朝刊フジ

本やテレビ雑記に加え、英語で身を立てようと奮闘中の筆者が読者と自分に(笑)エールを贈る。

号外!最後の賭け!フジは『12人の優しい日本人』チケット入手に捨て身の作戦!

2005-10-31 16:10:05 | 号外
こんにちは!『朝刊フジ』今日は号外でお届けいたします!編集長は、先日新宿に4軒ほど並んでいる金券ショップに行ったら、後藤真希のコンサートチケットがどの店にも有り余るほど置いてあってビックリ!のフジでございます。チケットって、売りたい人のものほど余って、買いたい人のものほど少ないものなのですねえ・・・

さて、私こと編集長フジは、既にお伝えしていますように、三谷幸喜脚本・演出の舞台『12人の優しい日本人』のチケット入手に、先々行・先行ともに大失敗していたのであります。やはりインターネットで買うのは無理なのでしょうか。フジの頭の中には、超原始的な方法しか浮かばなくなっていたのです。

チケットぴあに並ぶのです。

でも、私以前も並んだことがありましたけれど、朝7時前に行ったら、既に長蛇の列で、結局チケットは買えませんでした。
で、金曜日の夜、「並ぶとしたらどこに並ぶのかなあ」と調べてみることにしました。
何と駅のコンコースの一番隅っこ。ATMのすぐ横です。
チケットぴあ側からのチラシが貼ってありました。『前日から並ぶ方は、荷物などでの場所取りはトラブルの元となるため、認められません』。
前日・・・?
発売は10月30日の日曜日です。私はせいぜい、前の教訓を生かして当日の午前4~5時に並べばいいと思っていました。ところが、前日から並ぶ人がいるのでしょうか!?

家に帰って、ネットで検索してみると、体験談を載せている方がいました。何と『前日の午後4時頃に行ったら、前から3番目でした。でもおかげでいい席ゲット!』
前日の4時い!夕方じゃないですか。チケットぴあの発売は朝10時ですから、お泊りじゃないですか!駅の隅っこで!

自信ないなあ・・・

私、一応レジャーシートなどを用意して、その日は寝ました。明日の気分で、前日から並ぶか決めよう、と思ったのです。
そして次の日、目が覚めました、ちょうど昼の11時。
私は、どうせ中途半端な時間に行って取れないのなら、いっそ昼頃出かけて、徹夜してやろうじゃないか!と思いました。私は基本的に寝なきゃダメな人間です。駅で眠れるとは思えません。でも、意地です。行ってやろうじゃないか!

駅に着きました。午後1時すぎ。
そしたら、オイオイ、もう一人いるじゃねえか!
でっかいなりをしたその男性は、しかも立って待っていたのです。
座らないのかよ・・・
私はちらっと黙礼をして、その人の次に並びました。これから明日の10時まで(正確には、9時にチケットぴあの方が来るので、連続して並ぶのは9時まで)の21時間、ここでじーっと過ごさなければならないのです。
私、携帯電話というものを持っていません。ですから友達にメールしまくって、暇をつぶすこともできないのです。

ボケーっと過ごすこと数時間。よく芸能人などで「趣味は人間ウォッチングです」などとのたまう人がいますが、そういう人はチケットぴあに並べ!駅に行きかう人々を嫌というほどウォッチングできるぞ!
いやあ、いろんな人がいますよ。部活帰りの女子高生たち。なんかやたらスカートの丈が短いじゃないか。脚の上の方しか隠れてないじゃないか。私は地べたに座っていますから、見えちゃうぞ!見てもいいのか?それとも見せたいとでもいうのか?(まさか)
何か、同じ人が駅を何周もしてますよ。北海道と書かれたお土産袋をしょい、お守りをポッケからぶら下げて、シャネルズ時代の鈴木雅之みたいな顔をしている男の人。暇なのか?だったら私の代わりに並んでくれないか!

午後5時。並び始めてから4時間経ちました。何かねえ、人を見てると意外とあきないんですよねえ。あと私、一応持参してきたお菓子の類(私、お菓子というものを食べるの、もう過去に思い出がありません)やみかんなどを頬張っていましたので、何とかなったのです。買って来たお菓子は600円近く。よく遠足の時「お菓子は300円以内」などといったものですが、今もそうなんでしょうか。何にも買えないぞ!今はポッキー買うだけで200円越えちゃうんだぞ!
でも、先頭の人、本を読んでいます。私も『極ミス』用の本を一冊持ってきたのですが、何だか人通りのする中、孤独に浸って本を読むことはできません。バリアーが張れないのです。ATMに入る人をボーっと眺めています。みんななんで金曜日までに下ろしておかないんだ。手数料かかっちゃうぞ!
それにしても、これってトイレはどうするんだろう。物だけ置いて行って来て大丈夫なんだろうか。その辺は先頭の男性は考えているんだろうか・・・

すると。

人の流れの中から、どうも見覚えのある人間が。黒い服を着て、メガネをかけ、キャップをかぶっています。
何と、私のオヤジです!!
噂を聞きつけ、応援に来てくれたのです!
ありがとう、オヤジ!
「こんな所で並んでるの?」と苦笑するオヤジ。代わりに並んでてやるから、ちょっと休んで来いというのです。
私、お言葉に甘えて、1時間ほど喫茶店でコーヒーを飲んだり、トイレを済ませたりしてきました。
帰ると、オヤジがちょこんと座っていました。先頭の人と2人で。私もこんな風に惨めに見えているのか、と思いました。
オヤジは「メシ食いに行ってこい」といいました。しかしオヤジ、いつのまにか口にマスクをしていたのです。かぜを引いているのでした。待たせるわけにも行かず、さっさと近くの丼物屋でネギトロ丼を食べて戻ってきました。
「こんな所で待たせといて、何かあったらどうするの」とオヤジ。本当です。ここは治安は決して悪くはありませんが、だからといって何もないとは限りません。
「何か、早く来すぎちゃったよ。もっと後ろに並んでくれなきゃ、張り合いないよ」と私。ニコリのオヤジ。
しかし・・・オヤジがちょっと歩いてきた間に、私の後ろに女の子が並びに来たのです!ビーチに敷くようなシートを置き、釣りの時座るような小さなイスをしっかりと持ってきて、毛布を巻いてイスに頭を乗せて、さっさと寝てしまったではありませんか!
戻ってきたオヤジとにっこりの私、オヤジと別れる事になりました。ありがとう、かぜ早く治せよ・・・

