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朝刊フジ

本やテレビ雑記に加え、英語で身を立てようと奮闘中の筆者が読者と自分に(笑)エールを贈る。

速報!『赤い疑惑』最終回(前編)

2005-06-30 08:13:56 | ドラマ
おはようございます。『朝刊フジ』編集長は、昨夜は肉の代わりにサバを食べ倒した、フジでございます。来月の”肉の日”を狙うしかないな・・・と、スナイパー気分です。

私はたった今、『赤い疑惑』の最終回を見終わったところです。大島幸子の18年間の短い生涯を見届けて来ました。感慨深いです。皆さんはご覧になりましたか?この気持ちを皆さんと分け合いたくて、今日も特集、やっちゃいます。『赤い疑惑』を前後編の2回に分けてご紹介。皆さんの中には「きっとフジが記事を書くだろうから、トリビアの泉でも見るか」と思った方もいらっしゃるのでは?そうだとしたら責任重大。頑張って書かなくては!
今日は出来るだけツッコミは入れずに書きます。いや、一つくらいは入れるかな、いやいや、2箇所、3箇所・・・でも、出来るだけ真面目に書きます。実は先週の記事を書いた後、『赤い疑惑』を扱ったブログをたくさん読んだのですが、中には「幸子の受験番号は222番。これには意味があるのか(笑)」というツッコミを入れている方が。多分、意味はないと思います(笑)。

それでは、世評では「視聴率が悪い」だの「石原さとみの化粧が浮いている」だの色々言われておりますが、好きなものは好き。早速読んでいただきましょう。

__________

「あとどれくらい生きられるの?」と幸子(石原さとみ)。「ひょっとしたら、10日、20日の命ね!」
「お父さんがついてるんだぞ。死なせてたまるか!」と父、茂(陣内孝則)。「お前がどんなに辛いか、お父さん良く分かってる。分かった上で頼んでるんだ。白血病から逃げられないなら、戦うしかないんだよ!」
わずかな命の幸子。それでも生きられるのは、恋人、光夫(藤原竜也)への愛あればこそ。
しかし、二人は実の兄妹・・・

「AB型とO型の両親から、ABの子は生まれない・・・」と、相良英治(内藤剛志)。「誰の子なんだ?」

英治は、幸子の実の母、理恵(高橋恵子)に告げます。「大島幸子は、君の子供だ・・・疑いなく、君と私の、娘だ!」
ピシャリッ!と英治をひっぱたく理恵。「あなたは赤ちゃんを捨てたのよ・・・兄さんと敏江さん以外に親がいるの?」
ついに英治は、幸子の出生の秘密を知った。

幸子が光夫を兄と知る時は、すぐに来た。
高校から出てくるセーラー服姿の幸子を待ち伏せしていたのは、相良の妻、多加子(あめくみちこ)。
「お話がありますの」と多加子。「ちょっと、お茶でも」
二人は喫茶店へ。
「東都大の医学部って、名門でしょう。よく現役で合格なさったわね・・・あなたが加わってくれれば、我が家は医者一家。あなたは光夫さんの理想的なお嫁さん候補ですの」
「お嫁さん・・・」
「過去は水に流して、許すつもりでしたの。ところがね・・・あなたと光夫さんにはおそろしい秘密があったんです」
「・・・・・・」
「それで許すどころか、ますます許せなくなったの」
「おっしゃって下さい」
「言うわ。あなたと光夫さんはお付き合いしちゃいけない仲なの・・・あなたと光夫さんは、兄妹なの」
「兄妹・・・どういうことですか?」
血液型から言って、ABの子は生まれないと説明する多加子。「別の人の子供だってこと・・・あなたの親は他にいる」
「他の親って」
「父親は主人の相良、母親はあなたの叔母、理恵さん」
「叔母さま・・・相良先生」
「真実よ」
「私と光夫さんとは」
「兄妹よ・・・兄妹が恋愛できる?愛してはいけないのよ、神さまがお許しになりませんよ!」
直ちに別れなさい、と言い放つ多加子。
その時、幸子にめまいが・・・
クラッとしながらも、その場を去る幸子。
「大丈夫?」と多加子。

