maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

国についての妄言-2 外交て何やろ?(再録)

2021-06-10 09:26:21 | 支離滅裂-妄言虚説

今度は外交でっせ、
大看板二連発!と言うても看板通りの展開をすることは少ないんですなぁ。
ヒトゴトのように言うております、全く困ったもんやねぇ。
さて、対馬に話を戻して、

対馬についての韓国の主張を簡単に言えば「対馬が当時韓国に存在していた国の領土であることを示す文献や古い地図がある。」「李朝朝鮮時代、津島の領主(藩主=宋氏)は朝鮮の官位を受けて、定期的に朝貢をしていた。これは明らかに李朝朝鮮の臣下である事の証である。従ってその領地は李朝朝鮮のものである。」というのがその根拠の一部やそうです。

その伝で行けば韓国そのものも、元、清帝国に一部として記載されている文献や地図は山ほどあるし、それこそ高句麗から李朝朝鮮にいたるまで、その時々に中国で覇権を立てた国を宗主として冊封を受けて朝貢もしてたんとちゃうんかいな?
「記紀」特に日本書紀にはあたかも、三韓(馬韓・辰韓・弁韓)、高句麗、百済、新羅等々が日本に臣従しているかのような記述がいくらでもおまっせ。
それを楯に取れば、韓半島は丸ごと日本の領土とも主張できるがな。
勿論、日本書紀の記述は、我を飾っての記述でしかないやろうけど、それは何処の国の国史にも言えることやと思うねぇ。

あんまりしつこうに突っ突くと具合の悪いことも出て来て、我が身に火の粉が掛かりまっせ、等というのは嫌味やろか。
待てよ、その考え方で行けば沖縄は中国の昔の領土ということになるがな。
人に嫌味言うてる場合や無いねぇ。

韓国に竹島問題で居丈高に噛み付かれたら、逆に「任邦を日本に返せ!」とか「全羅両道、済州島は元々は倭人が居住していた土地である、返してくれ。」。
中共と尖閣列島で揉めたら、「扶余は我故地である、遼寧、吉林を我が領土と認めよ」という論議もカウンターパンチとして打てるんかいな?
過去の侵略を云々されたら、元寇(文永、弘安の役)の損害賠償を要求するか?
元(モンゴル)が企図したとはいえ、先兵となったのは今の中、韓、朝の兵隊やがな。

こう思うと、わが国の外交が今一弱気に過ぎるような気がするねぇ。
何も誰かさんみたいに、安物のチンピラ風に虚勢を張って、人の神経をわざわざ逆撫でして突っ張りまくるのがエエとは思わんけれど、もう一寸何とかならんのかいな?と思いまっせ。
遣らずボッタくりは関心せんが、出す物を出すからには見合うた成果を上げなアカンのちゃいますか。

援助は向こうさんの期待以上にしといて、ウジャラウジャラと口先で誤魔化されて、ただ取りされてたんではジョンイル君の思う壺やがな。
せめて五分、出来たら少~し有利な落とし所を用意しといて、そんなことはオクビにも出さんと、先ずは到底相手が呑めんような条件をぶっつけて、チャンチャンバラバラ、丁々発止、国益を背ったり負うての真剣勝負。
「皮を切らせて骨を断つ」てな事をするのが、外交の仕事でっせ。
さもしい根性で裏金作ったり、大盤振る舞いの手土産外交で、皮も骨も切りチャチャクリにされて、鴨にされてたらアカンがな。

「偉そうに言うてからに、ほんなら、お前やってみぃ!」言われてもようしまへんで。
そんなことが出来るぐらいやったら、船具屋やってまっかいな。

舐められてるというか、嵩をくくられてるのは対中国でもそうでっせ。
アジア杯での問題は中共国内ではほとんど報道されてないみたいですねぇ。
まぁ、報道のしようがないわねぇ。
情報操作、民意操縦の達人もアクセルを踏んでから、ブレーキの性能不足に気付いたんでしょうなぁ。
文革、天安門でブレーキの欠陥と性能不足に気づいてるかと思うたがなぁ・・・。
日本だけかと思えば、韓国もやられてたんですねぇ。

アジア杯に参加している韓国と日本代表が、中国の熱狂的なサッカーファンのために困惑している。
韓国は試合の度に中国サポーターの露骨な相手チームへの威圧とも争う二重苦を味わっている。
韓国選手を萎縮させるための彼らの戦略だ。
中国メディアもサポーターに同調するかのように韓国の戦力を叩くなどの報道を当たり前のようにしている。
こうした現象は“恐韓症”のためだ。
一度も韓国に勝ったことがないという事実が敵対感として現われるのだ。
日本は韓国以上に被害を受けており、中国サポーターの脅威を感じてAFC(アジアサッカー連盟)に日本代表に対する警備強化を要請したほどだ。
(中略)
もし8強戦や4強戦で韓日戦が行われた場合、果たして中国サポーターはどちらを応援するだろうか? (スポーツ朝鮮 04/07/26)

君が代の斉唱時、中国の観客はほとんど起立しなかった。 試合が始まると、北京人特有の悪口「京罵」でわき返った。 (韓国中央日報-サッカーでさらに悪化した中日感情 2004.08.08)

韓国が中東国家と試合をしたときも、韓国チームに中国人の揶揄が降り注いだ(韓国中央日報-中国フーリガン「日本と韓国は嫌い」 2004.08.03)

日本のサポーターは6万人の中国観衆の中でも全く気後れすることなく応援に熱を上げ、勝ち越し点に続きロスタイムでも追加点が入ると歓声を上げ熱狂に包まれた。
韓国サポーターたちは内心日本を応援している自身の姿を発見し驚いた。
「あれ?なんで日本を応援しているんだ?」と自分に問い直すと、すぐに答えが見付かった。
「あぁ、(中国の)高句麗史歪曲問題があったっけ」
(韓国朝鮮日報 2004/08/08)