すると、ここからが長いんだ。時計を見ても10分くらいしか経ちません。お菓子も少なくなるし、一行に並ぶ人が増えるようにも見えない。
こんなに苦しいとは・・・
家でインターネットで取った方がどれだけ楽か。でもアクセスが集中して、どうせ取れるわけありません。
時間との闘い。
しかし、そんな私に潤いをくれた方がいるのです。
私の右手に、”お忘れ物取り扱い所”というのがあったのですが、そこの窓口には、髪の長くて、キリッとした制服のとっても似合うステキな女性がいたのです!
私、恋してしまいそうでした。いや、本当に。
その人、時々現れては、奥に引っ込んでしまいます。出てこないかなあ、まだかなあ。男性駅員と笑顔で話しています。「仕事、精が出るねえ」「いいえ、どうってことないです」「土曜なのに、今日はデートの約束でもあったんじゃない?」「いやだ、そんな人、いませんよお」な~んて話でもしてるんじゃないのかなあ・・・

気が付くと9時です。窓口の女性はまだいます。時々頭を掻き掻きしています。かゆいのかなあ。髪はやっぱりビダル・サスーン使ってるのかなあ、それともパンテーンかなあ。でもパンテーンの宣伝は、髪の毛CGで作ってるぞ。あんなのいいのか!許されるのか!・・・と、私、完全に妄想モードであります。妄想しかすることがないのです!

そして10時。私の次の女性目が醒めたらしく、ふらっと出かけていきます。荷物だけの席取りは大丈夫なのか?でもこの人、何かチケット取り、慣れてるっぽいからいいのかなあ。
そして、先頭の本を読んでいる男性に、近寄ってくる一人の女性。まんま光浦靖子のその方、先頭の男性に「よ~、来たよう」と話しかけます。
やっぱ、この人にも援軍がいたのか・・・
すると男性がしゃべりかけるのですが、声が高い!「待ったわよ」
なな何と、この人、女性だった!
だって、でかすぎるんだもん。男性だって思うじゃん!

後ろの人が帰ってきました。何と吉野家の弁当を持っています。豚肉の香りがすごいです。
そして先頭のデカイ女性も、光浦が順番を取っている間に「吉野家行ってきた」。なんだ、みんな吉野屋なのか!
しかし光浦は『お絵かきロジック』にはまりっぱなしだ。小さい升目に赤蛍光ペンでマメに色を塗っている。「描き描きしたいの」と言いながら、それはもう夜の10時過ぎとは思えないくらいに熱心だ。
そろそろ、駅も空いて来る。別れられない恋人たちが、手を引っ張りあいっこしている。いいなあ。引っ張り合いしたいなあ。「ねえ、明日も遊んで」「ダメだよ。今日遊んだじゃん」「毎日会いたいの」「電話するよ」「うそ、絶対電話くんないもん」な~んて話してるんだろうなあ。
そこへ駅事務所に一人の女性が担ぎ込まれてて来ます。それを追うように来たのが救急隊員、担架に乗せられて救急車へ。
「そういえばさあ」と光浦。「○○さんも救急車で公演中に運ばれていったんだよね」
「そうそう、出待ちしてたらビックリした」
話を聞いているとこの2人、ありとあらゆる公演を見に行っているらしい。公演だけじゃなく、野球だのコンサートだのみんな見に行ってる。もうチケットぴあに並ぶの、相当慣れているみたいです。「この前さあ、駅が工事中で、シャッターの下から光が漏れて眠れなかったよねえ」
シャッター?
私、ちょっと嫌な予感がしてきました。
駅は終電が終わるとシャッターが閉まるはず、そうしたら私たちはどうなるのでしょうか?

ああ、11時半。もう窓口女性はまったく姿を見せません。やっぱり帰ったのかなあ。家でお風呂に入って、ビダル・サスーンであの長い髪を洗っているのかなあ・・・
それにしても、もう身体が辛抱たまりません。想わず立ち上がって、運動をしました。すると私の寄りかかっていた場所に、チケットぴあの紙が貼ってあったのです。『10月30日ご購入のチケットのお知らせ』なるほど、今日は『12人』以外にも、これだけ色々買う人がいるのです。『12人』には『本公演は人気公演のため、列に並ばれてもご購入できない場合がございます』と書いてある。怖い!しかし”人気公演”はこれだけではありません。Gackt、藤井フミヤ、ポルノグラフィテイなどなど。ビックリしたのは、解散したはずの「聖飢魔Ⅱ」が公演してること。もっとびっくりしたのは、元モー娘の中澤裕子がコンサートを開くこと!どちらも人気公演ではありませんでしたが。

私の身体的、精神的限界ももうそこまで来ていました。大体徹夜できる若さではありません。駅員が「新宿行きの最終電車がまもなく発車致します!」と拡声器でアナウンスしています。気が付けばもう12時をとっくに回っています。
先頭の二人は何を思ったのか、踊りを踊りだしました!壊れてく!
そして私の後ろの人は、起きる気配すら見せません・・・

ATMの電気も消え、下り最終列車も去りました。
すると駅員さんが私たちの方へやって来ます。
「はい、シャッター閉めますから、外へ出てくださいね」
そ、そ、外お!?
外は階段です。夜中の1時半に、駅の外の階段に出されてしまったのです!この駅、本当に治安大丈夫なんだろうな!!
後ろの子はさっさと寝てしまいました。やっぱりこのくらいの図太さがなければ徹夜できないですね。光浦も寝てしまいました。「明日は仮眠してから、テニス行くぞお!」と言い残して。全く元気にも程がある!
結局、男性じゃなかった女性と私がお目目パッチリ。その人は光浦がねたのにも拘らず、一生懸命話しかけています。応答は全くありませんが。

おいおい、そうなんだよなあ、駅といえばハトなんだよ。こっちを見てる。一羽だったのが、いつの間にか3羽になってる。じっとこちらを見据えてる。そして飛んで来るんだよ、バサバサバサバサって音を立てながら!怖い!あんなに風を起こさなきゃ、やっぱ飛べないんですよ、人間に羽をつけても、あれだけ風を起こせないですもん。
何だかヒッチコックの『鳥』って映画みたいになってきたぞ。これで明日チケット取れなかったら、暴動起こすぞ!
チャイナドレスの女性が階段の下の道路を男性と一緒に通っていきます。そういうお店があるのでしょうか。
「お姉ちゃん、何待ち?」と話しかけるやさ男。でかい女性が「チケット」というと「風邪引かないでね」と言って去っていきます。いろんな人がいます。
「始発、何時か分かりますか」と話しかけてきたメガネの男の子、何でも飲み会で遅くなってしまったとか。5時過ぎと聞いて苦笑して去っていきました。

