久しぶりの建築弁護士、豆蔵です。
この夏、仕事もそれなりに忙しかったですが、個人事業主になったこともあって、
しばらくぶりに沢山の旅をしました。
(先の山崎もその一つです。)
写真のフォルダには、山と海と樹と花と、建物と食べ物とが、色とりどりに並んでいます。
今日のテーマは、北陸新幹線ですっかり身近になった金沢・富山方面。
海の幸と美しくモダンな工芸と、
能登半島の混じりけのない(観光地化・近代化がされていない)海辺の家並みがお気に入りです。
加えて、最新の個性的な建物たち。
金沢では、兼六園方面から森の中の「美術の小径」を下っていくと、
谷口吉生先生の設計した「鈴木大拙館」が現れます。
静寂の中、時折、池の真ん中から「ぼこっ」と波紋が生じる仕組み。
小さな円から広がっていく様を見つめていると、心の表面をさわさわと触れられているようです。
池の真ん中に「思索空間」棟が座し、展示棟との間を回廊がつないでいます。
思索すべく畳に座って背筋を伸ばすと、涼やかな風が抜けていきます。
お天気が今ひとつで、写真が魅力を伝えきれていませんが、
仏教哲学者・鈴木大拙の生涯を紹介する施設に相応しい、端正で美しい空間ですので、
是非、実際に訪れてみてください。
すぐ近くには、妹島和世と西沢立衛によるSANAAが設計した、金沢21世紀美術館が。
こちらは、若者で大盛況、非常に賑やかです。
明るく開放的な建物。
館内の複雑な動線を導くサインがよく出来てて、迷わず案内された気がします。
富山では、富山県美術館が正式オープンしました。
次は是非行かねば。