maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

ご挨拶とご案内

Today's maido (日記)を主に、新しい記事と併せて、OCNの旧maidoの”やたけた” 内の関連のある日付のToday's maidoや記事も此方へ再掲載しております。


☆☆☆ お薦め与太話 ☆☆☆
支離滅裂-迷想迷夢-地震対策の妄言 目次 をアップしました。(2015-01-18 )、OCNのHPにアップしたのは 2005/02/19 でした。

虚々実々-喜愛香港 目次 をアップしました。(2016-11-12)
虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次 をアップしました。(2016-11-12)
支離滅裂-迷想迷夢-白姫伝説 目次 をアップしました。(2018-09-17)
支離滅裂-迷想迷夢-雨上がりの妄言2004-05-21 をアップしました。(2021-04-18)
虚々実々-U.S.A.-1964-目次 を更新しました。(2022-01-08) NEW

OCNのPage ONサービス終了(2015/2/28)に伴い、2015/1/1より当gooブログに本店を移転しました。

ピッケル (アイス アックス)ー再録

2022-04-03 15:43:36 | 支離滅裂-物曼荼羅

山屋の命?

最近はどうか知りませんが、登山道具といえばピッケルを思い浮かべる人が、昔は多かったんとちゃうでしょうか?
ところが夏山では、雪渓がある白馬岳や針ノ木岳にでも行かん限りピッケルを使う事は無いんです。
持ってても邪魔になるだけなんですが、結構持って歩いてる人がいてましたねぇ。

最初は、所謂山開きから閉山までの登山シーズンに登って充分満足してたんです。
山登りに熱が入ってきて好きな山ができると、身の程も知らず雪のある季節にも行きとうなるんですよ。
さてそうなれば要るのはアイゼンとピッケル。

ピッケルはステップ(足場)を切ったり、雪に打ち込んでザイルの支点につかいます。
それに、万一の滑落を止める唯一の道具。
こればっかりは代用品というわけにはいかんのですねぇ。

なけなしのアルバイト料を握って見て回ったけれど、良し悪しが判れへん。
選び方を教えて貰っても、人によっていう事が違うんやもんねぇ。
シモン(SIMOND)やシャルレ(CHARLET)などは薦められても余りにも高すぎて考慮の他。

国産でも山内てなものは、それこそ何ヶ月ものアルバイト料をつぎ込まんと到底手が届かん。
そんなもん買うたら汽車賃が無くなるどころではすまへん。
ピッケル買うたはエエけど山に行けん、ではまるでアホですやんか。

たかがツルハシの孫みたいなもんや、ヨーロッパアルプスやヒマラヤに登るでなし。
道具の良し悪しが影響するような、大層な山にはどっちみちよう登らんしなぁ・・・。
結局予算最優先で、エバニューの安物それもミズノのバーゲンで叩き売りのを買ったんです。

少し傷があったけど、使用に差し支えない程度やったし、何よりも格段に安かったんですわ。
ちょっとグリベル風の穴明きで、コケオドシの形をしてるのが今一やったけどね。
振り回したら意外に重いなぁ?とも思うたけどそんなこというておれん。

先ずは、練習を兼ねて春山から、雪に慣れるには立山あたりが良かろう。
それでものっけから北アルプスはあんまりやろ、と大峰山から弥山へ厳冬期に縦走してみましてん。
寒い事は寒かったけど、雪が少のうてピッケルは出番無し、何の役にも立たず。

次に御在所岳から竜王岳へ出掛けたら、今度は雪がありすぎ。
それもグズグズの雪でワカン(輪カンジキ)大活躍、折角買ったピッケルとアイゼンの出番は又もや全く無し。
意地になって、何にもしないでも自然に止まってくれるような斜面を見つけて、滑落停止の真似事をしてみたけど、う~ん・・・。
ピッケルだけ持って練習しても中々上手い事いかんのに、いざ実際に滑落したら止められる自信ないなぁ。
自分の持ってるピッケルで怪我する危険の方が多そうやねぇ。

いよいよ春の休みに立山へ行ったはエエけれど、ここもとんでもないところに行かん限り、ピッケルの出番はあんまり無いんです。
滑落停止の練習やら、行かんでもええ急斜面にわざわざ行ってステップ切りの真似事。
若さの特権「盲ヘビに怖じず」、ほら、安物でも充分やんか、と思うたんが大間違いでしたねぇ。