眠いよう。しんどいよう。しかし!
ついに来ました!5人目の参列者が!私の次の人が起きます。「私、昨日も並んでたんですよ」と5人目。次の人はまだ眠いのでしょうが、話しています。どうやらこの二人は、『12人」が目当てではなさそうです。
3時半。さっきのメガネの男の子がまたやってきました。「ちょっと寝てきました」ですって。「アルコール抜きました」ですって。いろいろ話しかけてきます。私も眠いのに応対。正直、私、吐きそうでした。リッツのチーズサンドなんかたべてしまったばっかりに、気持ちわるくなってしまったのです。
吐きたい。でも話は続く。その男の子、階段の一番下から話しかけてくるのです。私は上から3段目。声を張らなければなりません。もうしんどいよお!

その時、いきなり「ピューンピュ-ン!!」とけたたましい音が!
駅の警報機が鳴っているのです!
何、何が起こったの!
もうチケットなんて2度と並ばないから許して!!
ハトが一斉に飛び去っていきます。多分ハトがシャッターに激突したのです。苦笑する男の子。
それでも起きない光浦。ものすごいいびきです。私の次の人さえもう寝ていないと言うのに・・・

さあ、もう1時間も男の子と喋って限界の私。しかしシャッターが開くのはもうすぐです。
グイーン!
開いた!
先頭の人から、サササっと滑り込むようにシャッターをくぐります。
「じゃ、がんばって下さい」と男の子。
私も「お気をつけて!」。
何か、駅の中っていいじゃん、と思ったその時!
ハトの大群が歩いてきます!
このあと、ハトはずうっと私たちの前を歩いたり、突然飛んだりして困らせたのでした。

シャッターが開いたあたりから、にわかに列に並ぶ人が増え始めました!次から次へと人が来て、昨日のたった2人で並んでいたのがウソのよう。やっぱり早く来てよかった!
何だか急に活気を帯びてきた列。そして駅も次第に活気付いてきます。
朝も早くから、窓口の女性が復活!ああ、ゆっくり寝られたのかなあ、今日は頭、かゆくないのかなあ・・・
寒い。今日は何だか寒いです。でも先頭の女性は元気そのもの。寝てもいないのに、袖をまくって「今日は暑いねえ」。
さあ、このあとは忍耐だ!すでに時は朝8時。あと1時間でぴあの方がくる!

8時55分にその人は来ました。チケットぴあの発券用紙を持って。私は③と書かれた紙を渡されます。書いて渡すと「一応解散していただいてますので、9時50分までにここへ再集合して下さい」。
私、列を離れるとビックリ。列に並んでいる人はそれはもうたくさんいたのでした。これだけいると、買えない人も出てきますよ。でも仕方ない。20時間並んだ人間もいるのですから。

時間になると、一足早くデパートに通されます。そして開店!
同時に一番目の人から販売開始です。私、てっきり1、2番目の二人は同じものを買うのかと思っていたら、一番目の人は『12人』を1人分だけ買ったのです。2番目の人は何を買ったのか不明。それどころではありません。だって次は私の出番!
来ました!
「M列になります」と指されたのは、何と一番後ろの席!
どうやら、2枚買うと前のほうが難しいみたいなのです。
私、「前のほうで見られる日はありませんか」というと「プレビューがあります」との答えが。
会場となるPARCO劇場は、初日の二日は「プレビュー」と題して、役者がなれていないことを考慮して500円安く販売するのです。
「X列をお取りできますが」
何と、ド先頭!
「プ、プレビューでもいいです」

やったああああああ!
取ったどおおおおお!

あの『24』ならぬ『21』を過ぎて、ようやく2枚のチケットを取ることができました!

今日の格言:
『チケットは取れるものではない。取るものだ』
やはり、チケット取りには情熱が必要なんです。インターネットで抽選を待っているだけではダメなのです!

さて、読者の皆さんで『12人』にトライした方、いかがでしたか?
「私、取れなかったの。くやしい!」と言う方。
「オレ、インターネットで当たっちゃった。フジ、世の中楽に生きなきゃ」という方。
「『12人』?知らない。それより藤井フミヤの大晦日、取っちゃった」と言う方。
「オレはなんと言っても中澤裕子。人気公演でなくても中澤裕子!」という方。
是非是非コメントをお寄せ下さい!思いのたけをフジにぶつけて下さい!大歓迎しております!

それでは、号外はこの辺で。
フジでした。

『週末に読む極上ミステリ#13』~ミステリになじみがない方のために①~

2005-10-29 00:00:06 | 
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、今日の記事には私の魂がこもっています!のフジでございます。

さて、土曜日です。『極ミス』です!
・・・と、書き始めましたが、私、一つ疑問を持っているんです。
読者の皆さまに中には『ミステリって何?』とか『読んだことないけど、そんなに面白いの?』と思っていらっしゃる方もおられるのではないだろうか、って。
毎週とは行きませんが、土曜日に掲載される『極ミス』を読みながら「へ~。フジって物好き」と呆然としている方もいるかも。

先日あるテレビで「ミステリ」と「サスペンス」の違いって何?というのをやっていました。これによるとミステリは”ある事件が最初に起こって、それを解決していくことで話をつなげていくもの”であり、サスペンスは”ある事件の兆候が最初に起こり、話が進むに従って事件が進んでいくもの”なのだそうです。ご存知でしたか?
でも、こんな辞書的な解釈をしたところで、ますます「へ~」な方を増やす結果になりそう。やはり何か本を読んでいただくのが一番です。

けれど、「ミステリって、特急列車で殺人事件が起こって、捜査一課の警部が登場して、犯人は犯行当時九州にいるはずで、でも証拠の写真が偽造されていた・・・とか言うのばっかりなんでしょ?」とおっしゃる方。そういうのは、断じてあります(笑)。ありますが、ごくごく少量です。『極ミス』をお読みになれば分かるように、ミステリにはそれはもうさまざまなヴァリエーションがあるのです。

「でも、殺人事件が起こるっていうのがねえ・・・」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方のために、今日は”殺人事件が起きないのに本格ミステリ”というのを皆さまにご紹介させて頂きたいのです。

