6月22日(土)、芸術の殿堂で、プッチーニのオペラ「トスカ」を観劇してきました。
ストーリーは、イタリア版「悪代官もの」。ヒロインである歌手トスカとその恋人(画家カヴァラドッシ)。そして、トスカに激しい横恋慕の情を抱く、「悪代官」こと警視総監スカルピアが織り成す、悲しい恋の物語です。
悪役である、警視総監スカルピアは、このオペラの出来を左右する重要な役どころ。コ ソンヒョン(Seng Hyoun Ko)という海外でも活躍されている有名なバリトン歌手が担当されましたが、なかなかの聞きものでした。
2011年、南仏で開催されたオランジェ音楽祭(Chorégies d'Orange)での映像。ビゼー「カルメン」から「闘牛士の歌
」
ヒロインのトスカはイタリア生まれのソプラノ、Chiara Taigiさん。恋人のカヴァラドッシはロシア生まれのテナー、Yusif Eyvazov氏が演じていましたが、西洋生まれのお二人に一歩も引かぬ、見事な名唱だったと思います。
トスカでの聞き物といえば、やはり「歌に生き、愛に生き」と「星はきらめき」。オペラに興味がない人も、メロディーを聞けば、「なんだ。この歌だったか!」と思われるのでは?
「歌に生き、愛に生き」ですが、現在、世界最高人気と思われるアンジェラ ゲオルギューの歌唱と、往年の名歌手マリア カラスによる迫真の名演を紹介します。
アンジェラ ゲオルギュー
マリア カラス
如何ですか?アンジェラ ゲオルギューも充分に素晴らしいのですが、マリア カラスはもはや「トスカなりきり」という感じで、まさに「別格」。演技がどうだ、声質がどうだといった議論が空しくなります。黄泉(よみ)の国で、プッチーニ先生もさぞかしご満悦では。
「星はきらめき」は、当日のYusif Eyvazov氏による歌唱もなかなかの名唱。私も感極まって、「ブラヴォー!」と叫んでしまいました。
ここではルチアーノ パバロッティによる1991年の映像と、ホセ カルロスによる1980年の映像を紹介しておきます。
ルチアーノ パバロッティ
ホセ カルロス
今回、ご一緒させて頂いた皆様です。山崎さん、山本さん、佐々木さん、斎藤さん。楽しい時間をご一緒させていただき、どうもありがとうございました。お食事の味も最高でした。
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