初めての三千米クラスの冬山は空木岳(2863.7m)と決めてたんですわ。
雪の無い空木岳へは中央西線の倉本から登ってたんです。
木曾殿越の手前2400mの等高線沿いに行って、稜線に上がる良さそうなルートがありましてね。

秋にじっくり眺めて、積雪期をイメージしたら、裾の藪は雪の下になるから取り付きが楽。
冬場の雪が締まっている時なら雪崩の心配は無さそう。
稜線の手前にはちょっとした岩場もあって、中々魅力的やったんです。
よし、冬山に登れるようになったら、ココを登ろうと勝手に決めましてん。

これが使い物にならんかったピッケル。(伊奈川避難小屋からの登り)
偵察をかねて春にちょっと小手試しに登ったんです。
ほぼイメージ通りで、無雪期とは全然違うスッキリした斜面になってました。
最後に稜線まで150mちょっとを直登するところまで、右谷の斜面をトラバースするんです。

ところが、ザラメが軽く凍ったような雪にステップが一振りで切れんのですよ。
一つのステップに何回もピッケル振ってると、右腕がパンパンになってね。
余計に狙いが狂ってロクなステップが切れん。
ま、自分の腕も悪いんやけどね。

単独行やから交代がいて無い、いくら腕がダルかろうが1人でもがかんといかんのですわ。
とにかく雪がしまってる朝の間に稜線まで出んことには、午後になって温度が上がったら、雪が緩んできて怖いしねぇ。
底雪崩には時期が早いけど、新雪でも降ってシャワシャワ・・・とアワ(表層雪崩)でも出たら逃げ場が無い。

万一下の奥二又沢に流されでもしたら先ず助からへん、そんなんかないませんやんか。
仮に先の岩場まで何とか行っても、腕の疲労の程度によっては身動きが取れんようになる。
う~、どないしょう?根性無しやから、尻尾巻いて下りて来ました。

安物買いの銭失いどころか、ヘタをしたら命に関わるのを思い知らされましたねぇ。
アクセサリーみたいにただ持ってたり、練習で使こてる分にはいいんです。
実際に長時間使うと、バランスが悪いのかどうにも使いにくい。

ほんで、必死でアルバイトして、お金を貯めて買うたのがこれですわ。
贅沢かなぁ?とは思うたんですが、身体に合わせて作って貰ろたんです。
登山用具屋さんに知り合いが勤めてたんで、思いっきりサービスして貰っても、確か1万円近くしたと思います。
それまで使ってたのを下取りしてくれと頼んだら「表のゴミ箱に捨てといで」といわれた・・・。
当時高卒の初任給が18,000円(カミさんの場合)くらいでしたから、学生の分際では身に過ぎた買い物ですわねぇ。


「出来たよ」と待ちに待った葉書が来た時は嬉しかったねぇ。
(実はその古い葉書がひょんな事から見つかったんで、この記事を書く気になったんです。)
暇さえあれば、亜麻仁油を買えんので、古いてんぷら油を手の平でシャフトに擦り込んではニタニタ眺めておりました。
他人が見たら、これはかなり気持の悪い光景でっせ。

翌年の春に先ずは使い慣れんとイカンと立山から剣に登ったんです。
軽く一撃でステップが切れる使いやすさに感激しました。
1ヶ月後の連休に空木岳へ前回と同じルートで登ったんです。
振り子みたいにリズムに乗って切れるから、ステップを切り続けても腕は何とも無かったですねぇ。
単純な道具ほど、つくり手の技術というか、良心がモロに出るんですなぁ。

蛇足ながら、その又翌年、空木岳頂上近くの避難小屋で偶然一緒だったのが U.S.A.1964-No.65 に登場した「K君」です。(2022/04/04に U.S.A.1964-No.65 を再録しリンク切れ解消しました。)

以来、ズ~ッとよう働いてくれました。
しかし、雪のある山に登らんようになってかれこれ三十年。
「門田」も二十年ほど前に廃業してしまったそうです。
もう使うことも無いやろうけど、捨てられへん。


2005/07/15:初出
2022/04/03:再録

<align="right">物曼陀羅 目次</align="right">


指輪?

