北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

合唱団忘年会

2013年12月18日 21時25分27秒 | 合唱

12月17日、明洞の珍かつで合唱団の忘年会をしました。

私が合唱団に入団してから3年目ですが、私なりに今年の総括をしてみましょう。

 

1.トップテナー

今年はトップテナー不在に悩まされた一年でした。

男声合唱では、人数がバランス良く揃うことが大切です。極論すると、各パート1人ずつの4人でも立派に成立しますが、特定のパートが欠けると、20人でもハーモニーが成立しなくなります。

その意味で、人数の確保、特にトップテナーの獲得に力を入れたいです。

 

2.曲目

北岳山麓合唱団は合唱経験者がほとんどです。

水のいのち、わが母の教えたまいし歌、君の声、巡礼の合唱。そして武満徹の2曲と、練習曲も純合唱系の曲ばかりでした。

私は、録音を頼りに自宅で練習しながら、なんとか練習についていきましたが、合唱経験の無い人には厳しいレパートリーであったと思います。

我々は大声や高域を競いあう、歌好き同好会ではなく、美しいハーモニーの実現を目指す合唱団です。

ただ、SJC会員で、かつ合唱経験者となると、色々な意味で限られてきます。

合唱経験が無くても、そこそこの頻度で練習に出れば、自宅で練習しなくても、それなりに合唱っぽく、歌えるような曲も必要だと思いました。

また、SJC会員以外の方への敷居を低くする配慮も必要であると思います。

 

3.イベント

今年は3年ぶりにナザレ園を訪問することができました。

ただ、SJCに所属する合唱団として、もう少し韓国社会との交流イベントや社会貢献活動を増やしたいですね。

 

以上です。

一年間、我々合唱団をご指導して頂いた先生方。SJC社会貢献委員会の方々。ソウル日本人学校の先生方。

合唱団OB,OGの方々。そして何より、団員の方々。

感謝の念は尽きませんが、また来年からがんばっていきたいと思います。


ベルリン・天使の詩

2013年12月18日 00時18分29秒 | その他

「ベルリン・天使の詩」と聞いて、ハッとされる方が何人いらっしゃるでしょうか?

「ベルリン・天使の詩」は1987年に東京日比谷のシャンテ・シネで公開されたフランス・西ドイツ合作映画。当時は東西冷戦の末期で、私は社会人2年生。その後、まさか自分が韓国ソウルで20年近くを過ごすとは!夢にも思っていませんでした。

この映画は純愛アートムービ(芸術映画)として、東京をはじめ世界中で異例のロングランを記録。ハリウッドではリメイクまで作られ、映画館は若い女性客でにぎわったそうです。

私も当時から評判を耳にしていたのですが、劇場に足を運べないまま26年(!) 爾来、この映画を見るのが念願でしたが、とうとう自宅のホームシアターで鑑賞しました!

ストーリーは、中年男性の天使がサーカスの空中ブランコの舞姫に恋をし、天使としての永遠の生命を放棄して、彼女への愛に生きることを決心。天使から一人の人間となって、ベルリンの街に降り立つ、というもの。

いわゆる純愛ものですが、実際には、人間観察に関する天使の詩的なつぶやきが映画の大半を占め、映画の評は、退屈きわまりなかったという人と、非常に感動したという人にはっきり別れます。

ともあれ、各種の映画賞に輝き、現在なお名作の誉れ高い作品です。

かなりの気合で鑑賞に臨んだのですが、私にとっては老いらくの恋の物語で退屈そのもの。睡魔と闘いながら、休み休み、足掛け5時間をかけて、なんとか全編を鑑賞しました。

この映画のレビューを見ると、「若い頃に見たけれども、退屈で分からなかった。しかし、歳月を経て、その真価を知った。」という評が目につきます。ただ、私の場合は、若い頃に鑑賞する機会を逸してしまい、28年の歳月を経ての初鑑賞となりました。

結果は空振りでしたが、いつか他の人と同じように、映画の真価を理解できる日が来るかもしれません。でも、人生は有限でタイミングも重要。分かった頃は、もうお爺さんですね!