おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、夕べあまりにも眠くて10時に寝たら、1時40分に起きてしまった、濃い睡眠の(?)フジでございます。
しかし、未だにヴォジョレ・ヌーヴォー解禁なんていうニュースが流れるんですから、日本は平和と言うかなんと言うか・・・それにしても、昨日の夜の津波警報は驚きましたね。各局みんな日本地図を表示している。番組やりながら、果てはCMやりながら警報、注意報を表示している。えらいね、テレビ局。対応が早いね。皆さんのお住まいのところは、津波、大丈夫でしたか?
さて私こと編集長フジは、昨日の『朝刊フジ』にも書きましたように、佐藤B作主宰の劇団、東京ヴォードビルショーの最新作『エキストラ』を見てきました。
三谷幸喜さんの最新作です。
三谷さんと来ればシチュエーションコメディが有名で、今回の作品もまあ、それに近かったです。笑いの要素がふんだんに盛り込まれていました。
しか~し!今回はカラッとした笑いというより、ブラックユーモアと言いますか、
非常にブラックな構成となっていました。
エキストラ達が古い建物の中で自分の出る順番を待っています。
次から次へと指示されるまま、宇宙人の格好をさせられたり、原始人の格好をさせられたり(そのドラマがタイムスリップの話という設定)していきます。
エキストラの中でもベテランがいたり、今日初めて参加する方もいます。
みな、それぞれの思いを込めてやってくるのですが、テレビ局のスタッフにとっては、彼らは出演者ではなく、いかに主役の演技を邪魔しないで画面を通り抜けるか、という、いわば”背景”でしかありません。
言われたことをさっさとやればいいんだよ、という局側。もっと我々を人間扱いしてくれというエキストラ側。
しかし、エキストラには珍しくセリフのある役をもらった人が、突然セリフをカットされてから、エキストラの反乱が始まります・・・
最後に印象的なシーンがあるんですね。
エキストラで来ていたある夫婦。旦那は病気で、もう今後出演できるか分かりません。夫婦揃ってテレビに出るのが夢だったという奥さん。
そこへ、死体の役が必要だと連絡が入ります。実は死体専門の役者がいて、その人がやる気満々なのですが、病気の旦那が息耐えてしまいます。
エキストラの芸能プロの若手マネージャーが、死体の役を死んだ旦那にやらせよう、と提案します。
ばれないだろうか。というほかのエキストラの心配に、ベテランのエキストラが静かに言います。
「大丈夫。だって私達は、エキストラなんだから」
私はこの場面を見たとき、背筋がぞーっとするのを感じました。
三谷幸喜という人は、コメディ作家として有名ですが、実はこういう社会派ドラマを非常に得意としている方です。とてもシニカルで、登場人物を突き放します。私が三谷氏を好きになったのも、笑いはもちろんですが、そういう現実的な部分をちゃんと書ける方だからです。「どん底」という有名な舞台を意識して書いた、という今回の作品、見終わったあと、何か心に残る作品になっています。
まだ公演は続きます。当日券は必ず20枚は用意すると佐藤B作さんが言っていました。とにかく内容満載のこの舞台、是非ご覧になっては如何でしょうか?
ちなみに、私は『12人の優しい日本人』同様、最前列で見る事ができ、伊東四郎さんや角野卓造さん、佐藤B作さんのベテランの演技・・・正直皆さんお年なようで、最後のカーテンコールでは肩で息をしていましたが・・・を本当に間近で見る事ができて、最高でした。
それでは今日はこの辺で。
フジでした。
しかし、未だにヴォジョレ・ヌーヴォー解禁なんていうニュースが流れるんですから、日本は平和と言うかなんと言うか・・・それにしても、昨日の夜の津波警報は驚きましたね。各局みんな日本地図を表示している。番組やりながら、果てはCMやりながら警報、注意報を表示している。えらいね、テレビ局。対応が早いね。皆さんのお住まいのところは、津波、大丈夫でしたか?
さて私こと編集長フジは、昨日の『朝刊フジ』にも書きましたように、佐藤B作主宰の劇団、東京ヴォードビルショーの最新作『エキストラ』を見てきました。
三谷幸喜さんの最新作です。
三谷さんと来ればシチュエーションコメディが有名で、今回の作品もまあ、それに近かったです。笑いの要素がふんだんに盛り込まれていました。
しか~し!今回はカラッとした笑いというより、ブラックユーモアと言いますか、
非常にブラックな構成となっていました。
エキストラ達が古い建物の中で自分の出る順番を待っています。
次から次へと指示されるまま、宇宙人の格好をさせられたり、原始人の格好をさせられたり(そのドラマがタイムスリップの話という設定)していきます。
エキストラの中でもベテランがいたり、今日初めて参加する方もいます。
みな、それぞれの思いを込めてやってくるのですが、テレビ局のスタッフにとっては、彼らは出演者ではなく、いかに主役の演技を邪魔しないで画面を通り抜けるか、という、いわば”背景”でしかありません。
言われたことをさっさとやればいいんだよ、という局側。もっと我々を人間扱いしてくれというエキストラ側。
しかし、エキストラには珍しくセリフのある役をもらった人が、突然セリフをカットされてから、エキストラの反乱が始まります・・・
最後に印象的なシーンがあるんですね。
エキストラで来ていたある夫婦。旦那は病気で、もう今後出演できるか分かりません。夫婦揃ってテレビに出るのが夢だったという奥さん。
そこへ、死体の役が必要だと連絡が入ります。実は死体専門の役者がいて、その人がやる気満々なのですが、病気の旦那が息耐えてしまいます。
エキストラの芸能プロの若手マネージャーが、死体の役を死んだ旦那にやらせよう、と提案します。
ばれないだろうか。というほかのエキストラの心配に、ベテランのエキストラが静かに言います。
「大丈夫。だって私達は、エキストラなんだから」
私はこの場面を見たとき、背筋がぞーっとするのを感じました。
三谷幸喜という人は、コメディ作家として有名ですが、実はこういう社会派ドラマを非常に得意としている方です。とてもシニカルで、登場人物を突き放します。私が三谷氏を好きになったのも、笑いはもちろんですが、そういう現実的な部分をちゃんと書ける方だからです。「どん底」という有名な舞台を意識して書いた、という今回の作品、見終わったあと、何か心に残る作品になっています。
まだ公演は続きます。当日券は必ず20枚は用意すると佐藤B作さんが言っていました。とにかく内容満載のこの舞台、是非ご覧になっては如何でしょうか?
ちなみに、私は『12人の優しい日本人』同様、最前列で見る事ができ、伊東四郎さんや角野卓造さん、佐藤B作さんのベテランの演技・・・正直皆さんお年なようで、最後のカーテンコールでは肩で息をしていましたが・・・を本当に間近で見る事ができて、最高でした。
それでは今日はこの辺で。
フジでした。