2022-03-27 08:33:47 | 支離滅裂-物曼荼羅

鉄の渋い色には魅かれますが、ガラの悪い姿形(ナリ)で、人前で指に差すのは少々憚られますね。
装身具というよりは武器ですなぁ。



取説が残って無いので、どういう風に使うのが正解なのかは判らんのです。
ギザギザの方を手の平側にして、相手の手首などを握って動きを封じたんかな、と思うのですがね。
手首を抑えられても、もう一本の手と両脚は使えるから、関節技なりで、身動きできんようにする腕を持ってないと、アカンんやろね。



ギザギザを外側にしてミニ・メリケンサック風に使うのも考えられますが、こんなものを指に嵌めた手で、ひっぱたかれたらエライ事です。
大体、素人同士の喧嘩では、見苦しい掴み合いになりがちで、有効打を喰らわすのは意外に難しい。
喧嘩慣れしてる相手には、一撃離脱以外無い、ところが、機敏さと逃げ足の速さを兼ね備えて無いと、それがそう簡単にはイカンのでっせ。



祖母のタンスから出て来た時は、ひょっとして、馬賊になり損ねた大叔父、竹内武次郎のものか?と思ったんです。
包んであったぼろぼろの紙に、見方によっては辛うじて高祖父の名前とも見える文字が残ってたんで、彼のものであった可能性が高いですね。

2代前(祖父)が小倉で破産、昔の小倉長浜は情が厚うて、冠婚葬祭に必要な道具、衣類、葬儀の際、遺骸へ添える破魔の短刀も残ってます。
文政五年(1822年)に生まれた高祖父は船乗りで知久(事務長格)をしていたらしい。
知久の象徴とされた銅(アカ)の矢立(筆記用具)も我が家に残ってます。
その他の金目のものは全部債権者に渡した、というてたけど、こんな物は金にならんので残ってたんやろね。

初出:2002/03/20 旧HP
再録:2022/03/25 追記、一部手直し、画像差し替え

大叔父竹内武次郎の話は、何れ書きたいと思っております。

物曼陀羅


ロープゲージ(Rope Gauge)と折尺

2022-03-18 07:34:48 | 支離滅裂-物曼荼羅



ロープゲージ(Rope Gauge)です、現役の頃は常にポケットに入ってました。一番上に寸、次にインチ、その下はミリの目盛りが刻まれてます。
これと1円硬貨(厚さ2mm、直径20mm)が数枚あれば大抵の物の計測が出来ました。
家業の船具屋では、メートル法が実施されてからも尺貫法、ヤードポンド法も日常的に使ってましてね。
法がどうであれ、日本の船だけを相手にしてるワケや無いので、お客さんの判り易い単位で話をせん、と間違い、揉め事の元ですやんか。

ヤードポンド法の長さでは、一般的なインチ、フィート、ヤードに加え、海の場合はファザマ(fathom=6feet)、ケーブル(100fathom)、マイル(海里、nautical mile)等があります。国によっての違いも有り、重さのストーン(14lb)は英国しか使わず、トンは米国1t=2000lb、英国1t=2240lb、とわずかに違う。液量にいたっては米ガロンと英ガロンでは2割近い差が有るから難儀やったね。


もう一つ常に持ってたのが折尺、寸とmmの目盛の裏にはインチ目盛りが刻んであって、たちどころに寸⇔mm⇔インチの対照が出来て便利やったね。
メートル法施行で製造も販売も禁止、海外へ行ったらインチ目の入ったコンベックスルール(巻き尺)を何個も買って帰ってましたわ。
エライ事になったと思てたら、いつの間にやら規制がユルユルになり、販売もされるようになりましたね


Kun Bin maidoの秘密兵器(再録)

2022-03-10 11:29:38 | 支離滅裂-物曼荼羅

ストレス解消にはこれ1本!
十数年前に民族学博物館のミュージアム・ショップで手に入れて以来愛用して居ります。
確か200円のが、会員割引で160円やったと思います。
フィリピン、ミンダナオ島に住んでいるタガビリ族(Tagabili、T'Boliともいうらしい)の竹口琴なんです。
何に使うかと言いますと、イライラ、ザラザラした気分を切替えるのにもってこいなんですねぇ。
構造は簡単そのもの、竹のへらの半分ぐらいに、舌状に切り込みを入れただけなんです。

