良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

携帯電話が壊れたー!

2007-07-17 22:10:25 | つぶやき
 昨日、教室で話していると、急に私のバッグの中から「ピーッ、ピーッ、ピーッ」という音が聞こえてきました 明らかに、携帯電話のバッテリーが切れますよ、という警告音でした
 あれ?さっき携帯電話をチェックした時には、バッテリーの残量は十分だったはず 何となく腑に落ちない思いを持ちながらも、教室での時間を過ごし、帰宅しました

 夕食のしたくをして、家族と食卓へ はしかのために1週間休校になった大学では、遅れた講義を取り戻すべく、祝日も授業があった息子は、少し遅れて帰宅。久しぶりに家族全員で食卓を囲みました
 キッチンの後かたづけをして・・・そうそう、携帯電話を充電しないと 電源は、すでに落ちていて、画面は真っ暗。ところが、充電コードに接続させても、なぜか充電が始まったサインである赤いランプが点灯しません

 げげげっ 大変だあ 今や私の携帯電話は「電話帳」であり「住所録」であり、「メモ帳」であり・・・ときには「スケジュール帳」の時もあります。そうそう、「目覚まし時計」でもありました
 確か、電話帳には、300件近いデータが入っていたはず。もちろん、300件の中には、もう2度と行くこともないであろうレストランの電話番号や、控えておけば便利、と思って何となく登録した電話番号もあります。
 しかし・・・いざ、無くなってしまうかもと思ったとたん、それらのすべては貴重に思えました。
 当然、本当にとても貴重なデータもわんさか入ってはいたわけですし・・・

 本来ならば、そんなに大切なデータの宝庫なら、完全なかたちでバックアップをとっておくべきことは当然
 にも関わらず・・・私はそんな当たり前のこともせず、とにかく使いこなすことばかりに集中し、時間ができたときにバックアップすれば良いのだから・・・と、先送りにしていたのでした。

 さすがに・・・昨夜は遅くまで、「どうすれば失ってしまったデータを一日も早くに復活させられるか?」ばかりを考え、なかなか寝付けませんでした
バカですねえ・・・本当に。

 けれど、今日、子ども達を送り出し、いつものようにベランダから見送りながら思いました 
 「つい15年ほど前までは、一度子どもを送り出すと、帰ってくるまでは連絡などとれなかった・・・
 そうですよね・・・

 「今夜は晩ご飯はいらないよ、友達と食べて帰るからね
 「言い忘れてた 今日は授業の後はバイトです
 「ママとの待ち合わせの時間に変更なし。でも、遅れそうだったら、携帯にメールを入れるね」 etc.etc.

 すべて、私が大学生の頃は、できなかったことです
家に電話をする時には、10円玉を握りしめて公衆電話を探し、留守番電話もなかった当時、母が外出中であれば、自宅に電話をしても、用件を伝えることもできず・・・たとえルーズさが原因ではなくても、約束の時間に遅れてしまうと、待ち合わせをした人を延々と待たせてしまう・・・

 そう言えば、母は頻繁に住所録や電話帳を書き直し、いつでも父から尋ねられたら、さっと知人の連絡先を伝えられるようにしていましたっけ・・・

 文明の利器の便利さは、私達の生活を、飛躍的に「未来的」に変えていきました 昭和30年代に「鉄腕アトム」に描かれた世界は、ほぼ今の生活と言っても過言ではありません
 けれど、便利さに振り回され、あんな小さな電話ひとつ故障しただけで、私はすっかりうなだれてしまっていたのです

 日頃は、潤いのある生活、豊かな生活、こだわりのある生活・・・と提唱している私ですが、ことITに関しては、誰よりも一番、機械を最大限に使い、潤いのない生活をしているとも言えますね
 このことを期に、「気持ち」だけでも、文明の利器に振り回されない、古き良き時代を継承していかなくちゃ あらためて、そう実感した私でした