マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

バラの香り

2015-12-10 14:51:05 | グルメ
あまり知られていないことですが、ウィスキーのブレンドとは
味覚で行われるのではなく嗅覚で行われるものです。

えっ?ウィスキーって飲み物でしょう?飲み物を作るのに
舌は使わないんですか?

という質問は、以前に私がプロのブレンダーに対してぶつけた
質問そのものです。

その答えは、最初に書いたとおりでした。ただし、最終的な
ブレンドチェックの工程で味覚の官能テストは行われており、
最終的には味の調整が行われます。

だとするならば、嗅覚が9割以上で味覚は1割未満ということ
になりますから、鍛えるべきは鼻ということになります。

そこで、良い機会とばかりに、ばら苑の開園の時期に、片っ
端からバラの匂いを嗅いで周るようになりました。そうしまし
たら、色に合わせた大まかな匂いの種類といいますか、分類
のようなものはあるものの、バラの品種によって匂いはまったく
異なり、なかには即倒してしまうほど素晴らしくかぐやしい
香りのするバラがあることに気づきました。

もうこうなったら、バラの名前に合わせてイメージしたウィ
スキーを作ってやろうかと思うくらいになりまして、実際
ある程度のレシピは頭の中でできました。

こういうのもウィスキー趣味の一端だと思うのですが、
いかがでしょうか?

rose_garden2015autumn.jpg

感謝!

 


正しいビールの注ぎ方

2015-12-03 12:35:42 | グルメ

僕などは室温の瓶ビールを陶器に注いで飲むのが一番美味い
などと思っているクチですが、それでも注ぎ方によって美味
しさが大きく左右されるのは多くの方が賛成してくれるのでは
ないでしょうか。

オリオンビールの工場見学で、ツアーをガイドしてくださった
ガイド嬢が、ツアーの最後にお約束のといいますかお楽しみさま
といいますか、試飲会場で披露してくれたのが、ビールの正しい
注ぎ方でしたが、これがなんと素晴らしい職人芸だったので、
ちょっと備忘録として書いておきたいと思いました。

orion-beer03.jpg

まず、グラスの半分くらいまでは真上から勢いよく注ぐのだそう
です。もちろんこの場合には大きな泡ができますので、その場で
少し時間を置いて泡を落ち着かせます。1分ほど置いて泡が
落ち着いてきたら、今度はグラスを斜めに傾けて、グラスの縁
から少しずつビールを注いでいき、グラスいっぱいになるのに
合わせてグラス中央に糸のように細く注ぎ、泡がグラス上辺を
越えて盛り上がるところまで注ぐのが正しいのだそうです。

ガイド嬢は、「え?まだ注ぐの?」というくらい、泡がグラス
上辺を越えて台形に盛り上がるように注いで、周囲で見ている
私たちを驚かせてくれましたが、確かに美味しさが全然違います!

orion-beer08.jpg

それなら、こんど陶器で飲むときにもやってみようか?と思い
ましたが、やっぱりまだやっていないのは、まだ内緒にして
おきましょう。次回のお楽しみということにして。

感謝!

 


オリオンハッピーパーク

2015-12-02 11:16:48 | グルメ
沖縄に出掛けた際に、オリオンビールの工場見学をする
ことができました。オリオンビールっていう沖縄だけのビール
があるんだということは、小学生の頃にオリオン・ファンだっ
た先生に聞いたような記憶がありますが、昨今は東京でも
手に入るようになって飲む機会もありましたから、その頃から
なんとなく気になっていました。

そこへ、ちょうど工場がある名護市の近くに泊まることが
決まったので、時間の都合がつけばぜひと思っていたもの
です。

orion-beer01.jpg

沖縄は基本的に鉄道がありませんので、アルコール飲料の
工場見学といえどもクルマで訪れるしかないのですが、
尋ねていったところ予約でいっぱいで、台湾や韓国はもち
ろん、最近は世界中からの観光客が訪れる観光スポットに
なっていたのでした。我ながら、想像が足りませんでした(笑)

定時になって、見学ツアーがスタートすると、ウィスキー工場と
同じように、製造工程に沿って解説が続きます。ウィスキー
工場と違うのは、蒸留の有る無しと、工程の最後が樽詰めか
瓶詰めかということくらいでしょうか。東京近郊の大手工場
と違うのは、やはり規模が小さいということくらいでしょうか。
関東のメジャーメーカのビール工場にくらべると3分の1~
4分の1くらいかなと思いました。

orion-beer07.jpg

しかしながら、あちこち眺めてタンクの容量などを聞くと、
やはり立派な工場で、オリオンビールが確かにここで作ら
れて、ここから沖縄だけでなく、日本全国や世界中に出荷
されているのだなと実感することができました。

アサヒビール傘下になってから、比較的お馴染みの存在に
近づいてきましたし、世界中で飲まれるなど素晴らしいですが、
沖縄のビールらしい個性こそが宝物ですので、これからも
大事にしていってもらいたいと思わずにはいられませんでした。

感謝!