物質依存症者は心理的苦痛を独力でコントロールすることに執着しているわけだが、冷静に考えれば、それは最善の解決策ではない。
最善の解決策は、その苦痛について周囲に相談し、必要に応じて専門的な援助を受けることだろう。
しかし、彼は周囲に助けを求めようとしない。
(中略)
依存症者の多くは…自分の感情を自覚することが苦手である…援助希求どころではない…
…
一般に心理的苦痛は、それが苦痛として認識され、言語的に表出されることで内的緊張の減圧がはかられるが、物質依存症者の場合にはそのメカニズムが働きにくい。
つまり、苦痛は減圧されないまま意識下に抑圧され、その蓄積が極度の内的緊張を生み出すとともに、長期的には感情調整障害ーささいな刺激で感情の爆発が生じやすいーを準備する。
このような内的緊張状態にある者は、物質がもたらす苦痛の緩和効果を自覚しやすく、「報酬」としての効果も大きい。
日時
2021年9月26日(日)14:00〜16:00
場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)
内容
AAの「12のステップ12の伝統」を読んでシェアします。