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朝刊フジ

本やテレビ雑記に加え、英語で身を立てようと奮闘中の筆者が読者と自分に(笑)エールを贈る。

速報!『赤い疑惑』最終回(後編)

2005-06-30 21:35:54 | ドラマ
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、森田さんと石原良純さんのどっちの天気予報が当たってるの?と言いたくなってしまう、フジでございます(これ、全国的に分かる話題なのかな)。

さて、私もブログだけで生活できればいいのですが(笑)、そういうわけにもいかないので、1回で『赤い疑惑』を全編ご紹介することができませんでした。ここから後編に入ります。

(ちなみに、この記事は速報のため、6月30日の夜に投稿しています。夜ご覧になっているかた、こんばんは!)

ついに大島幸子が最期の時を迎えます。そうだと分かっていても、何とかなるまいか、と思ってしまう私なのですが・・・

__________

ある、茂の休日。
朝早くから掃除をしている幸子(石原さとみ)。母の敏江(田中好子)は感心だというふうに見ています。
茂(陣内孝則)を起こす幸子。「お前が起こすなんて、珍しいな」
「今日は私の代わりに、幸子が面倒を見るんですって」と敏江。
「今日は何の日か、知ってる?」
今日は4月3日・・・茂の誕生日!
「今夜の誕生パーティー、私が主催するんですから」と幸子。

光夫(藤原竜也)がやってきます。
「君のエプロン姿、はじめて見た・・・お嫁さんみたいだ」
喜ぶ幸子。「お嫁さん・・・」
パーティーのための買出しに、二人して行きます。
「私、光夫さんの食事を作るのが夢だったの」
じゃあ、作ってもらおうか、と光夫。「にんじん、たまねぎ・・・」
「何?」
「カレーライス」
にっこりの幸子。

台所で食事を作る幸子。
手伝おうとする光夫に「男の人は台所に入っちゃいけません!」
「古風なんだね」
「古風な女なんです!」
(フジです。昭和を感じさせますね。田島陽子さんあたりが見たら「こんなの放送するから、男がつけ上がるのよ!」といいそうです。でも、光夫は自主的に手伝おうとしたのですし、二人が納得していれば、問題ないと思うのですが)

ちょっと、これ本当に自分で作ったの?、と思わせるような超豪華料理!
しかし、キッチンで幸子はまたもめまいが・・・
太陽のぎらつく光。
めまいを感じる幸子。
太陽の光。
めまいの幸子。
太陽。
幸子。
太陽!!

『どんなわずかな病状も見逃すんじゃないぞ!』
『脳腫瘍の兆候だな』
『そうなったら、さっちゃんは死ぬ・・・死ぬんだよ・・・死ぬんだよ』
盗み聞きした会話が頭を掠める幸子・・・

幸子が、大きなバースディーケーキを運んできます。一同は立ち上がって「おめでとうございます」
(フジです。まだ父権が強かった時代なのでしょう。茂は立ちませんでしたから)
「こんな嬉しい誕生日は初めてだよ」と茂。
かいがいしく皆の世話ばかりする幸子。どうして、と茂は聞きます。
「私、この一年、病気になって本当に辛かった。でも、病気になってから、みんなにすごくすごく愛されてるって気付いたの」
幸子って名前の通り、幸せな子よ、と幸子。
幸子のリクエストに答えて、『月の砂漠』を歌う杉岡(北村総一郎)。
みんなで一緒に歌います。
(フジです。こういうシーン、長いと結構見ているほうも恥ずかしくなりますね、いや、ホントに長いんですって!)

寝床で、茂と敏江。
今日の幸子は、どうしてあんなに一生懸命働いてたのでしょうね、と敏江。
確かに、明日にでも嫁に行きそうな、遠くへ行ってしまいそうな気がした、と茂。
「お嫁さんに行ってくれるなら、どんなにいいか」
幸子がみんなにさよなら、と言っているように、敏江には聞こえました。
そんな時、部屋に幸子が入ってきます。
「お父さんとお母さんの間に寝かせて」
子供の頃のように。あの頃に戻りたい・・・
「あさっては大学の入学式だぞ。もう立派な大人だ」いい医者になるんだぞ、と茂。
「それが私を助けてくれた人への、恩返しだわ」
明日6時に起こしてほしい、と敏江に頼む幸子。茂や光夫と一緒に、海へ行くのだという。

