近年国産針葉樹を使った構造用合板の改善が進んでいます。従来下地材としての利用が主でしたから表面の美しさは重視されていませんでした。従来はカラマツなどが多かったのですが、最近は表面に国産ヒノキを使った構造用合板が市販されています。カラマツより節が少なく明るくて暖かい表面の構造用合板になっているので、家具などにも用途が広がっているようです。
私は木工好きです。これまでは北アメリカ産の針葉樹SPF(Spruce:トウヒ、Pine:マツ、Fir:モミ)(生木)が安かったので多用してきました。しかし、屋外で使うと劣化が早く、10年ももちません。また時間とともにそったり、ねじれたり、縮んだりして形状安定性がありません。
そこで代わりに国産針葉樹構造用合板を試みてきました。下地材としてではなく、普通の板材として屋外で使えるかも実験してきました。さすが構造用です。耐水性がよく、ラミネートがはがれません。(注)屋外で10年もつかはまだ実験していません。
約15年前にSPFでつくった縁台が、足も腐り、そろそろ部材取替による修理がむずかしくなってきたので、今度は試しに12mm厚の構造用合板で作りなおそうと思います。足も構造用合板を3枚重ねて作ろうと思います。
しかし車をやめたので合板を運ぶ車がありません。島忠に行って、配送してもらおうと考えていたら、昨日、日限山4丁目に住む工作好きの人が車に乗って来て、11月上郷にロイヤルプロが開店したので行かないかと誘ってくれました。これ幸いと車に乗せてもらい、ロイヤルプロに行ってきました。
この建築資材店は、環状3号上の十字路「港南台5」から環状4号に向かい、環状4号に突き当たったT字路「神奈中車庫前」を左に曲がってすぐのところにありました。大きな店で、プロ向けですから建築資材は豊富でした。
残念ながらヒノキ構造用合板はまだ置いてありませんでした。そこで使い慣れたカラマツ構造用合板を買いました。厚さ12mmが税込みで2079円でした。安いと思います。この合板から幅100mm、長さ1800mmの板材を9枚切り出せます。1枚231円になります。SPF(19mm×90mm×1800mm)の価格と同じぐらいになります。縁台の上板が平面性のいい1枚板でできるので、縁台の、工作台としての使い勝手がよくなります。縁台制作も楽になります。
(注)12mm×900mm×1800mmのカラマツ構造用合板は非常に重く、老人は運ぶとき腰を痛める恐れがあります。9mm厚なら軽いので扱いは楽です。強度は十分です。机、椅子、本棚、ベッドの板材として実験ずみです。ただし見た目には薄いと感じます。