便利です。

依存その③ 転送による電話受付代行

元々メール中心で、電話の本数は少ないですが、裁判所やお客さんからの伝言に威力を発揮。
コストはかかりますが、テレワークでは特に、こちらのタイミングで折り返せるところが有難いです(日中、買い出しにも行きますし)。
代行業者さんも、早い段階にテレワークに移行しました。当方の指示を担当グループで共有して対応してくれてるようです。

★課題★

自宅内での場の設定は、やはり少し悩ましいですね。
ちょっと横着すると、家の中心にパソコン関係・コード類が常駐してしまい、非常に美しくない。仕事とネットに生活を浸食されている感が、好ましくないです。

現時点での最大の課題は、資料と書籍の参照です。
建築裁判は、とにかく資料が多い。今は訴訟の書面作成が少ないので、データで何とかなっていますが、裁判所が再開したら難しい部分です。
法律書のオンラインサービスも始まったようですが、まだ十分でないし、技術書も必要なので、こればかりは必要に応じて事務所に行きます。

事務的な部分では、ファックス、郵便物、押印に課題があります。
特に、裁判所は未だにファックスでやりとりするのですが、早くWEB提出を本格導入してくれないと困ります(受信は外でできるが、送信ができない)。
契約書、請求書の押印、郵送は、客先次第なので、様子を見ながら当面は続きそうです。

事務員さんとのオンラインでの連携も、これからの課題です。

さて、2ヶ月後、半年後は、どんな生活を送っているでしょうか。


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