日常のちょっとした出来事の謎を解く、というミステリの草分け的な存在が、北村薫さんという作家の『空飛ぶ馬』(創元推理文庫、609円税込み)や『夜の蝉』(504円税込み)です。女子大生の”私”と、噺家の円紫師匠が、ふとした瞬間の事件を解くものです。もう随分昔に発売されたものです。私は一読して、殺人事件の謎解きではありえない結末(例えば「○○さんと××さんは、実はお付き合いしていますね?」など)にとても新鮮な味を感じたのを覚えています。
では、内容のご紹介を・・・と行きたい所なんですが、実は買ったのが昔過ぎて、今家のどこにあるか全く分かりません。また、主人公の女子大生が父を”お父様”と呼んだり、キス(だったと思いますが)は結婚するまで致しません、みたいな事を言う女性で、ちょっと現代的でなかったので、私としては今ひとつ紹介しにくいのです。

そこで、とても新しい小説で、ユーモアたっぷりのものを一冊ご紹介いたします。
倉知淳『猫丸先輩の推測』(講談社文庫、667円+税)です。

本屋さんに言って本書を探し、59ページを開いてください。これが猫丸先輩です。探偵役です。ほのぼのでしょう?とにかく先輩と呼ばれていて、背が小さいのに動きは機敏。後輩の持ち込む日常に起こった事件から、自分で勝手に顔を突っ込む事件までを、普段の躁病的陽気さからは考えられない慧眼で解きほぐします。
では、その事件とは?

*ストーリー*

『夜届く』
ある冬の夜、僕、八木沢の家に電報が届く。『病気。至急連絡されたし』という文面。実家に問い合わせるも両親ともにご陽気。おかしいなあと思っていると、3日後にまた電報が。『家火災。至急連絡されたし』。これまた事実無根。さらに電報は届き続ける。ちょっと怖くなってきた僕が、ある日お風呂屋さんで知った意外な事実とは?

『桜の森の七分咲きの下』
アパレル会社の新入社員、小谷雄次は、入社式の次の日に総務課長から花見の場所取りを頼まれる。特等席ともいえる花見場所にゴザを敷いて、一人午前中から暇をもてあましていた。すると、午後になって「おい、交代だぞ」との声が。きびきびした男は雄次に帰り道を指示。しかしちょっとした事がきっかけで、男は会社の人間ではなく、場所を盗み取ろうとするのを目的としていたことが判明。
それから次々と現れる不審な男たち。場所を死守する雄次の前に最後に現れたのは、何と猫丸先輩。先輩曰く、雄次の目の付け所が違うと言うのだが・・・

『失踪当時の肉球は』
郷原ペット探偵事務所に依頼をした主婦、平田は、2日前に飼っていた猫のヒノマルちゃんに逃げられた。郷原は日の丸模様の猫を追いかけながら、写真の載ったポスター30枚を町内に貼って捜索した。しかし見つからないどころか、ポスター全部の写真部が黒くスプレーで塗りつぶされてしまった。
何者かが邪魔をしている・・・郷原が仕掛けておいた猫用の罠の所に行ってみると、そこにいたのは・・・?

『たわしと真夏とスパイ』
南口商店街が、北にあるスーパーマルエーに対抗して行った縁日の夕方に、金魚すくい屋の水に入浴剤が入れられる事件が起こった。”北の工作員”の仕業だと言う商店主の面々。次は射的屋の弾を入れたビンに油が入れられていた。他にも屋台に事件が。しかし今日は縁日の2日目。もし北の工作員の仕業なら、なぜ1日目からやらなかったのか?と疑問を投げかける男がいた・・・

『カラスの動物園』
長尾葉月は休日の午後、動物園にやって来た。キャラクター商品会社のデザイン部に所属する葉月は、いいキャラクターが浮かばず、ヒントを得るために来たのだ。
突然使い捨てカメラの使い方を訪ねてきた男に惑わされながら、園内を見て周ると、突然ある人物が走って通り過ぎた。その人物は葉月とカメラの男に向かってカバンと財布を投げた。受け取ってしまった二人は、逃げた男の盗人騒ぎに巻き込まれる・・・

『クリスマスの猫丸』
僕こと八木沢の電報騒ぎから1年が過ぎ、今日はクリスマスイブ。喫茶店で猫丸を待っていると、突然窓の外に信じられない光景が。サンタ(の格好をした男)がものすごい勢いで走り去っていったのだ。なぜ?の僕の窓越しに、今度は別のサンタがまたまた走り去っていく・・・

*編集長フジの眼*

『夜届く』で初めて登場する猫丸先輩。バイト先の無国籍料理店が暇なので、無理やり僕を呼び寄せる様が笑わせます。お客さんの注文に応えるチョコマカした動きの機敏さと、僕に対するちょっと偉そうな雰囲気の対比もいいです。
事件は、僕に対する嫌がらせの様相を呈しますが、僕がお風呂屋さんで知りえた事実から、猫丸先輩が意外な推測(真相ではありません。あくまでも推測なのが奥ゆかしくていいですね)を披露します。ちなみに本書の解説を書いた作家の加納朋子さんは、この作品が一押しだそうです。

『桜の森の七分咲きの下』では、猫丸先輩の推測のおかげで、これまで当たり前だと思われていた所に思わぬ光が差し込みます。大きな伏線がいくつか張ってあります。私は一つを見抜きましたが、一つは完全に見逃しました。あんなにあからさまに書かれているのに!

『失踪当時の肉球は』は、本格ミステリの見本のような素晴らしい作品です。郷原という男はペット探偵らしからぬハードボイルドさでちょっと浮いていますが、ペットに対する愛情から懸命に捜索します。謎のポスターいたずらなどで翻弄されるのですが、突然主婦平田から連絡を受けます。それは意外な展開でした。何かを隠している平田主婦。深まる謎を断ち切ってくれるのは、もちろん、あの男です。

『たわしと真夏とスパイ』これは傑作です!是非読んでいただきたい。まず全体の語り口が、まるで落語を読んでいるかのような粋な会話で飛び交っています。これを味わっていただきたいのです。そして一連の一見小さな事件が持つ意味が明らかになる時の推論の見事さ。”あの男”が最後に見せる、真実を知りながらあえて誰も責めないで去っていく様は、読んでいて頭の中に”古畑任三郎”のテーマ曲が浮かんでくるほどカッコいい!もう一度言います。是非読んでいただきたい!