お見苦しい下半面(ツラ)をお見せしてすんまへん。
演奏(?)方法は唇に咥えて、端っこを指で弾くという、これ又簡単至極、誰でも出来る。
適当に口の中の容積を変えると微妙に音程が変わります。
音程が変わると言ってもたかが知れていますので、音符などの難しい知識は不要。
提琴のように「下手が弾くと凶暴な不快騒音を発し、妙なる音色を出せるまでには修練を要する」てな難しい事は一切なし。
音色はのどかで、マンガティックなビィヨォ~ン、ボョオ~~ン、ポョヨォ~ン
しばらくこの間抜けな音を聞いていると、頭蓋骨に音が反響して、脳味噌がポョヨォ~ンとなってまいります。
大層に言えば忘我の境地。
そうなりますてぇと、イラッ!ポョヨォ~ン♪、カチン!ビィヨォ~ン♪、プチッ!ポョヨォ~ン♪、脳味噌が懸命にテンションを高めようと頑張っても、悉くはぐらかされ、イナされ、細かい事が考えられんようになります。
その内に、カリカリしてもエエ知恵は湧かん(して無うても湧かん事には変わりは無いねんけどね)、此処は一先ず置いといて、という気分になるんですなぁ。

美味いモンは宵に食え、言いたい事は明日言え。
ちょっと時間を置いたら、大抵の事は「そないカンカンになる事も無いか、なんで又私しゃそないに気が立ってたんやろ?」と思えてくるんですよ。
濫用すると副作用で、頭の回転が落ちぱなしになるかも知れまへん。
一時(イットキ)でもストレス解消、脳味噌が休まる事は請け合いです。

ただ、イライラの原因の相手を前にしてはちょとやり難いから、頓服の役には立ちません。
キャンキャン言うてる面前で、やおらを咥えて「ちょっと待って、気持を落着けるよって」ポョヨォ~ン等とやると、十中八九、「おちょくってるのんか!」と張り倒されるでしょうなぁ。
おちょくってるんやから、正解とはいえ張り倒されるのはかないまへんで。

一時、金融機関が無理難題をいうて来た頃は、反撃するにも、相手は強い賢い、こちらは弱い頭脳今一。
格段に力が違う相手に力ずくでキュウキュウ言わされるのは、非常にオモロ無い。
つい、一寸の虫にも五分の魂、窮鼠かえって猫を食む、オノレ吉良上野、となりそうに何回なったか・・・。
そうかいうて、正面衝突して「ホナご縁がなかったと・・・」と言われたら、自己資本が貧弱故に会社が頓死してしまう。
金が有ったらなぁ、有ったら最初から金融機関の世話になってませんが、無いもんは無い。
真にもって金が仇の世の中。
ストレス溜まり放題、解消法無し。

止む無く、しょっちゅうポヨン、ポョ~ンとやってました。
チャンチャンバラバラが済んで、ビィヨォ~ン、ポョ~ンとやってると、言い残した事が、と支店長が逆戻りして来て、秘密兵器を見られてしもた。
「何です?それ・・・」と呆れてましたなぁ。
かというてその後、別に取引条件が悪くもならんかったねぇ。
ひょっとして、彼も家で密かに鳴らしてたんかも知れませんで。

タガビリ族というのはMindanao(ミンダナオ)島のDavao(ダバオ)の南西一帯に住んでいる、5万人程度の先住民やそうです。
(Mindanaoといえば、アジアの吟遊詩人、あのFreddie Aguilar(フレディ・アギラ)が「Mindanao」という名曲を歌ってましたねぇ。)
もとはもっとエエ場所に住んでたんやけれど、マギンダナオ族(Magindanao、イスラム教徒)等に追い立てられてしもたんですて。
タガビリ族の中には、山岳地帯に移住したシブ族と、山岳地帯にある湖周辺に住むウブ族、海岸部に住むモヒン族があって、どうやらこれはシブ族の物らしい。
そうなると、間抜けな音に何かしら哀愁を感じるのは考え過ぎかいな?

この種族は紀元前1万年~8千年(一説では紀元前5千年~紀元前500年)に多分中国南西部から渡って来た、原始マレー族(Proto-Malay)とされてるんですね。
そうするとタガビリ語は知らんけれども、マレー語がベースかな?
「Kun Bin」てどういう意味かいな?とマレー語辞典で調べたら、「小さな虫」「小さな鳥」。
なるほど、羽音か!

