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マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

スーパーニッカ原酒 私的復刻プロジェクト

2011-11-02 12:28:40 | グルメ

私のかつてのナイトキャップだったスーパーニッカ原酒を、オリ
ジナルブレンドで再現しようという試み。

スーパーニッカ原酒

商品はなくなってしまいましたが、幸いにしてメーカから同じよ
うなテイストのウィスキーがリリースされ、ブレンダーズ・バー
では「マイブレンドウイスキーづくりに挑戦」という企画をして
くれていますので、もちろん完全に同じものは難しいにしても近
いものなら作れるはず、就寝前の相棒も帰ってきてくれるはず(笑)
ということで、チャレンジです。

たまさか仲のよい4人でウィスキーを飲みに行こうということに
なったので、興味を深めていただこうと「マイブレンド」を密か
に企画したら大成功で、みんなワイワイガヤガヤ混ぜてました。

私は、スーパーニッカ原酒の再現という孤高の目標に向かって努
力するわけですが(笑)、ニッカのブレンダーの方がキーモルトを
使って作ったというブレンダーズ・ウィスキーをテストしている
うちに、当初の原酒モルトを特徴通りの割合で混ぜてもイメージ
通りの味に仕上がるとは限らないことに気づいてしまって大慌て。

ブレンダーズ・バー支配人様のウィスキー講義のあと、いよいよ
オリジナルブレンドを作るという段で、頭の中のブレンド割合の
イメージを一旦壊し、もう一度ゼロ・ベースでブレンドの整合を
ベースに割合を考えていくという、もうすっかり酔って回らなく
なった頭で何とか天竺に向かって進みます。

マイブレンドウイスキーづくりに挑戦

1年半前に参加した前回のときは、余市と宮城峡のシェリーをベー
スにしたのですが、今回はベースを宮城峡に一本化。1回目のブ
レンドでは、

シェリー&スィート:10
ピーティ&ソルティ:5
ウッディ&ヴァニリック:30
フルーティ&リッチ:35
ソフト&ドライ:20

で作ってみましたところ、大体のイメージは前回よりも大幅に近づ
いたものの、細かいテイストや味の順番、ボディ感といったものが
ズレていることに気づいて修正。

最終的に、

シェリー&スィート:15
ピーティ&ソルティ:5
ウッディ&ヴァニリック:25
フルーティ&リッチ:35
ソフト&ドライ:20

となりました。これは手前味噌になりますが、意外といいところま
で近づいていると思います。

もちろんオリジナルの製品の方はより長期のウィスキーがブレンド
されていたりするはずですから同じ味にはならないですが、同じ印
象の味に近づけたと思いますし、ここから微調整をすれば昔のオン
ナの妹くらいにはなりそうです(笑)。

いよいよ雲の上に上ってゴールが見えそうな感じ。

マイブレンドウイスキーづくりに挑戦

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メルシャン軽井沢20yo 樽番号2321

2011-11-01 12:26:41 | グルメ

今週末で閉鎖されてしまうメルシャン軽井沢蒸留所の、おそらく
最後の試飲に供されているであろう20年シングルカスクが、樽
番号2321番のものでした。

私が訪れていたときには、19年と20年と2種類がありました
ので、もちろん両方試してみましたところ、19年の方がシェリー
が強く出ているタイプ、20年の方が樽熟成香がしっかりと出て
いるタイプでした。

話は替わって、ワイン販売の世界では「飲みやすさ」というのが
消費者に商品を理解してもらう点から、分かりやすい指標として
便利に用いられていますけれども、もしモルトウィスキーの世界
でも同様の物差しを導入するのならば、19年の方が甘くてキャ
ラクターもはっきりしていて飲みやすく、しかも価格も割安とい
うところだと思います。

しかしながら、19年と20年のわずか1年しか違わない(熟成が
年数に比例すると仮定するなら5%の差)ものを飲み比べさせて試
飲に供するというのは、「これらは違うのですよ」と口に出して言
わないけど本当は言いたいということでしょう。

つまり、その世界では20年の方が高く評価されるということを
暗にアピールしたかっただろうと思いました。

そんなことを考えながらテストしてみると、ゴールデンプロミスの
きれいな麦の味が沢の水のように走り、シェリーの香りと樽の熟
成香が風のように香るリッチでフルボディの味。マッカランによく
似ていますが、マッカランのオフィシャルほどシェリーは強くなく
より高いレベルでバランスしています。もしブラインド・テストだっ
たら、私は区別がつきません。

メルシャン軽井沢20yo 樽番号2321

私は飲み物も食べ物も甘いものが苦手なので、19年だったら遠
慮したいところですが、こちらならばモルトとシェリーとオークが
高いレベルでバランスしているので、秀逸な食後酒として特別な
ときに飲みたい感じです。

もしマッカランが、モルトウィスキー界のロールズ・ロイスという
なら、軽井沢はベントレーと言えばいいじゃないか。むしろ、ベン
トレーだと言って売ればよかったじゃないか、という感じすらいた
します。

もしこういった販売促進面の戦略的取組みが十分だったなら、余市
や山崎や秩父と同様に国際的なウィスキーコンテストの上位に並ぶ
常連として、十二分な成長事業になりうると誰もが思うポテンシャ
ルをもっています。

本家のベントレーの方は、別の会社に引き取られて新しくリニュー
アルに成功しました。モルトウィスキーのベントレーはどうでしょ
うか。不死鳥のような軽井沢が見たいですね。

メルシャン軽井沢20yo 樽番号2321


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