『カラスの動物園』は、読後感がとってもいい作品です。そして全体を流れる長尾葉月の動物を観察する目の細かさが愉快に描かれています。盗人疑惑の男は服を脱いでまで身の潔白を主張します。そこでカメラの男・・・もちろんあの男ですよ・・・がある推測を述べます。でも私、葉月が言った一つのとってもおもしろくて、他の作家なら飛びついてしまいそうな一つの仮説に非常に心魅かれました。これが読みどころです!

あと本書の中ではページ数の少ない『クリスマスの猫丸』が所収されています。これも面白いんですが、一つくらいは私の余計な解説無しで読んでいただきましょう。

*私的採点*
★★★★☆(★5つで満点)
とにかく遅筆で有名な作者の貴重な短編集は読みどころ満載です!ミステリに馴染みのない方にはもちろん、私のようなすれっからしにも充分楽しめる内容です。
なお、本書で猫丸先輩の魅力に魅せられた方は、つい先日講談社ノベルズから『猫丸先輩の空論』が発売されましたので、そちらも是非お奨めです!

来週もミステリになじみのない方が入門するにふさわしい(と言ってもフジがお奨めするのですから、決して安易なものではありませんよ)作品をご用意して、皆さまをお待ちしています。

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

大速報!『古畑任三郎』第2夜の犯人役が決定!

2005-10-28 00:00:28 | ドラマ
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、レイザーラモンHGが今年の紅白出場が濃厚!?のフジでございます。もちろん局は否定しておりますが、「番組の基準に従っての出演はありえます」だとか。私、彼を『爆笑問題のバク天』で見始めた時、何かいい青年じゃん、っと思っていました。今みたいにHG色も薄く、本名も出していました。彼ならちゃんと場の空気を読んで、年末に笑いを届けられるのではないかな?

さて、話は年末を通り越して新年であります。以前緊急速報にてご紹介した『古畑任三郎』ファイナルにて、まだ第2夜の犯人役が調整中だったのですが、ついに決定しました!
誰だと思います?私、これを知ったときにはぶっ飛んでしまいました。

大リーグ・マリナーズのイチロー選手です。

いえいえ、ふざけているのではありませんよ!あのイチロー選手が、大リーガー・イチロー役(つまり本人)で登場するのです!
なんでも、イチローは古畑の全シリーズを見ていることはもちろんの事、見たのは何回もであり、各場面の記憶などはまさに”マニア”級なのですって。
「頼んでみるモンですね」と言うのが番組関係者の率直な感想だそうです。それはそうですよね。何しろ相手は俳優じゃないんですから。

とはいっても実はイチロー、演技は初めてじゃありません。『走れ!イチロー』(01年、監督大森一樹)という映画でデビューしているのです。しかしこの時は全くセリフなし。今回は”準主役”級で、セリフもバンバンあるのです!
今まで自分自身役で出演したのはSMAPだけ。イチローはどんな犯人を演じてくれるのでしょうか?まだ台本は出来上がっておらず、撮影場所も決まっていないそうですが、一度はアメリカでロケした古畑ですから(鈴木保奈美さんの回)、是非本場で魅せてほしいですね。

私の知り合いは、イチローは感情を余り表に出さないから好きじゃない、といっておりましたが、日興コーディアルのコマーシャルなどを見ても、ろくろを回すイチローの笑顔はなかなか素敵です。まして今回は犯人役ですから、少しくらい感情が出ないほうがいい演技をするのではないでしょうか。
とにかく来春に期待です!

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

肥満解消、7つのチェックポイント

2005-10-27 00:19:59 | 健康
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、『鬼嫁日記』もいいんだけれど、やっぱりTBS『リンカーン』を見てしまう、フジでございます。ダウンタウンもさまあ~ずも、みんなやっぱり大したもんだわ。

さて、私こと編集長フジ、実は”体脂肪計”付き体重計を持っているのですが、怖くて一回も使ったことがないのです。はっきり言って私、以前に比べて大分太りました。何年か前に”清涼飲料水中毒”になったことがあり、お昼の分、午後の分、夕食後の分、テレビを見ながらの分、寝る前の分・・・など、一日何本ものペットボトルを飲み干しているうちに、劇的におなかが出てきてしまったのです。あんなこと、するもんじゃありません。
皆さんはいかがですか?「ちょっとお肉が・・・」なんて方、いらっしゃいませんか?

そんな皆さまのためにも、今日は浅野次義・浅野生活習慣病予防研究所所長がgooのホームページに書かれた、肥満解消のチェックをご一緒にやってみませんか?

①いつも、夜遅く食事をしていませんか?
私、食事はあまり遅くはとりません。でも唯一、蒟蒻畑(というこんにゃくゼリー)を買った時だけ、夜中まで食べてしまうんですよね。
→睡眠中は副交感神経が活発になり、脂肪が合成しやすくなるそうです。どうしても食べたい時は、野菜や海草など低エネルギーなものがいいのです。

②朝食を抜いていませんか?
私の場合、パン主体ですが、抜きません。むしろ食べたい。
→おなかがすいて昼食の量が増え、エネルギーが過剰になりがちなのです。バナナ、おにぎり、チーズ程度でも食べておきましょう。

③早食いになっていませんか?
私、メチャクチャ早食いです。いつも人より先に食べ終わります。
→脳から満腹信号がでるまでには、最低15~20分かかるのですって。よく言われますが、よく噛むことで時間をかけましょう。

④おやつをたくさん食べていませんか?
私は、おやつは食べません。いつの頃からか、全く食べなくなりました。
→お菓子はご飯より高カロリーなものが多いのだそうです。間食は80kcal以内のものを一回か、一日置きにする。また、これは私が注意ですが、糖分の入った飲み物は一日1本にするか、なるべく飲まない。

⑤「ながら食い」「ながら飲み」をしていませんか?
私の場合は、いわゆるおやつ類を食べませんので、こういうことはありません。
→手軽につまめるスナック菓子や甘いものは体脂肪を貯めやすいのです。食卓など食べる場所を決めて、他では食べない。飲み物はノンカロリー。

⑥毎晩、お酒を飲んでいませんか?
これは「やられた!」という方、多いのでは?私は下戸ですので、飲みません。
→1日にビールに換算して一本程度にし(ウイスキーならダブル1杯、日本酒なら1合)、集に1~2回は休肝日にする。

