北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

モスクの街のエトランゼ(異邦人)

2013年09月19日 23時31分20秒 | ソウルライフ

今は昔、梨泰院(이태원、イテウォン)は在韓米軍と日本人観光客の街でした。でも、今は異国情緒溢れるエトランゼ(異邦人)の街。

モスクを中心に、トルコ、インドネシア、中央アジア、中東、アフリカ....と色んな国や地域から集まったイスラム教徒の人々がこの街で一緒に暮らしています。

 

我々とって、なかなか馴染みの薄いイスラムの世界ですが、今日も大勢の人がモスクの中で祈りをささげていました。

どこの国の人でしょうか?トルコあたりでしょうか?

 

この一角には、イスラム教徒の方々のための料理を提供するレストランが店を構えており、今日はその中から、知人とインドネシアの料理を賞味してきました。

 

たまたま選んだマトンカレーが大当たりで、すっかり上機嫌の私。

インドネシア風串焼き。インドネシア料理は香辛料がきつい先入観がありましたが、食べてみると、特に匂いもなく、なかなか美味です。

チキンスープ。春雨のような麺が入っていて、チキンヌードルをぐっと高級にしたような料理でした。

イスラム圏の料理はあまり馴染む機会がないのですが、けっこう日本人の口に合います。ソウル在住の皆様、ぜひご賞味してみてください。


夜ごと、ヨーグルト

2013年09月19日 01時14分28秒 | その他

時は1988年。ソウルオリンピックの年。私は24歳の駐在員(!)として、初めて韓国の地を踏みました。

会社の女性から「竹田さん、ヨーグルトはいかがですが?」と勧められ、差し出されたのは、ヨーグルトではなく、ヤクルトでした!

そう、韓国ではヤクルト、あるいはそれに類似した乳酸菌飲料をヨーグルト(요구르트)と呼んでいたのです。

ちなみに日本のヤクルトが韓国でヤクルトの販売を始めた当時は、「菌を飲んでも、大丈夫なのか?病気にならないのか?」などという問い合わせもあったとのことです。

 

私がヨーグルトを初めて食べたのは、1980年。高校一年生の時です。仲の良かった女の子が見慣れない食べ物をおいしそうに食べているのを見て、一緒に食べてみたら、すごく美味しかったのです。

それ以来、すっかり好物になったのですが、当時の韓国には日本でいうヨーグルト、特に砂糖が入っていないプレーンヨーグルトがなく、苦労の末にヨーグルトメーカーを入手して、自宅で作る以外に方法がありませんでした。

温度変化にけっこう敏感で、3回に1回ぐらいの割合で、牛乳が固まらず、失敗したような記憶があります。

 

時は流れ、韓国でもいろいろなヨーグルトが発売されるようになりましたが、ヤクルト風の乳飲料は現在でもヨーグルトで通じます。

私とは逆に、80年代に海外に行った韓国人は、お店でヨーグルトを注文したら、ヤクルトの代わりに、見慣れない固形の乳製品が出てきて、驚いたこともあったようです。

 

さて、さる7月5日、スターバックスコリアは全国の店舗で「天然プレミアムヨーグルト」を発売すると発表しました。

お値段は3700ウォン(約340円)と高価でしたが、「天然プレミアム」のヨーグルトを賞味したい一心で、スターバックスに足を運び、「ヨーグルト、下さい」と言ったら、店員からきょとんとした顔をされました。

私が何度、正確に「ーグルトゥ」と発音しても、通じないので、実物を指差すと、「分かりました。ヨゴトゥですね!」と言われました。改めて、商品をよく見ると、確かにヨゴトゥ(요거트)とあるのです。

 

日本人には難しい発音ですが、アクセントが後ろにあるので、日本語で「夜ごと」と言えば、通じるでしょう。ところで、一体、いつから「ヨーグルトゥ」が「ヨゴトゥ」に変わったのでしょう?改めて調べてみると、現在は「ヨーグルトゥ」表記と「ヨゴトゥ」表記が混在している状態でした。韓国語のWikipediaでは、「ヨーグルトゥ」が表記語として扱われ、本文には「ヨーグルトゥあるいはヨゴトゥ」とあります。

 

でも、「ーグルトゥ」と「ヨゴトゥ」では発音が違いすぎる。アクセントの位置も逆です。

 

今の情勢では、これまで「ヨーグルトゥ」として販売してきたものについては、これからも「ヨーグルトゥ」。何か、プレミア感を出して、これから販売する商品については「ヨゴトゥ」となりそうな雰囲気ですが、果たしてどうなることやら....。