ヒレの長いマンボウかいな?と思ってた模様はどうやら鳥らしい。
そうや無いかなぁ、と勝手に思うてるだけでっせ。
タガビリ語と現代マレー語との近縁関係がどの程度の物か私は知らんのです。
偶然それらしい意味に行き当たっただけかも知れません。
原始マレー族の末裔とされる台湾原住民、ボルネオのダヤック、イバン族などの中に、近所のオッチャン、兄ちゃんと似た顔を良く見掛けますねぇ。
原始マレー族は「原日本人(?)の主要な要素であった可能性が大」やと、私勝手に思うてますねん。
これに少々関連したお話を、何時かは物にしてアップしたいともがいているんですが、余りにも相手がでか過ぎて、何時の事やら・・・。

舌の部分の拡大です。


「エエなぁ、欲しいなぁ」と言う物好きな人が結構ありまして、民族学博物館にいったときにお土産にと思って探したら、もう売ってなかった・・・。
例によって、これくらい自分で作れんか?とやっては見たんですわ。
簡単単純な構造やんか、と舐めてかかったら、実は工作がはなはだ難しかった。
竹の繊維に直角に細い切り込みを入れるのが、思った以上に難かしい。
おまけに繊維に平行に切り込みを入れようとすると、ピッと要らん所までヒビが走ってしまうんです。
見本を見ると、上手い事、節(フシ)を利用してますなぁ!
細工のし易さは竹の種類にもよるんでしょうかねぇ?

やっと舌の輪郭が切れたと思ったら、厚さの調整がコレ又微妙。
厚過ぎても、薄すぎても鳴らんのです。
どうやら、舌の部分の厚みと、竹そのものの弾力を上手いこと調和させるのがミソですなぁ。
ミソは判ったんやが、ビンビンいうばっかりで、ポョヨォ~ンというあのまろやかな音が出んのです。
こんな音では余計に神経がササクレ立ちまんがな。
山程の竹の削りカスを作って、イラチのオッサンは結局諦めてしもた。
200円そこそこで日本で売ってた、という事は原価は何ぼやねん?
タガビリ族は、これを1本作ったら果たして幾ら貰えてたんやろか?

ところが今回アップするにあたって、駄目元で検索してみたら、何と結構アッチコッチで売ってますねぇ!
それも250円から500円くらいまで値の幅は有るけれど同じ物みたい。

Webて凄いですなぁ、日本て凄い国ですなぁ・・・。

初出:2004/06/10
再録:2022/03/10
物曼陀羅


Sailors Knife(Jack Knife)  

2021-05-25 19:25:25 | 支離滅裂-物曼荼羅

Royal Navy、英国海軍官給品。
水兵さんが常時持ち歩いている道具です。
商売柄手に入れたかった物の1つなんですが、中々巡り合えなかったんです。
香港の文武廟(香港上環荷李活道)近くの道端の屋台で見付けました。

錆と油でコテコテ、カシメは緩んで、スプリングも効かずガタガタ、無残な姿でしたが、”SHEFFIELD”らしい刻印が在りましてね。
店番のオッチャンは他の小奇麗なナイフをしきりに勧めますが、そいつは真っ赤かなイミテーション、ただでくれるというても要らん。
あまり汚い方に執着しているのを見せると疑いを招くので、ひそかにポケットの中で硬貨を選り分けて、「これだけしかない。」と見せて、何とか仕留めました。

新品は市販していないし、程度の良い放出品は滅多に無く、稀にあっても数千円もします。
2~3百円で手に入れてウッヒッヒとお手入れ。
私は鉄が好きで、それも仕事に使う実用品の刃物が好き。
ほら、生き返ったでしょ!


さすがに、刃とロープ加工に使うスパイクは確りしてます。上の画像でナイフの右端に写ってる台形の部分はドライバーやスクレッパーに使えます。
問題は缶切りらしき部分、根元の栓抜きはごく一般的な形で、先端部は缶切りでは無かろうかと思い、色々試したものの、使用方法が今一判りません。
まあ何時か判かるやろう・・・。

初出ではそう書いてましたが、その後Webで調べたらやっぱり缶切り、使い方も動画で出てたんですが、使い勝手が悪そうで、缶の切り口はガタガタでした。


英国官給品を示す Broad Arrow と、刃物で有名な SHEFFIELD の刻印があります。
メーカーは Lockwood Brothers。
検索を掛けると、Joseph Rodgers というメーカー刻印がある瓜二つのもありました、同じ仕様の物を何社かで作って納めていたのかもしれませんね。
2002/03/24 初出
2005/08/25 画像差し替え、追加、補足
2021/05/25 再録