⑦揚げ物、肉を食べ過ぎてはいませんか?
私は、好きですけれど、ジューシーなものはなるべく控えるようにしています。
→揚げ物は、もとの素材の2倍のエネルギーになるそうです!肉は赤身にし、鶏肉の皮は食べない(ここがおいしいのに!)。油を使った料理は一日1~2品にする。酢の物、和え物、煮野菜を取る。

さ~て、皆さんはいくつ当てはまりましたか?
お互いに気をつけましょうね!
なあんて、大泉洋さんのグルメ旅で、おいしいものをいっぱいご紹介しているくせに、罪な私・・・

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

大泉洋が案内する北海道珍道中~その5~

2005-10-26 00:00:51 | テレビ
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、『12人の優しい日本人』チケットゲット失敗者続出で、一般販売に一体何枚チケットを残しているのかがとっても気がかりな、フジでございます。前に小泉今日子と小林聡美の二人が主演した『おかしな二人』では、一般発売までにチケットを売り切ってしまうと言う大失態を演じたPARCO劇場。こういうこと、やるかなあ、ってこと平気でやるからなあ。

さ~て、久々の大泉洋さんの登場です。大泉さんとマチャミの北海道グルメ旅。カリー軒で大泉さんの足跡を辿った後は、ようやくお料理の登場です!

「ああ、来た、おかあちゃん!」とマチャミ。
ついにお勧め料理が登場しました!イタリアンハンバーグ。1050円です。
ハンバーグとスパゲテイに野菜がバランスよくお皿に盛られています。実はこのハンバーグ、とんでもない秘密が隠されていると言うのです・・・
「これ、何から行くべきですか、お母さん」と言うマチャミに「「待って!」とまるで犬のように吠え付く大泉さん。「僕が全部言うから」
「はいはい」
「ではどうぞ、普通にナイフとフォークを持ってください」
構えるマチャミ。
「そしたら、ハンバーグの真ん中あたりにナイフを持っていって下さい」
刺そうとするマチャミに「まだ!危ねえな!・・・そおっと、そおっと、まだまだ、ブルルルル!!」
じれったそうなマチャミ。
「もうちょっと立てて、チョンとして下さい」
大泉さんに言われたとおりに、ハンバーグの真ん中をちょっと指したマチャミ。
すると・・・

「おらおらおらおら!」
大泉さんが声を上げる中、ハンバーグからものすごい量の肉汁がジュワっとこぼれだしました!
「すっごーい!!」と感激のマチャミ。
「こうやってやると、肉汁が全部流れ出ちゃうんです」
「・・・そうだね」
「大失敗(笑)」
崩れ落ちるマチャミ。
「あんたがやれって言うから・・・これ、変えてよ」
「いやだ」
「変えて」
「ほら、また今ちょっと恋人チックなトークになった(笑)『変えて』『変えない』そういうのがイヤだ」
「アンタの作戦じゃないの、私を恋人に仕立て上げてるのは」
「アッハッハッハ」
僕がもう一度やってあげようか、と今度は自分のハンバーグにちょこんと傷を付け、上から押さえる大泉さん。肉汁がブワッ!
「アアアアッハッハッハ」
「バカだ、こいつ」とマチャミ。
「こんなの見たことある、みんな」
「ないない」
「ディズニーランドにもないよ、こんなの(笑)」

さて、ようやく二人は食べ始めます。
ウマイ!!を連発するマチャミ。
そしてただただ拍手する大泉さん。
「まだまだ溢れてくる」と肉汁を出す大泉さん。「おいでよ、北海道」
「も、カリー軒においでだよ」
スパゲッテイに行くマチャミ。
「スパゲッテイ、やばいから!」と大泉さんが警告します。
一口食すマチャミ。ありとあらゆるジェスチャーを使って、天にも昇るような気分を伝えようとしますが、大泉さん曰く「うまそうに見えねえよ(笑)」。
「ほんとに自分が食べたい好きなナポリタンを思い浮かべてください」とマチャミ。「全く裏切りません。というかもっと・・・涙が出てきちゃうくらい」
「アッハッハッハ・・・いやあ、マチャミは今、北海道来て一番いいコメント言ったよ」はい、私もそう思います。「さっきからロクなこと言ってねえんだから」
「子どもたちが見てたら、失禁しちゃうよね(笑)」
「出てけ(笑)。カリー軒から出てけ・・・32年の歴史で初めてだね、失禁って言われたの(笑)」
「驚いちゃってさ、嬉しさのあまりさ」

大泉さんの思い出に触れ、美味しい料理に感激したお二人。続いても大泉さんの秘密のお料理が待っているのですが・・・それはまた。第6弾で。

『残念ながらチケットはお取りできませんでした』

2005-10-24 05:10:58 | 雑記
なんだそうです。
おはようございます。『朝刊フジ』編集長は、つい先日解散した矢田亜希子さんのファンクラブでは、亜希子さんのことを『akko』と読んでいたそうです。でも何か和田アキ子みたいで、いやだなあ・・・

そんなことはどうでもいい。『12人の優しい日本人』チケットのプレオーダーはまたしても失敗しました。もう身体に力が入りません。無念。あとは一般予約しか残されていません。最悪、当日券だな~。PARCO劇場の当日券は、席が埋まると階段に座らされるのです。ちょっとつらい。でも見たい!

とにかく来週の日曜日の一般予約に全力を賭けます。

ちょっと今日はこのくらいしか書けません。
それでは今日はこの辺で。
フジでした。

速報!フジは『12人の優しい日本人』チケットを取れたのか!?

2005-10-20 00:00:14 | 雑記
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、先日、山手線で『英語でシャベリオーネ』を見てきたら、ず~っと前に見たものと同じ!のフジでございます。2週間でたった3問なんだから、新ネタやれよお、と怒り心頭であります!

さて本日も『大泉洋が案内する北海道珍道中』執筆ができないでおりますことをお詫び申し上げます。編集長が今どうしてもパソコンの前に長く座っていられないのです。必ずできるだけ早く再開いたしますので、是非楽しみに待っていて下さい。

ところで、先日お伝えした『12人の優しい日本人』のチケットの抽選結果が発表されました!私の席は・・・

・・・取れませんでした。

残念!悔しい!こんなに見たい芝居は超久しぶりですよ!どうしても見たい!

というわけで、実はあと1回先行予約があるのです。私はこれにすべてを託します。結果が分かり次第、お伝えいたします。

って言うか、私がチケットを取れたかどうかなんて、読者の皆さまには「無関心フォー!」なのかも、すみません。でも、私にとっては一大事。書き続けます!

