マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

Ichiro's Malt MWR

2011-04-15 10:22:37 | グルメ

ローズバンクの美女とはまた別の美女に誘われて飲んだのが、拙
ブログ2度目の登場となるイチローズ・モルトMWR。

MWRは「ミズナラ・ウッド・リザーブ」の略ですね。


Ichiro's Malt MWR

イチロー氏のヴェンチャー・ウィスキーについては、WEBが
ありますのでそちらをご参照いただくとして、私が興味をもっ
て取り上げるのは、昨日の記事の通り私自身がローズバンクに
関心を持っており、片や世界にはブルックラディのジム・マッ
キューワンや台湾のカヴァランのような例があるからで、我ら
が秩父の肥土伊知郎氏だって立派にその仲間だからです。

さて肝心のMWRのテイストの方ですが、シェリー+オーク新
樽+バーボン樽(?)の順番にやってくるサンドイッチになった
ハーモニーを、ミズナラの甘みがコーティングしたような味で、
これは原酒をバッティングした後で、ミズナラ樽でマリッジさ
せたのでしょう、カラフルで様々な味が楽しめる楽しいウィス
キーです。

私などはもっぱらブレンドに関心を持っていますので、ウィス
キーを勉強したいとお考えの皆さまには、モルトウィスキーの
ブレンド構造を手っ取り早く理解するのに最適ではないかと思
います。

このウィスキーは原酒を外部調達しているようですので、おの
ずと本数限定となっていて、贈答品向けマーケティングにより
少しよい値段が付いていますけれども、もらった方は嬉しくて
踊りたくなるような美味しいウィスキーですから、私はどなた
から頂戴できるのを首を長くしてお待ち申し上げております(笑)。

ヴェンチャー・ウィスキーさんは、秩父に蒸溜所を建設されて
原酒製造を始めている(私はまだ行ったことがない)そうですが、
天下一品の原酒選定とブレンドの技術を自社製造の原酒に使っ
てリリースされる未来の新商品に大いに期待しています。

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Acorn's Rosebank 19yo

2011-04-14 12:02:36 | グルメ

昨日に引き続いて、こちらは3杯目に頼んだもの。

rosebank19yo.jpg

テーブル席でオレンジピールのチョコレートを片手にグレンゴイン
などをやっていたので、もうすっかりいい調子になった後にカウン
ターに並ぶボトルの中から見つけた、超スーパーウルトラオーバー
エベレスト級でひっくり返りました。

どのくらい素晴らしいかというと、ロゼのドン・ペリニョンを超え
ると言えば、おおよそ想像していただけるのではないかと思います。

フルにシェリーの風味が全体と調和しているのですが、それよりも
何よりも3回蒸溜のウィスキーを19年寝かせた物だけが出せると
言ってもいいであろう、どこか独特の爽やかな軽さを伴ったフルボ
ディの芳醇さは、他に替えられないこの星で生み出された極上の宝
石です。

多くの皆さまは、シングルモルトをお飲みになってウィスキーの印
象が変わったと仰ることが多いのですが、このウィスキーに限って
はシングルモルトの世界に両足を踏み入れている方々の常識を覆す
だけの孤高の存在感に満ち輝いています。

シェリーバット熟成とはいえ、19年もの長期間にわたって樽熟成
していると、原酒のボリュームは6~7割くらいまで減っていたの
ではないでしょうか。すると、ボトリングできた本数は380本前
後がいいところです。

モルト界の宝石が世界で300本程度しか出回らないならば、もは
や金やプラチナと較べるようなことすら出来ず、我々が生きている
間に与えられた自然の恵みを頂くことができる特権と捉えるべきだ
と思うにいたりました。

多くの方が触れられているように、ローズバンク蒸溜所は既に閉鎖
され稼動せず、長年再開の署名活動すら行われているようですけれ
ども、オーナーのディアジオ社は動きません。

こうなったら、いっそ蒸溜所を買収してしまって、自分たちのため
のウィスキーを作ってやろうかと思うのですが、モルトファンの皆
さま一緒にやりませんか?

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Bruichladdich Classic

2011-04-13 11:08:16 | グルメ

今年の春はスギ花粉の飛散量が多く、また先月の寒さも影響してか
飛散期間も長く、長引く地震も相俟って、ブルーな気分が続いてい
ます。

私はコーヒーキチに加えてウィスキーキチという、花粉症持ちにとっ
て2大大敵をもっているものですから、例年もアルコール断ちをす
るのですけれども、今年は徹底的に断酒をしておりました。

そんな事情で昨今素敵なバーにお誘いいただいても、すべて丁重に
お断りしていたのですが、なんとなしに食事をした美女から誘われ
てしまったら、まあなんて簡単に意思が変わるのかと自分でも呆れ
るくらいにポリシーを変更してしまいまして、一本裏路地にある素
敵なモルトバーに出掛けました。

そこで4杯目くらいに頼んだのが、ブルックラディ・クラシックな
る今回のモルトです。


Bruichladdich Classic

こちらも4杯目でよい感じになってきておりましたので、どうにも
舌も記憶もきわめて曖昧なのですが、バーテンダーのお兄さんのお
話では、飲みやすさを出すのに色々な原酒を使った新しい商品とか
なんとか。

ブルックラディのオフィシャルは、大雑把に言えばシェリー4にオー
クの新樽4、その他2くらいのバランスだと思うのですが、このクラ
シックはシェリーが少なめの代わりに、様々な原酒を使い色々な味が
顔を出す繊細なモルトのようです。

しかし、こちらはその前に色々飲んでしまって、残念ながらその繊細
さを掴める舌をとっくに失っており、後から追いかけてくる強烈な
アルコール辛さだけが分かるというお粗末さでした(笑)。

しかし、このアルコール辛さだけとっても、今や伝説の花と動物シリー
ズ・カリラ15年に比類する上質さを備えており、今や世界中どこに
行っても見られなくなってしまったカリラの幻影を追い求めているカ
リラ・マニア御用達の一本に違いありません。

ブルックラディは、アイラとモルトの伝統に誇りを持つ3人の男が作
るウィスキー。

誰も語らないか誰かが語るか分かりませんが、もし伝説の伝統を復活
させようとした仕事の結果ならば、適切に評価なされることを希望し
ます。

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