「大島幸子さま、どうぞ素敵なクルージングをお楽しみ下さい」とアナウンスが入ります。
「船長」と光夫。「出港の準備ができました」
「今行くわ」と幸子。茂に「お見送り、ありがとうございます」
「お前なあ。ありがとう、ありがとう、って・・・こっちこそ、ありがとうっていいたいよ」
お前は私の誇りであり、生きがいだ。よい娘を持ったと、敏江と話していた。
「お前は、ニコニコと笑って、戦い抜いちまったんだ」命の大切さを教わったよ、と茂。
「お父さん!」
抱き合う二人。

準備の整った船に、幸子が乗り込みます。「お父さん、出港します」
手を握り合う二人。
まるで、もう二度と会えないかのように・・・
(フジです。ここが皆さんがおっしゃっていた、ヨットのシーンなんですね!!)
レスポワ-ル号が出発します。
「幸子おお、早く帰って来るんだぞおお!」本当に、もうこれが最後にように・・・

♪よろ~こびの~
 よろ~こびの~
 涙に濡れて~♪
大海原で幸子は歌います
(フジです。言いたいことはもうお分かりですね・・・石原さとみのCDデビューは、ありません!)
♪わす~れなぐ~さを~
 あなたに~
 あなたに~♪

歌い終わった幸子。全てを消耗しきったかのように、倒れます。
「幸子さん!」と抱きかかれる光夫。
「人間って、死んだら生まれ変わるのかしら」
もし、また生まれ変わったら「また光夫さんに会いたいな」
「会える、きっと会えるよ」
「生まれ変わったら、何になるかな・・・光夫さんの好きな、忘れな草ね」
光夫さんの庭にこっそり咲いて、光夫さんをずっと見つめるの。
「それとも、バンみたいな犬がいいかしら。いつか光夫さんが拾ってくれて、毎日一緒に散歩するの」
「でもどうして、その花が、犬がきみだってわかるんだい?」
「簡単よ、これから光夫さんが愛するものは、全て私だと思えばいいわ」
僕は一生きみしか愛さないよ。
幸子は目を閉じて「今、とっても幸せよ」。
何でもいいから、話し続けて、と幸子。「私の、どこが好きなの?」
「全部さ、何から何までだよ」
はじめてあった時、僕を虜にした眼。
この頬。僕の血が輸血されて、ばら色になった。
手。眼が見えなくなったとき、僕の手をしっかり握ってくれた。
脚。バンと一緒に走った脚。テニスコートで走った脚
唇。僕を愛してるといった。
髪。雪でぐっしょり濡れてた。
「私も」と、幸子は消え入るようなかすれ声で応えます「好きよ。光夫さんの、何から何まで」
暗いわ、という幸子。光夫さん、顔見せて・・・
「私の顔、見える?」
「見えるよ、この顔は一生忘れない」
「幸せだわ・・・光夫さんの腕の中で、死ねるなんて。愛を・・・愛を、ありがとう」

うなだれる幸子。

亡骸の唇に口付けする光夫。

その時、聞こえたのだ。茂の耳には。
「おとうさ~ん!おとうさ~ん!」

エスポワール号が帰ってきます。
駆けつけた茂。

東都大附属病院。
手術室の前で祈る理恵、敏江、杉岡。
ランプが消えます。
出てきた茂に「あなた、幸子は?」と敏江。
「精一杯のことはやった」
3人が一斉に手術室の中へ。
「幸子、幸子・・さちこおーーーー!」
廊下では光夫と茂。
「光夫くん、許してくれ・・・自分の娘一人助けることができないなんて!」
(フジです。あまりちゃちゃを入れたくないのですが・・・この時の陣内さん、理科室にある人体模型の筋肉のスジのように首を縦しわでいっぱいにしていました)
「医者なんて、やめたほうがいい、やめたほうがいい!」と、壁を叩きます。

東京国際空港
「出発の時間がきたわ」と理恵が茂に言います。
「お前、これからどうやって生きてゆくつもりだ?」
「たった一人の生きがいだったさっちゃんは、いないんですものね」
「寂しい・・・たまらなく寂しいけど、仕方ないだろ」
兄さんはみっともない、と理恵。さっちゃんは今の私たちより、もっと絶望しているはずよ・・・
二人は、幸子に負けないように生きていく、と誓います。
沖縄へ帰る理恵。