それでは、今日は簡単ですがこの辺で。
フジでした。

大泉洋が案内する北海道珍道中~その4~

2005-10-19 00:35:52 | テレビ
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、夜になるとなぜかココアが飲みたくなるんですよね~、のフジでございまず。でも一日に飲む牛乳の量って、決まってるんですって、私、ガボガボ飲んでるなあ・・・

さ~て、お待たせいたしました!今日もまた大泉さんとマチャミが北海道を探訪いたします。

「いよいよ」と大泉さん。「まず、ここが観光でご紹介されることはないでしょう」
「どういうこと」と不安げなマチャミ。
「私が大学時代からお世話になってる、洋ちゃんといえばこの店という・・・」
「お勧めのお気に入り」
「はあい」

二人がやってきたのは、『カリー軒』というお店。”カリーとハンバーグの店”と書いてあります。このお店は、大泉さんを語る上で欠かせないお店なのです。

「洋ちゃんと言えばカリー軒ですよね」などと店の中に入っていくマチャミと洋ちゃん。叔母さんがお出迎え。
「いつもお世話になってます。マチャミ来たよ、マチャミ来たよ」とあおる大泉さん。
「初めまして。いつも洋ちゃんがお世話になっております」と手を取って挨拶するマチャミ。
このお店、家族でやっているのです。「いいね」を連発するマチャミ。
「とにかく」と大泉さん「ここへ来るとみなさん大成功を収める」。部屋の中は有名人のサインだらけです。「あげまんのお店と言われております!」
マチャミは叔母さんを見つけて「あげまん同志頑張りましょう!」。

「これ、洋ちゃんのサインなんかないの?」
「まあ、洋ちゃんくらいになると、ここに1枚サインが貼ってあるくらいじゃおっつかないわけ・・・洋ちゃんの棚というものがある!」
「マジで!!」
お店に入ってすぐの棚には、大泉さんの思い出の棚がぎっしり!写真、ビデオ、DVD、本。とにかくあらゆる物が入っています!
「コレなんか何だか分かります?」
「『大泉洋プロデュース』今日のスープカレーのスープ」
「カレー屋さんなのに他の奴の作ったカレーを置いているって言う太っ腹!」
「人が良すぎる!」

「あの写真、見て頂戴・・・あれは、昔の・・・何十年やってたんだっけ」
「31年」と叔母さん。
「で、大屋さんが売っちゃうってんでね、そういえばこのお店の前で写真を取ったことがないね、ってんでTEAM NACKSが全員集まって写真を撮ったという・・・」
「いい!こうやって飾ってもらって、まあ今日だけなんでしょうけどね(笑)」
「違う・・・帰ってほしいよ(笑)。もう、僕の思い出の場所につれて来たくない人ナンバー1」
「やった!何でもナンバー1はOKだ」
「あのねえ、今日オレは無理してここ来てんだよ!オレはここ紹介しすぎて、忙しくなりすぎちゃってる。出したくないの、ここ!それをデイレクターが『大泉さん是非カリー軒をっていうから泣く泣く紹介したのに何だ!コイツは!」
余裕でタバコをふかすマネをするマチャミ。

大泉さんが来ると必ず食べる料理があるそうです。
「この店を回ると、どれだけ洋ちゃんがこの店で愛されているか、どれだけ洋ちゃんが北海道で愛されているかがわかるわけ」
「本当に?そうやって言っておきながら、さっきから誰にも声掛けられてないじゃん」
「ハハハ」
「お帰り、とか、久しぶり、とかさあ」
「オーラを消してるからね」
「それができないんだよねえ」
「マチャミはただただオーラが出っ放しだもん(笑)」
「そうかあ」
「でもオレがひとたびオーラを出したら大変よ・・・半径1m汚染が始まるから」
「汚いじゃん(笑)」
「女の子はみんな妊娠」
「やめてよ。想像妊娠、私趣味だからね」
「もうやめてくれよ。オレの思い出の店で想像妊娠が趣味とか」

さ~て、ここで大泉さんが必ず食べる絶品料理が出てきます。マチャミも想わず「うま~イ!」と叫んでしまうこの料理。一体どんな料理なんでしょうか?

それは次回のお楽しみ。
それでは今日はこの辺で。
フジでした。

編集長が床に伏せっておりまして・・・

2005-10-17 21:17:32 | 芸能
皆さん、『朝刊フジ』です!編集長は、と言うわけで『大泉洋が案内する北海道珍道中』の続きがどうしても書けない、フジでございます。

読者の皆さまには大変御迷惑をおかけ致します。今回の企画はトントン!と連続で気持ちよく読んで頂きたかったのに、今どうしてもビデオを見ながら長時間パソコンに向かえない状況であります。できるだけ早く再開致しますので、皆さまはマメにチェックして頂く様、宜しく御願い致します。

・・・と、書いているところへ、朝日新聞からニュースが舞い込んで来ました。北海道で16日まで3日間行われていた『水曜どうでしょう』(大泉さんがスタッフとただただ旅をする番組)のイベントに、4万人もの人が訪れたのです!スタッフの顔入りTシャツがバカ売れするなど、会場は大盛況。何と来場者の7割が道外。番組を知らずにつきあいで来た友達の方は「何が人気があるのか分からない」(笑)。これに対して番組関係者は「そうでしょうね」とか。
一体イベントに大泉さんが来たのかなど、詳細が不明なのですが(朝日さん、お願いしますよ~)、とにかく大泉さん人気は私のような北海道と縁もゆかりもない者にとって想像もできないほどに盛り上がっているようです!

