魔女のひとりごと

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4.解剖学的内子宮口を 渡部信子

2023-06-27 | 全国のケアギバーなどのコラム

2011.4.28 発行 解剖学的内子宮口をしっかり見ましょう

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今の渡部信子からのご挨拶

「この頃は、ハンディタイプのエコー診断装置で
恥骨結合のゆるみや 
解剖学的内子宮口を診ていたな~」と回顧。

でもその後、トコちゃんベルトを使って
骨盤ケアの三原則に基づいてケアを続ければ
開いた解剖学的内子宮口は
速やかに閉じることがわかり
機械も壊れ
全く診なくなりました。
トコちゃんベルトを使って骨盤ケアをしている人が
切迫早産・早産になったことも
めったに聞くことがなくなりました。

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大震災から1ヶ月半、大きな影響も出ないうちに
アトニンも流通し始め
薬に依存した医療には反対派の私も
薬がなければ現実には大混乱が予想される
今日の医療の現実を考えると
ほっと安心しました。

大震災以後、東京の高輪サロンでの
施術を中止しているため
4月の名古屋サロンでの施術日を1日増やしました。

決めたのは2~3週間前だったので
「たくさん予約は入らないだろう」と
思っていたのに、1週間前には予約いっぱいに!
しかも、妊婦さんの初来室者が多くて
問診やトコベルの着用指導にも時間がかかり大忙し。

翌日も同じように妊婦さんの初来室が多く
忙しさと、様々なケースに出会い
私の頭は緊張でハイテンションになってしまいました。

1年半ほど前から、ハンディータイプの
エコーを使うようになって気付いたことは
解剖学的内子宮口~頸管がV字型に開いている
妊娠中期の人を
時々見かけるようになったことです。
妊娠23~24週の一番怖い時期に
逆子で、V字型の中に胎児が
脚を突っ込んでいるケースも二人ありました。

そのうちの一人は「私は助産院でします」と
平然と語られたので
私は「10分後に破水してもおかしくない状態なので
すぐに病院で診てもらってください。
逆子が直れば助産院でお産はできると思いますが
今の状態ではとても危険です」と
きっぱりと言い切りました。

その後は来られていないので
どうなったかはわかりません。

脚を突っ込んでない逆子のケースは
もっと多いのですが、
いつどうなるかわからないので
本当に怖いです。

最近は、名古屋サロンに来られる
妊娠中期の妊婦の1/3人くらいは
V字型に開いているように思います。

中には、前日の健診でもらったエコー写真で
頸管の棍棒状開大が見られた人もありました。

ところがその人を丁寧にエコーで診たら
何と、ダルマのような黒い画像が
映し出されたんです(@@)!

聞くと、前日の健診の後
体が辛くてお腹も張るので
しっかり骨盤高位にしてトコベルを着け
ずーっと寝ていたそうです。

それでか? 内子宮口だけ閉じて
頸管が緩んだままでダルマ形が
映し出されたのか?! 

その少し後
ベーシックセミナー受講者に尋ねたところ
「V字型が映る人は多い。
 骨盤ケアをしていない施設の医師は、
 気にもしていない人が多いのでは?」とのこと。

今から23年ほど前(?)、私が京大産科で働いていた頃
外子宮口閉鎖なのに
切迫で入院して来た妊婦がありました。
病棟医長は「外子宮口が開くより
 頸管が内子宮口からV字に開く方が
 危ないんや」と言い

我々は「へぇ~、そうなんか?」と思ったものです。
それから、時々そんな人が
入院して来るようになりました。
その頃から
このような診断技術が普及し始めたんですね。

ところが今でも
担当医にもらったエコー写真を見ながら
「V字型に開いているのは、心配ないんですか?」
と尋ねてもらっても
「よくあることだから心配ない」
と言われた人もあります。

それに、内子宮口が閉じていない
妊婦の多さに驚くばかりです。

数日前、助産学生時代からの親友で
産婦人科医と結婚した人と
久々に電話でおしゃべりをしました。

夫婦で産婦人科医院を経営しているのですが
最近は転院して来られた妊婦さんが
転院後すぐに早産してしまうケースが続き
「ほんまに、たまらんわ~」と話していました。

全国的に分娩を取り扱っている産婦人科医が激減し
過労死しそうな状態にある産婦人科医が
増えているのはよく理解できるのですが
やはり診察はきっちりとしてもらわないと
多くの人が大変な目に遭います。
ですから、妊婦さん本人にも
超音波写真の胎のう(GS)や
子宮の内腔の形や胎児の姿勢だけでなく
V字型がないかどうかも、
気にかけて見てもらうように
これからは伝えていかなければと
思うようになりました。

超波を使っての診察は法的に助産師でも
もちろんできることですので
解剖学的内子宮口の状態を
しっかり診られるようになることは、
母子の安全を守るために
とても大切だと痛感するばかりです。

骨盤ケアをしっかりすると
たいてい1~3週後に施術に来られた時には
V字型は消えています。
ところが私の小さいエコーでは
きれいな静止画は撮れないので、残念です。

ですから、皆さん、骨盤ケア前後の写真を撮って
学会などで発表してください。
これはぜひとも、発表していかないと
いけない課題だと思います。

それと、S助産師(大学院生)の研究によると
トコベル着用群と、非着用群との間で
産後1か月の時点で、解剖学的内子宮口の
閉じ方に有意差が出たそうです。
これは、9月末に京都で開かれる
日本母性衛生学会の、
(有)青葉のランチョンセミナーで
講演してもらうことに決まりました。

しっかり内子宮口が締まった状態で妊娠しないと
低位胎盤・前置胎盤や、切迫流早産が
増えるであろうことは、容易に想像できますので
注意を払いつつ毎日の仕事をしたいと思っています。

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S(齋藤祥乃)助産師の研究発表は
こちらからお読みいただけます。

皆さんも「こんなケースがあって驚いた」
と思われた時は
ぜひ、写真やデータを私に
SNS(メッセンジャー・LINE)などで
送ってくださいね!


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