ある朝、光夫が大島家に訪ねて来ます。
「幸子さんを迎えに来ました」
敏江はにっこり笑って「ちょっとお待ち下さい」。2階に上がって、部屋を開けて「幸子、光夫さんが迎えに着たわよ」
もちろん、幸子はいません。
敏江は幸子のカバンを持って、階下へ。
茂に渡します。茂は「幸子、今日はお前が初めて、お父さんの講義を聞く日だぞ」

東都大・医学部
満員の学生を前に「皆さん、入学、おめでとう」
講義を始める前に、話しておきたいことがある、と茂。
「私の娘、幸子は、幸いにも合格する事ができました。しかし、入学式にも顔を出さずに、今日も来ていません・・・死んだからです。
「もし、生きていたら、希望に満ちて、この座席に座って」
(フジです。陣内さん、また噛みました。”このザセサキに座って”。結局、このドラマで突っ込むところは、いつも陣内さんですね)
「彼女から素晴らしい将来を奪ったのは・・・私です」
幸子のカバンから、彼女の治療記録簿を出します。
「彼女はよく頑張りました。悪いのは、主治医である私がダメだったからです。娘を救う技術も力もなかったからです。
諸君、患者を見殺しにするような奴は、医者じゃない。まして人前で講義をする資格などない。
私は医者を辞めようと思った。助教授という仕事を、投げ出したかった。しかし、今ここで、君たちに医学を教えようとしている。なぜだと思う?
「娘が教えてくれたんだ。18歳の少女が、懸命に生きた。私もまた、命がけの賭けをしなければならないのです。親が子供に、医者が患者に負けちゃいかんのです。
「世の中の人を、一人でも死なせちゃならんのだ!絶対にならんのだ!あのような空席を、二度と作っちゃならんのです!
白血病という血液のガン、いや、全てのガンが、人間の最大の敵なんだ。今日から私と一緒になって、その敵と戦ってくれないか?
一人でもいい、二人でもいい・・・ガンで苦しんでいる人を救ってくれないか!
皆さんの若い力を、私に下さい。
御願いします」

静かな生徒。

一人が、拍手。

二人目が、拍手。

三人、四人、五人、十人

全員が拍手!!

ありがとう、

ありがとう!

幸子がいるはずの席に、忘れな草を捧げる光夫。

空港。
「光夫くん、やっぱりアメリカに行くのか?」
「アメリカは白血病の研究が一番進んでますからね」
「幸子は」と茂。「君にとって何だったんだろうな」
「全部です。僕の全てですよ」

幸子は生きている。
幸子は短い生命を精一杯生きた。幸子の美しい命の炎は、いつまでも消えない。

大島幸子。
東都大学医学部一年。
彼女は十八歳の人生を、美しくも勇敢に生きた。

__________

いやあ、三週間、楽しませていただきましたよ。
最後の20分くらいは、もしかしたら要らないかな、というか、ヨットで亡くなったところで終わりにしてもいいのでは、と思いましたが、ここからがこの作品のメッセージなのだと考えたので、出来るだけ省略せずに書きました。ダイジェストとしては出来が悪くなってますけれど、ご容赦を。
今生きている私たちは、白血病も治るのだと思ってみていますけれど、旧作当時は不治の病と恐れられていました。そんな状況下で、茂に「一緒に戦ってくれないか」と言わせるのには、脚本家をはじめとしてスタッフの方の勇気が相当要ったと思います。いい作品でした。

でも、陣内さんがキャスティングしたのは、何故なんでしょう。いや、別に悪いというのではなくて、あの歌舞伎状態は並の人間には出来ない顔、じゃなかった、事。結構陣内さんの演技について語っておられる方も多いようですが、あの人は、前にも書いたように舞台では元々ああいう感じの人です。今日となっては、あの歌舞伎的演技でなければ、このドラマはもっとつまらなくなってた気さえしてきます。

さて、昨日ご覧になった方は、再び楽しめましたか?
昨日、他局のドラマやバラエティーをご覧になっていた方、どうして見なかったの、メッ!
そして残業でどうしても帰れなかったというあなた。あなたのための『朝刊フジ』ではないですか。楽しんでくださいましたか?