「何、急に呼び出したりして」と光夫。
「光夫さん、本当のことを言って・・・私はお父さんとお母さんの子供じゃないわ」
「何を言い出すんだ」
「本当のお母さまは叔母さま」
「違うね!」
「お父さまは相良先生よ!」
「黙れ、黙れ、黙れ!」
(フジです。やっぱりここはツッコミどころかと・・・本当に3回言ったんです!)
パシッと光夫を叩く幸子。
「光夫さんは知っていたのよ!」
「兄妹だと知ってて付き合っていたというのか!どうしてそんなことが出来るんだ」
「私が白血病だから」
「僕は君を愛してる、こいつはどうしたらいいんんだ、え!」
(フジです。ここからの藤原くんの長台詞、見てほしいなあ)
「妹として愛しただけだわ」
「バカなこと言うなよ。君を一人の女として愛してる。世界中に大声で宣言したっていい。僕は大島幸子を愛してる。こいつを認めないやつはどんなやつだって認めない。僕の気持ちが分からないなら分かるまで殴ってやる!殴られたいのか!!」
(フジです。藤原くん、暴走が止まりませんね。しかも他人を責めるつもりが、気付いたら幸子を責めている。脚本家も論理の飛躍に気付いていないのでしょうか?分かってるんでしょうね)
それなら、と幸子。「私を愛して」
「・・・・・・」
「私をさらって、好きなようにして・・・抱いて、今すぐに!」
固まる光夫。
「ダメなのね」と涙する幸子。
(フジです。石原さん、うまい!女を賭けた瞬間を見事に演じきりました!)
去っていく幸子。

夜になり、幸子と犬のバンが散歩をしています。
ふと見ると、「東京⇔札幌」と書かれたトラックが。
そばにあった屋台のラーメン屋から、ドライバーらしき男(三浦友和)が突然出てきて、幸子とぶつかりそうになります。
トラックのほうへ向かう男に、幸子は思わず「あの・・・」
「?」
「このトラック・・・」
明日には千歳にいくという。
「北海道・・・私も連れてって下さい!」
「家出だろ。お断りだね」
「行きたい場所があるんです」」
「恋人でも待ってんのか?」
「その人といつか一緒に行こうって約束したんです」
「訳ありだな?」
どうしても乗せてくれません。幸子は車のバンパーにしがみつきます。乗せてくれなければ、ここを一歩も動かない、と。
(フジです。ここのところだけ、バンが映っていません。この日バンはお休み。スタッフが代わりに紐を引っ張っているのです。でもその一瞬前まではバンがいたのですけどね?一体あのシーンにどれだけの時間を費やしたのでしょう?)
根負けしたドライバー。「乗れよ」

北海道、千歳空港。
光夫は、行方不明になった幸子は、二人で一緒に行こうといっていた、千歳の牧場にいるに違いない、と思い、幸子を追って来たのです。
一面に雪で覆われた牧場。
幸子は必ずこの牧場にいる。
そして、ここで死のうと思っている!

光夫は走った。遠くで、髪の長い女性と犬が・・・間違いない!
「幸子さあん!」
二人の距離は縮まっていきます。「幸子さん!」
幸子は、やはり無理だったのか、倒れてしまいます。バンがないています。
「二人で来るって約束したじゃないか!」

廃屋。
火を焚いて、温まる二人。
「一人で死ぬ気だったんだね」
(フジです。このセリフ、蚊の泣くような小さな声です)
「僕を愛してないのか?」
「どうしてそんなこと聞くの?・・・気が狂うほど、光男さんが好き」
「僕も君が好きだ」
「私は長く生きられない。その私が、なぜ今まで生きてこられたか・・・大学に入学したら結婚して、光夫さんの奥さんになりたかった。結ばれたかった。その夢にしがみついて、病気と闘ってきたのよ。だけど・・・結婚できないんでしょ?」
「分かったよ・・・死ぬなら僕も一緒に」
「いっしょに死んでくれるの?」
「ああ」
(フジです。死を甘美なものに思ってしまうことは、思春期にはあることですよね)

横殴りの雪。
バンを残して「私たちの分まで生きるのよ」
一方・・・
「幸子おお!。光夫くーーーん!」
大島茂が地元の警察と一緒に捜索していたのだ。茂は二人の死を直感していた。死なないでくれ!心の中で叫んでいた。

「君と僕の結婚式だ」と光夫。両手で幸子を抱きかかえます。「後悔しないね」
「さ、歩いて」と幸子。
海へ入水していく二人・・・

「幸子おお!光夫くーーん!」
その時、遠くで犬の鳴き声が!バンの声!
振り向く茂。
(フジです。この時の陣内さん。雪で脚が取られてカクカクの動き、そして振り返りざまの大見得を切ったときのような顔。ほんと、歌舞伎役者みたいです)
バンを追ってきた茂。海に入水する二人を発見!
「待て!」
もうすぐ幸子が水につかろうとする寸前、茂は二人を捕まえる・・・

時計台。
近くのホテルに泊まった一行。
警察にお礼を言って戻ってくる茂。そこには光夫が。
「先生・・・すいません」
「いや、君は幸子の信頼を裏切れなかっただけだよ」
「先生は幸子さんの命を救った・・・心も救ってあげて下さい」
「分かってる・・・話し合って、生きる気持ちにさせなければ」

