建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

富山といえば、コンパクトシティ。

2015年10月04日 | 法制度
ケンチクベンゴシの豆蔵です。

ところで、富山といえば何を連想しますか?
北陸新幹線で注目の地域ですが、まだまだ関東圏では馴染みの薄い地域。
豆蔵も、立山黒部アルペンルートの通り道で立ち寄ったくらいで、
改めて訪れたことはありません。

なんでも、ヨーロッパから輸入したカッコいい路面電車がぐるぐる走っているらしい。
ウィーンみたい。乗ってみたいですね。
この路面電車は、今回のテーマに大いに関係があります。

富山は、町の中心部に集まって住むことを誘導するコンパクトシティ化を、政策として行っています。
そのカッコよい路面電車は環状線になっていて、
その環状線の内部に集まって住もう、ということになっているようです。

コンパクトシティの話は、前にも書いたと思いますが、
町の中心部がさびれていき、
一方、車での利便性を前提に郊外に大規模店舗が出店するなど、町が外側に広がってしまうと、
公共交通機関、除雪やごみ収集、病院・学校など、
行政サービスを提供するのに余計に金がかかるようになるという問題が生じる。
過疎がさらに過疎になってしまう訳です。

コンパクトシティは、国交省を中心に国が音頭を取って推奨していますが、
「住みたいところに住む」という基本的な権利と衝突する側面もあるため、
議論は紛糾し、なかなか理解を得るのは難しいようです。

富山市のニュースは、
中心部に住むことについての助成等を積極的に行った結果、
中心部の人口が増加に転じた、という話です。
新幹線の追い風もあったのだと思います。

ただ、中心部の人口増加は、新築マンションの建設と分譲によって支えられているらしく、
それはどうかな?と思いました。
まあ、工事によって経済は活性化するのかもしれませんが、
空家は増える一方でしょう。

個人の住宅取得にも50万円の補助金が出るらしいです。
リフォームは30万円らしい。
リフォームして空家を減らしましょうよ。

なお、今更ですが、
北陸新幹線の富山のキャラクター「きときと君」が抱えている「ぶりと君」がツボです。
魚なのに、ブリなのに、新幹線のカラーリングですよ。
青に金のラインというのも、青魚ヒカリモノっぽくて合ってません?

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