それでは今日はこの辺で。
果たしてフジは明日、『極ミス』を書く時間があるのか!
そもそも、フジは何かの本を読んでいるのか!
もしかしたら・・・ゴメンなさいかも、知れません。

お読み頂き、ありがとうございます。
またお待ちしております。
フジでした。

8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (きこり)
2005-06-30 22:21:31
フジ様、「赤い疑惑」やっと終わりましたね。

最後の「完」(カーン)が効いていました。

陣内さんにはしばらく休んでもらいましょう。

 次回の「赤い運命」にも第二の陣内が

現われるのでしょうか・・・・

ちょっと楽しみです。
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早速ありがとうございます。 (フジ)
2005-06-30 23:36:54
きこりさま!お久しぶりです。お元気でしたか?最近お見えにならないので、こちらから伺おうと思っていたところです(って、前回からそんなに間があったわけではないですけれど)。一安心。



『朝刊』と謳っていながら、今日はできるだけ材料が旬なうちにと、速報を出してしまいました。早速の御登場、感謝に絶えません。

私、ふと思ったのですが、『赤い~』で陣内さんと内藤剛志さんが役を入れ替えたら、別な『赤い~』が見られたのではないでしょうか。陣内さんのある意味ステレオタイプな演技は、悪役に向いているかも。



『赤い運命』では誰が宇津井・陣内路線を引き継ぐのか、見ものですね。



またお立ち寄り下さい。ありがとうございました。
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まだ見れてないんです・・・ (aco)
2005-07-01 09:33:55
フジさん、おはようです!

本当はまだ見れていないので、内容は読まずに書き込んでます。そんな私をお許しください!

なぜなら・・・こんなにご無沙汰している間に筆頭株主の座から転落したら悲しいので・・・。スクロールして読まずに来ました

きこりさま、みのーりさまと一緒に株主総会に出るまで頑張ります←なんのこっちゃ
返信する
焦らないで下さい! (フジ)
2005-07-01 09:54:37
acoさま、おはようございます。内容を見ずにコメントが書けるなんて、それはそれですごいことですね。私の友人など、コメントしたいけどタイミングがない、ないと言っております。

ですから、筆頭株主から転落することはありませんので、ご安心下さい。ドラマを見ないでもコメントしてくださるacoさまの心意気で、私が保証します。



もし、見る気がそれほど起きないのであれば、スクロールして前編(昨日の分)だけとりあえず読んで、見たくなったら最後まで見る、という手もあります。どうぞ、ご無理をなさらずに・・・



本当に株主総会(と称した飲み会か何か)でも開きたくなってきたな・・・



またお待ちしています!!
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蘇ってきました! (AIKA)
2005-07-01 23:39:30
はじめまして。

こちらの記事を拝見して物語が整然と蘇ってきました。

このドラマをリアルで見ている時は感極まって泣きまくっていた(多感症?)為に、あまり整然とストーリーを整理できていなかったので…。

読ませて頂いていて、とても楽しかったです。

厚かましくもTBさせていただきました(^^;)
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AIKAさま、初めまして! (フジ)
2005-07-02 00:13:19
AIKAさま、初めまして。『朝刊フジ』へようこそ。どのように私のブログをお知りになったかは存じませんが、これも何かのご縁。これからもよろしく御願い致します。



AIKAさんも泣きましたか・・・私もちょっとウルウルしてしまいました。AIKAさんは感受性が高くていらっしゃいますね。分かります、そのお気持ち!

私の記事でストーリーが把握しやすくなれば、これに勝る喜びはありません。ありがとうございます。楽しんでいただければ、記事が報われます。



私も今からそちらに伺い、TBされていただきます。

ありがとうございました。
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ありがとうございます (AIKA)
2005-07-03 22:34:48
コメント&TBをいただいて、ありがとうございました。

検索エンジンで「赤い疑惑」のキーワードからこちらに伺いました。

TVは好きだけど、よくうっかりして見忘れてしまう私にとって朝刊フジさんは本当にうれしい記事ばかりです。

この度は有難うございました(^^)
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お役に立てて光栄です! (フジ)
2005-07-03 23:52:51
AIKAさま、再びお会いできて嬉しいです!

私はテレビドラマっ子なので、『朝刊フジ』ではちょくちょくドラマを取り上げています。

またお立ち寄り下さい。月曜日から新しいドラマが始まりますので、AIKAさまの面白ドラマなど、教えていただけたら幸いです。
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