部屋。バスローブを着た幸子が座っている。
「お父さん・・・本当に私のお父さんなの、違うんでしょ?」
「ハッハッハ。確かにそうだな、血のつながりでは、ただのオジサンだ。だけどな、お父さんは幸子のお父さんだ。バカかもしれんがな、そうとしか思えんのだよ」
「どうして?」
「18年も育ててきたじゃないか、仲良く暮らしてきたじゃないか!血のつながりはなくても、おれは、お父さんとしか言えないんだから、仕方ないじゃないか!」
父を一心に見つめる幸子。
「確かに父さん、お前を騙したよ・・・親バカでな、お前がかわいそうで、何も言えなかったんだよ」そして幸子に聞きます「おれはただのオジサンが?」
「お父さん」
「・・・・・・」
「お父さん!」
(フジです。石原さん、号泣です。ホントこのドラマにピッタリハマってます)
「・・・お父さん!!」
父の背中にしがみつく幸子。「ごめんなさい、お父さん!」
「生きるんだぞ、幸子」

バーでしょうか。喫茶店でしょうか。
(フジです。よく分からないのです。そのわけは・・・)
フォークギターを手に歌う男。それを取り巻く若者たち。
♪愛は風、愛は星、愛は僕、愛は~きみ~♪
(フジです。フォーク全盛時代でしょうか。とにかく現代から見るとこの雰囲気、ちょっとヤバイ集会をしているような感じです。スタッフの方、良くここまで再現したわ)
光夫がバンを連れてカウンターに座っている。
幸子が来ます。気付く光夫。
「光夫さん・・・私、生きるわ」
「幸子さん」
「これからどうなるか分からないけど、一日一日、辛くても生きていくわ」
「僕も一緒に行きよう」
「私たち、これからどうなるの・・・」
クラッ!
倒れ込む幸子。
光夫は、腕におびただしい数の斑点を見つけた。
室内では、アンコールの合唱・・・

東都大附属病院。
「どうだ」と、横たわる幸子を見ている茂に言う相良英治。
「血小板が一番に下がっています。出血傾向が出ているので、プレート輸血でもたせていますが・・・骨髄検査の結果次第です」
「そうか」と英治。

骨髄ががん細胞に破壊されている、と森川(国広富之)。「血小板もほとんどない。このままでは、体中から大出血が・・・」
沈黙する茂。
「放射線治療は?」と森川。
「今の場合、何の役にも立たんよ」
「PCGによる、免疫療法は?」
「急場では間に合わん」
「どうすればいい・・・」
「たった一つしかない」
茂を見る森川、光夫、そして英治。
「健康な骨髄を移植するんだ」
僕の骨髄を使って下さい、と光夫。
確かに、兄妹の場合、成功率は高い。しかし「これは賭けなんだよ。幸子が助かる保証はない。君が死ぬ可能性だってあるんだ」
「先生がいなければ、僕は幸子さんと死んでいました。兄妹だからこそ命を救える・・・こんな確かな愛の証が、ありますか?」

骨髄移植の日。
「始めるぞ」と、並んだベッドに横たわる幸子と光夫に言う茂。
二人は、実の兄妹とはいえ、愛は深まるばかり。これは手術ではなく、結婚である。
(フジです。と、宇津井健さんがナレーションで言ってました。宇津井さん、時代掛かった言葉の出し方が雰囲気を盛り上げます。ちょっと、オーバーかな・・・)
手術室の外では、敏江(田中好子)と理恵、そして幸子の祖父、杉岡(北村総一郎)がじっと待っています。
光夫の炎のような愛。茂のすさまじい熱意。医師たちの努力。
ついに手術は成功!
幸子は、再びよみがえった。

ある日、病室で。
幸子の家族たちが「命の恩人です」と光夫に。
光夫は「いや、もう結構です」と笑って言います。
「私の身体に」と幸子。「光男さんが生きているのね」
父に元気な姿を見せてくる、という幸子。

茂の研究室。
誰もいない・・・
そこへ、森川と茂、そして英治がやって来る。
すばやく身を隠す幸子。
「この後が厳しいぞ」と森川。
「またいつがん細胞が飛び火して、脳に腫瘍を作るかもしれん」と茂。
「今度腫瘍が出来たら、もっと大きくて悪質だぞ」
「もう、手術は出来ん」
英治は思わず「助からんというのか!!」
それを聞いた幸子が思わずハッとします。
「幸子には、戦うチャンスがあるんです」と茂。
(フジです。ヒールに徹するといっていた内藤さんですが、コロッといい人になっちゃってます。やはり実の父親として、鬼になりきれなかったということでしょうか)
「頭痛、めまい、手足の震え」と森川。「どんなわずかな病状も見逃がすんじゃないぞ!」
「脳腫瘍の兆候だな」
「そうなったら・・・さっちゃんは、死ぬ」
死ぬんだよ
死ぬんだよ
死ぬんだよ

全てを聞いていた、幸子であった・・・

__________

幸子の身体は、もうぼろぼろです。
果たして、幸子はあとどのくらい生きられるのか?
そして、光夫との愛は?
先週『朝刊フジ』上で議論を起こした、例の”ボートのシーン”は出現するのか?

幸子の最期の瞬間を目撃してください。全ては明日で完結します。
それでゃ、今日はこの辺で。
フジでした。