引用だらけで、すんまへんなぁ。
けど、お隣ではこういう見方をしてるんですよ。
若干弱腰の自国政府へのあてつけもあるようですが、手強い交渉相手は尊敬され、ご機嫌取りの揉み手外交が軽蔑されるのは、世界的に共通してると思います。

今月7日、中国・北京で行われたサッカー・アジア杯決勝の中国-日本戦は、単なるスポーツを超えて両国政府のスポークスマンまで加勢した「外交戦争」だった。 
 
 中国のサッカーファンは1次リーグから「日本はアジアの人民に謝罪せよ」と書いたプラカードを掲げ、日本人サポーターにゴミを投げるなど、露骨な反日感情を露にした。 
 
 中国のネチズンは両国の決勝戦を「先烈(義のために戦って死んだ烈士)の闘争精神を受け継いだ第2の抗日戦争」と規定した。「第2の抗日戦争」で中国は日本に3-1で敗れたが、工人スタジアムを埋めた6万人余の中国人観衆は、大きな騒動なく解散した。試合前日まで天を突いていた戦意は影も形もなかった。 
 
彼らを抑えたのは、スタジアムの外で進められた「外交戦争」の影響が大きかった。日本は官房長官や外相、文部科学相ら閣僚たちが乗り出して猛攻を繰り広げた。 
 
 「スポーツで反日的な行動が出たのは遺憾だ」「中国のサッカーファンももう少し考えて行動することを望む」と中国側を攻撃した。自民党の一部議員は「このような国で五輪を開催できるのか疑問」とまで発言して中国のネチズンを激憤させた。 
 
中国側は孔泉外務省報道局長が「日本の一部メディアが事態を誇張し、政治問題に結び付けている」と切り返したが、守りの姿勢だった。試合前日には石原慎太郎東京都知事が「中国は民度が低いからしょうがない」と妄言を吐いたが、中国政府の統制のためか、中国メディアは一切報道しなかった。 
 
 日本の自民党の関係者は党内の会合で「中国には言うべきことを言ってこそ効果がある」と述べたという。この関係者の分析が当たっていたのか、中国の五輪開催資格問題まで挙げた日本の外交攻勢は、確実に効果があった。国益がぶつかり合う勝負で「行き過ぎた攻撃」はないということを日本は示した。
(韓国朝鮮日報 2004/08/08)

飽きずに繰り返される南京大虐殺、靖国参拝、領土問題でも、それを持ち出す前には必ず自国にとって不利な状況なり出来事があるんですねぇ。
言い負けると古いことを持ち出して相手を非難して、何とかバランスを取ろうとする。
子供の喧嘩で良くあるパターンですなぁ、大人でもするか・・・。
向こうさんは言われたら、論理的にどうであれ、兎に角言い返すのが常識。
反撃を予想して攻撃したのに、さしたる反撃がないとアチラさんは段取りが狂うやろね。
我が政府が「相手の段取りを狂わせて、その虚を突いて有利に交渉を進めよう」てな高等な戦術を考えてる風にも見えんがなぁ。
猛然と反撃されてこそ、侃侃諤諤の論議に引きずり込んで、その結果「手打ちの代償」に何かをもぎ取れるのに、さしたる反応が無いと拍子抜けするんでしょうねぇ。

珠海の集団売春事件などは、これこそ個人の道徳倫理観の問題で自己責任。
中国人の犯罪増加報道に対するカウンターパンチの意味合いが限りなく濃いと思いますねぇ。
呆れた事に、わが国のマスコミはその提灯を持って騒ぐんですなぁ。
なんで外交官が呼びつけられて叱責されなあかんねん?
逆の立場やったら、あちらさんは絶対に謝りまへんで「その前に過去の侵略に対する謝罪と補償をせぇ。」と逆ネジを喰らうのは間違い無いねぇ。
何処ぞの千里馬の国のマスコミのように、外国からの非難攻撃には事の如何を問わず、何をさて置いてもとにかく爆竹みたいに逆上。
子供だましの嘘、屁理屈を恥ずかし気も無く総動員して反論する、てぇのもどうかと思うけどね。

テーハンミングも反米、反中国で大いに盛り上がったものの、米軍の駐留戦力削減、強面の中国、核問題でのバッシング、その上節を曲げてまで緊張緩和を図ろうとしているのに、お相手ジョンイル君にエエように踊らされて、挙句ブッシュ君の言いそこ間違いか、演説の中で同盟国と言うて貰えず、等々が重なって、今になって「国際世界で孤立した責任はどうするねん!」と騒いでますがな。
そういう世論を盛り上げたんは誰やったかいな?

日本政府もマスコミも、勿論我々国民も「他山の石以(もっ)て玉を攻(おさ)むべし」(詩経-小雅)という言葉を良~く考えんとイカンのやなかろうか?

しかしながら、どうもナショナリズムというのは度が過ぎると危ないねぇ。
ちょっと油断すると度が過ぎやすいから、相当気を付けんとあきまへん。
残念ながら我国は、狂乱物価、バブルで証明されたように、付和雷同し易い実績があるしね。

もっと、家族や故郷を愛するように、肩に力を入れん素直な気持ちで国を愛し、自然に国旗と国歌に敬意と親しみを持つような政治や教育が出来んもんかいな?

それこそが政(マツリゴト)の根本と思うがなぁ。
どう思います、政治屋と教育屋のお先生方?

2004/09/17:初出(旧OCNホームページ)
2021/06/10:再録

国についての妄言-1 ⇔ 国についての妄言-3

 

 



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