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マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

染井吉野とウィスキー

2012-04-02 12:33:52 | グルメ

年度末のタフな一週間を終え、北海道は積丹半島の付け根にある
余市町の辛いウィスキーを飲みたいと、青山にあるニッカ・ブレ
ンダーズバーへ。

いつもより遅い時間になってしまったので、2~3杯で引き上げ
ようと「とりあえずの一杯」をパスしようと思っていたのだが、
店に入るとカスクのリストがニートでぐいぐいやっている隣の女
性3人組のところにあったので、お邪魔をしてはと作戦変更。

いつもなら決して頼まないブレンダーズ・ウィスキーを試してみ
ようと、No.4を頼んでみたらこれが想像を上回る内容でびっ
くり。さすがプロのブレンダーは違うなあ(当たり前)と感動しま
した。

たまたま隣になった御仁やバーテンダーさんとおしゃべりしなが
ら次は何にしようか思いあぐねていると、最近出たんですよと
珍しいボトルを持ってきてくれました。

nikka-coffey.jpg

コフィー式(ニッカの表記ではカフェ式)連続蒸溜器で作られた
宮城峡シングルカスク。樽はホッグズヘッドだそうです。

ニッカ社の宮城峡蒸溜所モルトというのは、サントリー社におけ
る白州蒸溜所のようなポジションで、強烈な個性を売りにすると
いうよりは、マイルドで飲みやすいものが多いのですが、これは
蒸溜方法が違って個性豊かというので頼んでみました。

すると、ホッグズヘッドのバーボン香をモルトの麦風味が包んで
なめらかに流れるのですが、一瞬シェリー仕込みかと思うような
香り豊かな甘みがよぎります。

あれ?と思って二口、三口と進めると、シェリーではなく麦の甘
みと香ばしさなのだと分かって、麦芽のもつ芯の強さとでも言う
のでしょうか、ウィスキーはやはり麦だと言わんばかりのしっか
りした味に魅了されました。

テイストは、香ばしさから麦の味、バーボン香、バニラ香と続き
アルコール辛い(だって62度!)長いサスティーンが軽やかに続
く、いわゆる「シングルモルト」や「ブレンデッド」の印象を裏
切る「カスクの味」。

カラフルで鮮烈な印象を残す一杯は、一足早く夜桜見物をしたよ
うな楽しい気分になりました。

ところで、辛い余市モルトは?
すっかり忘れておりました(笑)

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