11/17の“おひなまき”で育った
1歳2~3カ月児のグルグルお絵かき
11/20の筆圧が弱い-「所さん、大変ですよ!」-
に続き、お絵かきの第3弾。
私の子どもは3人とも
京大の医学部のあるキャンパス内にある
「風の子保育園」に預けていました。
京都市の認可保育園でもあり
京大の教育学部の大学院生が
乳幼児の発達などに関して
研究を行うための
受け入れ施設でもありました。
なので
保育士さん達はとても勉強好きで熱心。
月1回の保護者会でも
乳幼児教育に関する
かなり高度な内容の話をされ
私達保護者はしっかり勉強させられました。
"させられ"と敢えて書きましたが
保護者にとっては
"手抜き育児"ができず
幼児の下に0歳児を抱えた私は大変でした。
でも、私達はいろいろと本を買って
寸暇を惜しんで読みました。
美術教育に関しても同様で
保育園保護者時代に
この本を買って、何度も読みました。
この本は昨年、ネット通販で
中古本を買ったものです。↓
新しいのは売っていなくて
中古本だけ何点かありました。
私が買った時は安かったのですが
今は全て3,000円以上しています。
私のセミナー受講生が
買い求めるためかも知れません。
この本を読むと
この本の中に「風の子保育園」の
レポート記事が載っています。
そして、私の子どもの担任だった先生の名が
筆者の1人として載っていました。
大切なことは
「子どもが見たことや感じたことを、
子どもが語るように自由に描かせる」
ということ。
まずは子どもの絵ですが
1歳前後に、このように
「点」や「1方向の線」を描く子が多いようです。
↓
やがて、線が往復するようになり
↓
次には、往復の折り返し点に
水滴のような丸い形が現れます。
↓
すると、次はクルクルと
丸がたくさんできてきて、それから
↓
このような大きな丸になります。
(3枚の白黒の絵は上記本より)
↓
やがて、線のスタート地点に
ゴールするようになり
丸が描けるようになります。
(3枚の緑線の絵は私がパソコンで描きました)
↓
これが描けると、顔の中に目や口ができ
次に顔から腕や脚が伸び
「頭足人」を描くようになります。
脳科学者の澤口俊之先生がこの中で、
「手の力というのは
前頭葉(の運動野)で出すのだが
思考力や自分の感情を
コントロールするところとつながっている」
「ここが発達すると
手も働くようになり、思考力も育つ」
とおっしゃっていますが
私も保育園保護者時代
「絵と言葉は並行して発達する子が多い」と学び
実際に、クラスの子どもを見ると
それは当たっていると思いました。
なので、動物園に行ったら
翌日は
動物園で見た動物の絵を描き
鴨川に散歩に行ったら
翌日はその絵を描き…
という保育がされていました。
上記の本の58pには
下記のように書かれています。↓
↑
「ひじを支点とした往復運動が完成するまでには
数か月を要します」と書かれているので
みーちゃんが、1歳3カ月になる前に
このように 線の往復が
描けるようになったというのは、
「かなり早い」と、言えると思います。
その半月後の11/6には
グルグルが描けるようになっていますから
これも「そうとう早い」と、言えると思います。
また、上記の本には
「目で自分の描線を追おうとはせず
あらぬ方向を見ががら…」などなど
「そうそう!」と言いたくなるような
とても興味深いことが
たくさん書かれています。
また、保育園保護者時代に学んだことは
「女の子はこう書くのよ。ウサギはこうよ」と
「お手本を真似て描かせてはいけない」
ということでした。
つまり、お手本を与えると
お手本なしには描けない子になってしまい
自分の気持ちを
表現できない子になる恐れがあること。
ひいては
親が敷いたレールの上しか進めない子になり
「自分で人生を創っていくことができない子に
なってしまう恐れがある」と
言えるのではないでしょうか。
近年この種の本が出版されていないようで残念です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます