1983年に閉鎖されてしまったグレン・モールのカスクボトルを
とあるバーで見付けました。
これまた幸か不幸か、ここのバーはバーボンが専門とのことで、数
少ないモルトウィスキーのボトルの陰に忘れられたかのように残っ
て(そう、残って)いたものです。そういうお店だからかマスターも
特別なご関心はお持ちでないご様子でした。
このボトルは瓶詰め年の記載がなかったので、熟成年数は不明です。
しかし蒸溜年のプリントがあるヴィンテージボトルという性格を考
えると少なくとも20年前後でしょう。私個人的には若さと熟成の
バランスが最高だと考える最適年数ですので、迷うことなくお願い
しました。
テイストは典型的なグレン・モールです。程よくナッティーでフルー
ティ。アーモンドのスライスを載せたフルーツ・タルトのよう、と
いうと上手く表現できるような気持ちにもなりますが、一方でアル
コール度数が63.2度もあるのでアルコール辛く、マイルドな甘
さの後で稲妻が走る好みのタイプでした♪
そういえば、グレン・モール蒸溜所はインヴァネスにあったそうで、
以前訪れたことのある知っている町にあったという親近感もプラス
の評価を加点したいくらいです。
そういうことで大変申し訳ないですが、前回までご紹介したものは
ぜひ何方でもご一緒させていただきたいウィスキー。今回のグレン・
モールは私一人の秘密にさせてください(笑)。
感謝!