そんな大泉さんと久本雅美さんのグルメ旅、これからもっと面白くなっていくんです!早くお届けしたい!でもそろそろまた横になる時間。どうか楽しんでお待ち下さい。

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

大泉洋が案内する北海道珍道中~その3~

2005-10-16 00:00:52 | テレビ
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、久しぶりに日曜版をお届けできて非常に嬉しい、フジでございます。

さて、おとといから特集しております、大泉洋さんとマチャミの北海道グルメ旅、今日は市場にあるお店『北のグルメ亭』の奥へ入っていきます。そこにはちゃんとテーブルが用意されていました。

まず二人の前に出てきたのは、生きたままのぼたんエビです。
「見て下さい。この透き通った・・・」と大泉さん。
「キレイ!」とマチャミ。
スケルトンな感じ、だとかいろいろ言っている時、エビが突然大暴れ!「ワアー!!」と驚く二人。「俳優らしからぬリアクションだけど」とマチャミが一言。
「では今から洋ちゃんが、今からマチャミのために卵を出しますから」エビの味噌が美味しいので、それをまず食べましょう、と丁寧に解説する大泉さんでしたが・・・
「一本しかちぎれてねえじゃねえかよ!」と、マチャミに突っ込まれます。
「まさかここが折れるとは」と苦笑の大泉さん。
「やりなれてないのが見え見えじゃないですか」
味噌の部分をチューチュー吸わなくてはなりません、と大泉さんが皮をむきますが・・・
「ああ!こんなのやったことないよ!」
「やったことねえのかよ!!」グチャグチャだよ!とマチャミ。
ちょっと待てよ、といった大泉さんが「こういうところがカップルっぽかった」アッハッハと笑う二人。「もうヤダ、洋ちゃ~ん」などとごっこ遊びしてます。

ついに剥き終わって、味噌を食べるマチャミ。
「・・・うめえわ」としみじみ言います。
大泉さんの分も剥き終わりました。「ほら、ここからマチャミが透き通って見えるわけ」
「イエーイ!」
「気持ち悪いなあ!」
コレ食べて、と大泉さん。エライこりこりしてるから、と。
「こりこり!」
「どうしてもエビってとろとろするのよ、生は。でもこりこりしてる」
「おいしい!甘い!」
「こんなの北海道の人がいっつも食べてるって思わないでね」
「そんな食べてないの?」
「『いいわねえ、北海道の人はいっつもカニ食えて』とかね」
「そうそう!」
「あんなもん、一年に何回かしか食べないから」
「普段何食べてんの?」
「(笑)普通のモンだよ。北海道の人はね、カニ以外食うもんがないわけじゃないのよ」熊じゃねえんだから、と大泉さん。

続いて出てきたのは、でっかなほっけ焼きです。
「どれどれ。じゃ、オレが・・・」
「何?ホグホグしてくれるの?」
「ほっけのおいしいところは骨の下ね。これをオレが取ってあげるから・・・これがね、ウソのようにズバーンと取れちゃう!」
「そうそう、うまい人、取っちゃうもんね」
「そうなの・・・エエッ!」と取れたのは見事に端っこだけでした。
しかし、その後はうまくいって・・・
「(手を叩いて)ウマーイ!」
「マチャミが可愛くなってきた」
「だろう?どんどんオレの虜だよ」
「でもね、どのほっけもおいしいとは思わないで頂きたい。これは洋ちゃんがセレクトしたお店だから!ここまでの味があると思って・・・」
「はいはい(とあくび)」
「ハハハハ」

またまた出てきました、続いてはイカのお造り。生きたまま腹を掻っ捌く豪快な捌き方です。
「ウワア!」と洋ちゃん。
「動いてる、動いてる!」
口の中で大騒動になるんじゃないの?とマチャミ。ゲソを頂きます。
「こりこりだ、これ・・・今、私の前歯と戦ってるね」
「ハハハ。こんなに張り付きやすい歯はないってね」
大泉さんが混ぜているのはイカの肝としょうゆ。これにレモンを一絞りして食べるのが、大泉流なのだそうで。
「うめえ!」
「でしょう?」
「これは焼酎のお湯割り飲みてえよ!」
「ガッカリするわ、このデートは」

つぶ貝やほたて貝、毛蟹の蒸し物などなど、次から次へと出てきます。
「わあ、お正月みたい!」とマチャミ。
「なんだよ、その超庶民的なコメントは(笑)」
「豪華なんだもん」
「あんだろ、金」
つぶ貝を頂く大泉さん。
「つぶ、なまらうめえ!」
「なまら?」
「超おいしい」
「ほたて、行こうかな」
「ほたて、おいしい」
「あたし、ほたて、大好きなんだよねえ」
んんん、ほたてがうまい!といいながら、ゴーゴーダンス(分かるかな?)を踊るマチャミ。
「すでにうまそうではない、そのリアクションは(笑)」と洋ちゃん。
しかし、大泉さんも食べたらマチャミと同じようなリアクションに。「オレ、俳優として出してくれって言ったんだって」
「好んでやってんじゃん、そのリアクション」
味噌を掻き出す大泉さんにマチャミが「味噌くれ、味噌くれええええ!」。
食べた瞬間、今度は立ち上がってゴーゴーダンス。
爆笑の大泉さんが「気持ち悪いんだって!!」
「日本酒だな、味噌は」
「オレはお父さんと来てんのか」

そしてついに出ました、お店ナンバー1人気の海鮮丼です!
それにつづいて、筒のようなものにイクラがたっぷり盛られた、イクラ丼ミニ。
「(イクラが)こぼれそう」と大泉さん。「いやあ、ローカルテレビで来た時より盛りいいわ(笑)」
そして海鮮丼のすごさに「このお店、何か自暴自棄になってるね(笑)」
「ほんとだよね、これでも食ってろって感じだよね」とマチャミ。
海鮮丼を貪り食うマチャミ。「よろチクビー」のリアクションも交えつつ、喜びを表現しますが・・・
「マチャミ、オレずっとあなたにイクラ食ってって言ってんだよ」
「ごめんごめん」
「オレがイクラうまいって言ってんじゃん」
「悪い悪い」
「イクラを食って、そろそろ」
イクラを食べるマチャミ。いきなり盆踊りを始めたり、「小山ゆうえんち~」(これも分かるかなあ)をやったりと大はしゃぎですが・・・
「美味しそうに見えない。正直、北海道のマイナスプロモーション(笑)」
「全身全霊で喜びを表わしてんだよ」
「絶対北海道のイメージキャラクターになれないわ」
「鮭だって何だってかぶるよ」
「アハハハ!」

「ただね、これはいわゆる皆さんが想像する北海道」
「うんうん」
「北海道らしかったでしょ」
「正直もう充分北海道を満喫したと思った」
「予想の範疇。マチャミの欲望僕ボクマクボクボクバック?」
「ボクバクボクバクって」
「僕満足させちゃった・・・ここからはマチャミ『エッ、何?こんな北海道知らない!』」
「予想をはるかに超えた北海道が!」
「普段着の北海道をお見せしましょうか」

面白いことになってきましたね!次回は大泉さんが学生時代から行きつけのお店に案内してくれます。お楽しみに!
それでは今日はこの辺で。
フジでした。